第111話 ライン。2
えっと……あの……ふぇーしたいって何?
そもそも今更だけどふぇーって何?なんか考えれば考えるほどエロい方向ばっかに思ってしまうのは男の子だからでしょうか。
とにかく聞いてみるしかない。
◇
店長:ごめん、どういう意味なのかな?
柚子:ふぇー
店長:ふぇーしたいって何かな?
柚子:ふぇー
店長:教えて><
柚子:ふぇー
◇
だめだ。急にふぇーしか返ってこなくなってしまった。スタンプで返ってくるよりたちが悪い。これってあれですか。携帯の故障か何かですよね。携帯会社に文句に言いに行けばいいんですよね。
――聞くのは無理だと判断し、別の方法を考えてみる。
……そうだ。こんな時こそ、通訳のあかっちに聞いてみるのが一番だ。
◇
店長:ふぇーしたいって意味わかるか?
赤坂:は?
店長:いや……その……知ってるかなと思って
赤坂:は?
◇
冷てええ!こいつ!冷てええ!!!くっそ!もうあかっちには構ってやらんからな!!
――もうこうなったら仕方ない。手当たり次第聞いてみよう。七海ちゃんなら、もしかしたら女の子同士だし何かわかるかもしれない。
◇
店長:ふぇーしたいって何かわかる?
七海:知ってます。
店長:ほ、本当か!?
七海:ハゲは床でも舐めてろって意味です。
店長:鬼畜!!!
◇
柚子ちゃんSすぎだろ!あんだけ言うのを躊躇ってて、内容がそれだったら反応に困るわ!!!
全く……。七海ちゃんに相談してもいじられるのがオチだった。




