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第219話 BBQ。2 ※あかっち視点

 BBQ当日。


 買い出しに行けるメンバーを確認したところ、俺と柚子ちゃんが丁度予定が空いていたため二人で行くことになった。


 荷物が増えることは容易に想像できるから、今回は両親の車を借りることに。店の前で待ってくれていた柚子ちゃんを車に乗せると、そのまま大型スーパーまで向かう。


「皆何食うかなー?」


「あざらしさんはお肉が食べたいって言ってましたね。……私もお肉食べたいです」


「柚子ちゃんも意外に肉食系?いいねー。肉買おう肉。たっぷり買おう。とにかく高いの」


「高すぎるのはダメですよ。店長さんもお金ないんですから」


「まさか唯一のストッパーが柚子ちゃんだったとは。まーそれなりに加減して買わないとねー」


 そんな感じで軽く車内で雑談をしていると、あっという間にスーパーに到着。入り口で大きめのカートを取り、食品コーナーに向かう。


 参加人数は7人だから結構量もいるだろう。野菜やシイタケ等BBQの定番系の食材を適当にカゴに放り込んでいく。


 肝心の肉に関してだが、柚子ちゃんが結構値段のする国産牛と特売価格の牛肉をジィーと見比べて悩んでいる。

 

 ……柚子ちゃんめっちゃ考えるじゃん。そんなにお肉好きだったんだね。


 ――何故だか、肉を選ぶ時間だけが異様に長くなり、買い出しは終了。


 ちなみに悩んだ末、どちらの肉も購入するという、まさかの結果に。


 ……まあ……店長の金だしいいでしょ!柚子ちゃんのわがままならきっと許してくれるはず。


 車に荷物を乗せると、そのまま集合場所に指定していた、店の近くの河原まで走らせる。


「沢山買っちゃいましたね」


「まー、これだけあれば足りないってことはないっしょ」


「……店長さん。本当に優しいですよね。結構な金額なのに奢って頂いて……」


「んーあー……まあ……金持ちだよね!店長!」


 実は俺がBBQしたかっただけとか絶対言えない。


「店長さんは優しいです。こんな変な対応をしている私にもとっても優しいんですから」


「……それはたしかにね。ほんと柚子ちゃん稀に見る変な対応してるもんね」


「す、すいません……」


「いや、俺は関係ないから全然いいんだけどさ」


「……あの……あかっちさん。ちょっと相談したいことがあるんですけど……いいですか?」


「んん?なになに??何でも相談乗るよー」


「……えっと……あの……」


「何々。そんな勿体ぶっちゃって」


「あの……好きってどんな感じですか……?」

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