表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
163/245

第155話 三人目。

 面接三人目。


「それじゃあ早速面接を始めるね。よろしく」


「よろしくなのですよ」


 三人目にしてやっと外見的には普通な子が来てくれた。顔は幼い印象を受けるが、履歴書を見ると今年大学に入学するらしい。どこかのほほんとしている気もするが、男だからそれなりに力仕事は問題ないだろう。……しかし、一点確認をしたい。


「あの……凄く失礼なことを言ってしまうかもしれないけど……履歴書に田中あざらしって書いてるけどこれは本名で間違いないかな?」


「本名なのですよ」


 随分と個性的な名前だ。思わずペンネームか何かかと疑いたくなる。最近子供に変わった名前を付ける傾向があるみたいだが、将来を考えてつけているのかと親に文句を言ってやりたい。


「ごめんね、変な確認してしまって」


「あざらしは気にしてないのですよ」


「うん、自分のこと名前で呼んじゃうんだね」


 本人は意外に気にいっているらしい。


「とりあえず志望動機から聞いていこうかな」


「えっとですね。あざらしは日本をぶち壊したいんですよ」


「……ん?」


「日本をぶち壊すためには資金が必要なのですよ。だからあざらしはバイトを始めたいのですよ」


「うん、筋が通っているように見せかけて根本的におかしいよね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ