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第43話 デート。4

「これさ、ご飯みたいな味するね」


「な、なんでやねん!」


 先輩のボケにも冷静に対応ができるようになりました。今日だけで私のつっこみスキルがびっくりするほど成長した気がしますっ。


「うーん……お店の人に悪いけど、ちょっと味に飽きてきちゃったな……」


「……お塩でもかけますか?」


「それじゃあちょっとかけてみよっかな……え……ちょ……何これ!!!」


「ど、どうしました?」


「……凄く美味しい。これってもしかして柚子ちゃんが考えたの?」


「な、なんでやねん!」


「でもなんか塩ご飯みたいな味するね」


「な、なんでやねんー!!!」


 はぁ……はぁ……。つ、つっこみってこんなに体力がいるんですね。やっぱり店長さんって凄いんだなと改めて思います。


「柚子ちゃん大丈夫?なんか疲れてるみたいだけど……」


「だ、大丈夫です……。」


「そっかそっか」


「あ、あの……疑問に思ったことがあるんですが……質問してもいいですか?」


「ん?どうしたの?」


「先輩ってもしかして……芸人を目指しているんですか?」


「え?目指してないよ?柚子ちゃんって面白いこと言うね」


 うーん……絶対にそうだと思ったのですが……どうやら違うみたいです。

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