表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
196/245

第186話 トマト。4

 近づいてみるとバカ先輩と女性警官が話をしているようだ。


 何やら口論をしている様子。


「さっそく声をかけるのですよ」


「いや、待てあざらし」


「なんでですか?早く誤解を解くのですよ」


「面白そうだから逮捕されるギリギリのタイミングで声を掛けよう」


「クズなのですよ……」


 知り合いが捕まるシーンなんてなかなか見れない。少し様子見しよう。



「違うんですって!これはトマトなんですって!」


「さっきから同じお話をしてますけど、これがトマトなわけないじゃないですか!?これはどう見てもカラーボールの塗料です!なんでそんな堂々と嘘を付くんですか!?あなたみたいな人が平気な顔で痴漢したりするんです!あー怖っ!」


「舐めてみたら一発でわかりますよ!……うん、やっぱりトマトだ!美味しい!これは新鮮なトマトだ!」


「う、嘘です!!!……仮にそれがトマトだったとしてもいきなり投げつけられるシーンなんてまずありえないです!」


「それがあったからこうなってるんです!試しに舐めてみてくださいよ。そうすればトマトだってはっきりとわかるじゃないですか」


「な、な、舐める!?へ、変態すぎます!!別の罪を増やすつもりですか!?」


「違うんです!本当にトマトだからこんなことを言ってるんです!」


「……わかりました。そこまで真剣に仰られるなら私も覚悟しました。……あなたが本当に悪なのかどうか確認します。では……」



「警官が服を舐めているのですよ……」


「……一体どういう状況なんだろうな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ