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第103話 上神妹。2

「げほっ……げほっ……どうしました?」


「な、なんでレジを舐めているんですか……?」


 あまりの奇行に思わず年下相手に敬語が出てしまう。


「え?お兄ちゃんが使ってるものなら基本的に舐めますよ?」


「いやいやいやいや」


 頭がおかしい。今どきのブラコンってこんな感じなんでしょうか。私が世間知らずなのでしょうか。


「ぺろっ……げほっ!げほっ!ぺろっ……」


「そろそろレジ舐めるのやめよっか!」


「げほっ!げほっ!……はい?どうしました?」

 

 この子隙があればレジ舐めてるじゃん。今はお客さんが誰もいないからまだいいけど、流石にお客さんにこんな姿を見られるのはかなりまずい。何とかして阻止しなければ。


「そのレジって君のお兄ちゃん以外も使ってるんだよ?それってちょっと汚いんじゃないかな?」


「少しでもお兄ちゃん成分があればいいんです!美味しいんです!」


「美味しい!?美味しいって何!?」


 今までうちの店に変な奴は沢山来ていたがこんなタイプを相手にするのは初めてだ。どう対応していいのか全くわからない。


「えへへ……お兄ちゃんの使ってるレジ……えへへ……」


「あ、あのさ。君のお兄ちゃんが使ってるものを舐めてたら切りがないと思うんだよね?」


「そうですか?」


「例えばさ、君のお兄ちゃんは店の中を歩いているんだから、床も舐めることになっちゃうよ?」


「盲点でした……。……では早速……」


「頼むからやめてくださいお願いします」

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