表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/245

第X話 クリスマス 番外編。2

 聖なる夜。


 それは大切な人と過ごす、かけがえのない時間。


 クリスマス丸一日何の予定もない俺は七海ちゃんに呼ばれ、お家に遊びに行くことになった。


 部屋に入ると机の上にはローストチキンやケーキ、手料理とは思えないような豪華な食事が並んでいた。


 どの料理も俺好みの味付けで、全部食べたくなってしまう。今日一日でデブになってしまいそうだ。


「あの……サンタさん」


「ちげえよ」


「真っ赤なお鼻の店長さん」


「赤くねえよ」


「じゃあトナカイさん」


「もっとちげえよ!」


「……頑張って作ったんですけど……お味はいかがですか?」


「え?ああ。すっげえ美味いよ。わざわざ作ってくれてありがとな」


「……う、うるさいですっ。とっとと食べてください」


 何故か急に顔を赤くする七海ちゃん。部屋が暖かすぎるのだろうか。


「………あ、あの……店長さん」


「どうした?」


「今日ってクリスマスですよね……」


「お、おう」


「店長さんが粗大ごみを引き取ってくれる日ですよね」


「クリスマスをゴミの日みたいな扱いすんな」


「このブラウン管テレビなんですけど……よろしくお願いします」


「マジで粗大ごみじゃねえか」


「私からのプレゼントなんで、絶対に持って帰ってくださいね」


 どんな嫌がらせだよ。ちゃんとしたクリスマスプレゼントをもらえるんじゃないかと期待してしまった自分が悲しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ