表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/245

第19話 アイス。2

「なんでアイスケースに入ろうとしてんの?」


「げっ」


 振り返ると、目の前には馬鹿先輩の姿があった。あーあー。まじかよ……。タイミング悪りぃー。


「そんな所にいたら風邪引いちゃうよ?」


「いや、あの……着眼点おかしいっす」


 せっかくのチャンスだったのに……。後でタイミングを見計らって、入ることにするか……。


 ってかなんで馬鹿先輩ここにいるの?


「何か用事っすか?」


「え、バイトの時間だから来たんだよ」


「あれ……先輩ってたしか今日夜勤っすよ」


「あれ?20時16分からじゃなかったっけ?」


「店長分刻みでシフト管理してないっす」


 改めて思うけど、この人マジで馬鹿だなって思う。なんでそんな中途半端な時間からバイトあると思ったんだろう。


「まーあれじゃないっすか。一旦家に帰ったらどうっすか?」


「いやいや。せっかく来たし、今から働くことにするよ」


「あー……まじっすか」


「よし、それじゃレジの点検から始めよっかな」


「それは俺やるんで、先輩は床掃除しといてください」


「了解」


 あーあー……。アイスケースに入りたかったな……。





 あかっち一人に任せて大丈夫だったろうか……。少々不安だが、考えても仕方ない。無事、我が家であるボロアパートに着いた俺は、布団を敷き、寝る事にした。……しかし、



 ……コンコンッ!……コンコンッ!


 

 突然のノックの音で目が覚めた。一体誰だ……こんな時間に。


 俺は玄関のドアを開けた。


「夜分遅くすいません。面接をして頂きたいのですが」


「……は?」


 目の前には見知らぬ女性が立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ