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第28話 当たり。

「うんこさん……あ、店長さんに質問があります」


「どんな間違い方だよ」


 いじめに近いような罵倒をちょいちょい受けながら指導を続けている。性格は最悪だがなんだかんだいって物覚えは凄くいい。やっぱ学歴っつうのは嘘をつかないなと改めて思う。


「先ほどお客様がアイスの当たり棒持って来られて、商品と交換をしたのですが、レジの処理としてはどうすればいいんでしょうか?」


「ああ。何もしなくていいよ」


「そうなんですか?」


「おう。ただ注意点としては、当たり棒は折って捨ててくれ」


「了解です。……でも捨てるのはちょっともったいないですね」


「まあたしかにな」


 気持ちがわからないわけでもない。当たり棒とかガムの当たりとか、こういうあまりお目にかかれないものを捨ててしまうのは気が引けるものだ。


「店長さん……この棒いります?」


「は?なんで?」


「だってこの棒、女子高生が持ってきたんですよ?」


「だからどうしたんだよ」


「喉から手が出るほどほしいですよね?」


「い、いらねえよ!」


「家に持ち帰って、部屋の隅っこでじっくりとぺろぺろしたいぜぐへへって顔に書いてますよ?」


「書いてねえよ!」


「アイスの棒をお風呂に入れて、女子高生と一緒にお風呂入ってる気分味わいたいって顔に書いてますよ?」


「どんだけ俺は高度な変態なんだよ!!」


 本当に振り回されてばっかりだ。


 ……しかし、なんだかんだ言って楽しんでいる俺がいる。

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