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第11話 過不足。

「店長。日配の発注終わりました」


「お、おう。ウォークインの補充してくるわ」


「補充は1時間前にやりました」


「そ、そうか」


 こいつの名前は上神湊。身長181cm、黒髪。眼鏡。雰囲気ハイスペック野郎。情報は以上。ハイスペックではなく、何故雰囲気を付けているのかと言うと、勿論理由がある。


「店長、質問なんですが、100円玉10枚は1000円札1枚と交換できるんですよね?」


「お前その質問15回目だ。そうだよ」


 こいつは本当に馬鹿である。


 仕事ができる雰囲気はすごい漂っている。傍から見れば、バリバリ仕事ができるやつなんだと勘違いするだろう。


 しかし現実は違う。率先して仕事をやってくれているが、ちょっと頭を使うような仕事は、全く出来ていないのだ。だから結局、俺がまた仕事をやり直さなければいけない。だからこいつに任せるのは、掃除か力仕事がベストなのである。


「ちょっと待ってください。それはつまり1000円札は100円玉10枚と交換できると言う事ですよね……?」


「良く気づいたな。その通りだ」


 めんどいから適当にあしらう。こいつのせいで、レジの過不足が1万円以上違う事が多々あるから、マジで勘弁してほしい。


「あれ……。おかしいです。何故1000円札が」


「お前はとっとと掃除でもしてこい」



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