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第173話 ななみ。8

「……つ、着きましたよ」


「おっ!ここか!」


「い、一度来たことがあるんですか?」


「そうそう。あかっちに連れられて来たことがあってさ。ここめっちゃ美味かったんだよ」


「へ、へぇー。それは偶然ですね」


 到着した場所はとある飲食店だった。赤い屋根が特徴的で、知らない人から見ればただの一軒家のように見える外観をしている。入口の前には何だかわからない植物や、レトログッズが飾ってあり、言い表せぬオシャレ感が滲みでている。……もう一度行きたいと思っていたが、こんなタイミングで行けるとは偶然とやらに感謝だ。


「とりあえず混む前に名前を書きに行きましょうか」


「そうだな」


 ここは男らしく俺が颯爽と順番待ちの用紙に名前を記入する。ここまでリードされて置いて男らしくもへったくれもない気がするがそんなことは知ったことではない。男のプライドってやつだ。


 用紙に名前を書き終えると、何故か七海ちゃんが俺の書いた字をじぃーっと眺めている。


「あの……何ですかこれ」


「ん?何が?」


「店長さんの字が汚すぎて読めないんですけど」


「字が汚いほうが、暗号みたいでかっこいいだろ?」


「……暗号を読む店員さんの気持ちにもなってください」

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