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第30話 たばこ。3

「おい、ばーか!たばこ売れや!はげうんこ!」


「申し訳ございません。未成年のごみくずには売ることができません」


 例のたばこボーイがやってきた。今日のファッションは私服だ。学習してきてるじゃねえか。しかし、それにしても何だよそのダサいパーカー。絶対お母さんに買ってきてもらってるだろ。


「ふふ……ふふ……はーははっ!」


「どうした?狂ったか?」


「今日はたばこの代わりにこれを買うんじゃぼけぇ!」


 そういい。小学生は手に持っていたノンアルコールビールを渡してきた。


 っていやいや、たばこじゃなくていいのかよ。あんだけたばこ欲しがってたのに妥協点これでいいのかよ。


「なるほどね……」


「これならアルコールはいってねえから未成年にも売れるだろばーか!」


「まあいいよ。バーコードを通してあげよう」


 そう言い、ビールのバーコードを通す。これはあまり知られていない知識だが、例えノンアルコールビールでも買うためには年齢確認が必要だ。アルコールが入っていないからと言って未成年が買えると思ったら大間違いだ。


「よっしゃ!これでビール飲めるぜ!」


「待て待て、画面を見てみろ」


「20歳以上ですか……って書いてあるぞ!」


「おう、そうだ。もしお前が20歳以上なら、はいってボタンをタッチしろ」


「……も、もし20歳以上じゃなくてタッチしたら、ど、どうなるんだよ!!」


「その場に雷が落ちてくる」


「ま、まじかよ!!!く、くそ!覚えてろよ!!」


 まあ、押したところで何にも起こらないんだけどな。


 年齢確認のタッチも役に立ったってことだ。

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