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第194話 コラボ。

「うちの店のスピードくじって全然無くならねえよな」


「始まった頃とあんまり変わってないですね!」


 今日のシフトは上神妹と一緒だ。


 先週から始まったスピードくじだが一向に枚数が減っていない。


 ちなみにお会計が700円毎に一枚引けるように設定している。


 実はこの700円という金額設定がポイントで、弁当+飲み物を買っても届かない。余分に+少し欲しいぐらいのもの(主に新商品とか)を買わせるのがスピードくじの狙いの一つでもある。


 でもくじが減ってないってことはわざわざ引きたいと思われてないってことなのだろう。


「なんでだろうなー」


「うーん。引きたいと思う景品がないからじゃないですか??」


「ほう?」


「他のお店だと人気アーティストとか有名なアニメとコラボしてたりするじゃないですか?」


「あーたしかに」


「最近のだとくじのハズレがコンサートとかグッズの応募券になってたりするんですよ!」


「なるほどな……ファンだったらくじを引くために買う可能性が上がるってことか」


「そういうことですね!!!」


 しかしながら、うちの店の経営的にそんな有名人とコラボできるほどの予算がない。


「うちの店じゃ金がないから無理かな」


「そこで提案なんですけど……お兄ちゃんとコラボするのはどうでしょう!?」


「需要が一切ない提案すんのやめろ」


「くじ箱の中にお兄ちゃんの靴下とかパンツとかいっぱい入れるんです!」


「洗濯機じゃねえんだぞ」


「そしてそして!なんと大当たりにはお兄ちゃんが入ってます!サイズ的に入らないので頭からくじ箱をかぶってもらいましょう!」


「くじを引くっていう概念どこにいった」


「ちなみに私が貯めたお金を全部使って、くじが無くなるまで買うんで、誰にも引かせませんけどね!?!?」


「……くじにする意味ねえ」

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