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第152話 新しい。

「実はな、お前に伝えたいことがあるんだ」


「なんすか?」


 今日のシフトはあかっちと一緒だ。


「バカがバイトを辞めたんだよ」


「へぇーそうなんすか」


「お前も仲良くしてただろうから寂しいだろうけど……って反応薄くないか」


「別に俺仲良くないっすよ」


「冷てええ」


 柚子ちゃんとの距離を遠ざけるためにバイトを辞めさせた俺が言う台詞ではないがかなり冷たい。七海ちゃんに報告した時も「それは残念ですね」と無難な返事が返ってくるし、柚子ちゃんに報告しても「ふぇー」しか返ってこない。うちのバイトは他人に関心がないのか、おい。


「それで要件はそれだけっすか?」


「あいつが辞めたっていう割とビックニュースをそれで終わらせるな。まあいい。本題は今から言うんだけどさ、面接を手伝ってくれないか?」


「え?なんでっすか?」


「最近な、採用する奴がお前も含めて頭のおかしいやつばかりなんだよ」


「俺が含まれているのは納得いかないっすけど……それがどうかしたんすか?」


「俺だけの判断だとまた変な奴を雇いかねないから、お前にも面接の場にいてもらおうと思ってよ」


「つまり俺はどんなやつかを見て、面接が終わった後、店長に軽く意見を言えばいいってことっすか?」


「そういうことだな。お前は外見頭悪そうだし、中卒って言われても違和感ないレベルだけど、そういう人を見る目はあるからな」


「なんか褒められる気が一ミリもしないんっすけど……。まあ時給が出るならいいっすよ」


「よし、んじゃ明日面接に3人来るからよろしくな」

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