表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/245

第220話 BBQ。3 ※あかっち視点

「え……べたなこと聞くけどさ。ライクじゃなくてラブのほう?」


「……はい」


 待って待って。何で柚子ちゃんこんなこと聞いてくんの。


 ……事情はわからないが、話が多少長くなると思い、目的地まで敢えて遠くなるようにルートを少し変えて運転をする。


「いや……どんな感じって言われてもなぁ……その人のことを気がついたらずっと考えちゃうとか?」


「……はい」


「一緒にいるとテンパってしまったり、自分が自分じゃなくなるみたいな感じ……?」


「……なるほど」


「まあ好きって気持ちなんて人それぞれだと思うんだけどさ」


「そうですよね……」


「まー。俺も実はそんなに恋愛経験なんてないからさ、分かんないや。ごめんね」


「いえ……。あの……もう一個質問してもいいですか?」


「俺が答えられそうなことだったらね」

 

「……私が店長さんにふぇーって言うのはなんなんでしょうか?」


「より分かんない質問やめて」


 質問難易度が高すぎる。


「何故私は店長さんの前だとふぇーって言っちゃうのでしょう……?」


「俺もそればっかりは全然わかんないな……あはは……」


「私なりに少し考えてみたんですが……聞いてもらっていいですか?」


「なになに?気になる、気になる」


「これって……あかっちさんが言ってた、自分が自分じゃなくなる状態なんじゃないでしょうか……?」


「いや、まあ……うーん……。そうなのかもしれないけどさ……好きとかまた別なんじゃない?」


「……別じゃないと思います。私、たぶん店長さんのことが好きなんだと思います」


「うーん…………えっ?」


 さらっと凄いことをいう柚子ちゃん。俺に聞く前から既にある程度考えはまとまっていたらしい。


 まあ……本人がキチンと考えた上でそういう判断になったなら……そうなのかもしれないけどさ。


「それでなんですが……私、今日告白しようと思います」


「……えっ?……え??」


 あまりの動揺にハンドル操作がふらつき、車体が揺れる。


 ……何々。今日の柚子ちゃんどうしたの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ