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第92話 誕生日。2

「柚子ちゃんってもうすぐ誕生日なのか?」


「そうですよ?」


「へぇ……そうなのか……」


 それは初耳である。後で柚子ちゃんの履歴書を探して生年月日を調べてみよう。


 ……とりあえず、こいつが良いプレゼントをしないように阻止しなければ。


「何あげたら喜んでもらえますかね?」


「今女子高生の間で石が流行ってるらしいぞ」


「石……ですか?」


「そうそう。道の落ちてる石ね。携帯につけたり、バッグにつけたり。今のトレンドらしい。ニュースでやってたよ。うん」


「石……ですよね」


「そうそう。大人気なんだってさ。プレゼントは石にしたらどうだ?」


「石って……なんですか」


「頭おかしいんじゃねえの」


 こいつ何なら知ってんだよ、マジで。カラスのが頭いいんじゃねえの。


 言葉で説明しても時間の無駄だと思ったため、外掃除のついでに石を何個か拾う。実物を見せたほうが話が早い。


「ああ!これですか!いっぱい外に落ちてますよね!」


「……そうそう。これにしとけ」


「わかりました!店長ありがとうございます!」


 石の説明に時間は掛かったが、あっさり騙すことができた。これであいつの好感度はだだ下がりだ。



 仕事が終わった後、事務所内にあるファイルの中から柚子ちゃんの誕生日を調べるために履歴書を探した。


 えっと……あった!どれどれ……柚子ちゃんの誕生日……柚子ちゃんの誕生日……え、明日!?

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