表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/245

第95話 買い物。3

「……大体でいいんで何あげるか考えましょっか」


「……そ、そうだな」


 柚子ちゃんの好きなものが見当もつかないので、あかっちと一緒に考えることにする。


「ちなみに柚子ちゃんに何をプレゼントすんの?」


「入浴剤っすよ」


「入浴剤?……なんで?」


「美容系って定番かなと思って。少し高めの入浴剤なら自分で買う人って少ないですし、形に残るものだと少し重い気がしたんでこれにしましたよ」


「……色々考えてんだな」


「そりゃプレゼントするからには、喜んでもらいたいっすからね」


「なるほどね……。ちなみに俺はあげたら絶対に好きになってもらえるやつがいいな」


「必死すぎて気持ち悪いっすよ」


「う、うっせえよ!」


 俺がこういうのに不慣れな分、あかっちが優位にたってて悔しい。……いや、仕事でもこいつが完全に優位にたってる気もするが。


「まあこういうのって気持ちが大切だと思うんで、あげたい物をプレゼントしたらいいと思いますよ」


「そ、そうだな」


 その後、2時間ほど色んな店を見て回ったがピンとくるものはなかった。俺が変に考えすぎているのもあるんだろうが、プレゼント選びってこんなに難しいものなのか……。


 お互いに少し疲れてきたので息抜きにゲームセンターに行くことにした。何年ぶりだろう……。学生の頃以来だ。格闘ゲームや音ゲーやUFOキャッチャーを見て回る。


 その中にひときわ目立つ大きなまんまるとした猫のぬいぐるみがUFOキャッチャーの中に置いてあった。


 何故か目が離せずじっと眺めてしまう。


 ……まるで引き寄せらるようだ。


 俺は確信する。…………これしかない!


「プレゼントこれにするわ」


「え?これっすか?」


「これに決まりだ!よし、あかっち!両替機で1万円くずしてこい」


「いいっすけど……」


 その後、約2万円ほど使い無事取ることができた。


 これだけの金額を使っていれば、もっといい物が買えた気がするが……。


 俺は満足している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ