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宇宙から還りし王第29回■宇宙空間で樹木状の物体がネイサンに話す。ハーモナイザー、宇宙の精神共同体と名のる。 そして、地球連邦評議会の上にある「地球意志」の事も教えられる。

宇宙から還りし王(山稜王改題)第29回■

(1978年作品)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/


 光点がある。ネイサンは見た。


その樹木状のものが空間に浮んでいて、そこにすべての乗組員が

ぶらさがっている。



宇宙服も何もか もはぎとられている。裸体の

まま、彼らはまるで磁石に引き寄せられたようにはりついているのだ。


眼は閉じられていて、皮膚はもう 血がかよってはいなかった。


まるでまゆか何かの様な白い菌糸状の ものでうっすりと被われていた。


 「ネイサン」

その樹木状の物体がネイサンを呼んでいた。


「我々の仲間になれ」


 瞬間、ネイサンの後から文明学者マーガレットの発射したミサイルが飛来

してきた。

  マーガレットはアンバサダー号破壊より、敵の壊滅をねらったの

だ。


 ミサイルは一瞬、消滅する。空間に浮んでいたネイサンはその探

査艇も消滅するのを見た。最後にマーガレットの驚きの表情が見え

た。


 「今のは何だ、まさかマーガレットが…」

 ネイサンは思わず独りごちていた。


 「そういう事だ。マーガレットが私を破壊しようとしたのだ」

 「私とは」


 『私はハーモナイザー。宇宙の精神共同体だ』

 「なぜ、マーガレットはあなたを」


 『彼女は地球意志の一つの端子だったのだ。彼女はワイラー船長が船の

破壊に失敗したときの安全弁だった」


 「地球意志だって」

 『そう君も知っているだろう。地球連邦評議会の上位に位置する存

在だよ」


 「そんなものが評議会の上に」

 「この私、ハーモナイザーのところへ船をつかわす様に命令したの

も「地球意志」だよ』


「それじゃ、我々はその『地球意志』にあやつられていたのか」

「そういうことだ」


 ●暗殺者である情報省ケインの意識は今、混濁していた。


ある時はこの時のマーガレットの意識となり、またネイサンの意識の投下されたものとなってい

る。

(続く)

■宇宙から還りし王(山稜王改題)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

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