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第78話 遊園地。3

「こちらが黄金ワールド名物、地獄の館です。簡単に言うとおばけ屋敷ですね」


 黄金にゃんと別れた後、俺達は七海ちゃんに連れられて廃墟のような建物の前まで来た。


 なにこれ?今にも天井とか崩れ落ちてきそうで滅茶苦茶怖いんだけど。


「じ、地獄の館……怖いぴょん!」


「4人で行くと盛り上がりに欠けると思いますので、ペアで行くことにしましょう」


「それは名案ぴょん!」


 これも計画通り。俺と七海ちゃんでペアを作り、二人でおばけ屋敷に行かせる作戦だ。七海ちゃんの話によると吊り橋効果で、おばけ屋敷でのドキドキした感情を恋だと勘違いすることがあるらしい。上手くいくかわからんが二人の距離も縮まるかもしれん。


「じゃあペアに別れましょう。では私は店長さんと行くことにします」


「私は赤坂様と一緒がいいぴょん!怖くて急に耳とか舐めちゃったらごめんなさいぴょん!」


「……なんか違う意味で怖くなってきたんっすけど。……店長、不本意ですが一緒に行きましょう」


「ホモかよ、気持ち悪い」


「別にいいじゃないっすか。一緒に行きましょうよ!」


「嫌だよ!」


「俺は店長とお化け屋敷行きたいんっすよ!!」


 柄にもなく俺と一緒に行きたがっている。気持ち悪い。そんなにうさぎ女と行くのが嫌なのか。いや、たしかにあいつ気持ち悪いけどさ。我慢して一緒に行ってくれよ。

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