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第177話 ななみ。9

「待ってる間暇なんでゲームをしましょう」


「ゲーム?」


 待ち時間の途中、暇だったのか七海ちゃんが提案をしてきた。……良い予感が全くしない。


「そう。ゲームです」


「……どうせあれだろ?俺の悪口を言い合うゲームをしましょうとか言い出すんだろ?」


「全然違いますよ」


「ほう?」


「私が一方的に店長さんの悪口を言うゲームです」


「ゲーム性はどこにいった!!」


 やはり碌な内容ではなかった。


「不服ですか?」


「不服に決まってんだろ!」


「……わかりました。……じゃあお互いの良い所を言い合うゲームというのはどうですか?」


「七海ちゃんにしては珍しく明るいゲームだな。……でもそれって勝ち負けをどうやって決めるんだよ?」


「言えなくなったほうが負けでいいんじゃないですか?」


「なるほどな。……まあ悪口を聞くよりはそっちのほうが楽しいか」


「せっかくなので負けたほうが罰ゲームをしませんか?」


「罰ゲーム???一発芸をするとかそういうのか?」


「そんな感じです。もし店長さんが負けた場合この場で腹筋100回お願いします」


「なんでそんな肉体的にも精神的にもきつい罰ゲームなんだよ!」


「そういう罰ゲームのほうがおいしいでしょ?」


「そんな芸人魂持ち合わせてねえよ!」


「わかりました。じゃあ適当語尾ににゃんでもござるでもつけといてください」


「今度は雑過ぎんだろ!」


「それで私が負けた場合どうしますか?何でもいいですよ」


 何でも……???


「……ふふ。じゃあ1回だけ俺の言うことに必ず従うってのはどうだ」


「……危険な香りがぷんぷんするんですが……」


「でもさっき何でもいいって言っただろ???」


「……わ、わかりました。……そ、それでいきましょう」


 こうして七海ちゃんとのよくわからないゲームがスタートした。

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