スピリチュアルな日々
この町に起きる不思議な出来事
この小説、実は小説ではない。小説ではなく、実際に起こったドキュメンタリーなのだ。
私は、熊本で大学の非常勤講師などを生業として細々と生活している、いうなればフリーターだ。そんな私が熊本市の河原町と言う寂れた商店街に事務所を構えたところから、この話は始まる。
河原町は、戦後空襲で焼け野原になった場所に、バラックが立ち並び、やがては、商店街となり、戦後は大変にぎやかな町であったが、生活様式や都市機能の変化によって衰退し、現在ではシャッター街になっている。
そこに、都市再生のプロジェクトが立ち上がり今は、チャレンジショップなどが運営され多少の活気を取り戻しつつある場所である。
私の事務所は、普段は人のではいりも少なく、仲間内では「秘密基地」と呼んでいるが、そこに出入りする人達の話である。
2007年03月23日
07:42 うわああ、すげー
Stir
元々気功をやっていて、何かに導かれるがごとく、スピチュアルな世界に引き寄せられている方がいる。
その方が先日浄霊に行かれた。
ある熊本の地域の家にラップ現象などのポルターガイストが起きていて、それを沈めに行くことになったわけだ。
浄霊は二日にかけて行われた。まず初日は現象が顕著な2階部分。そこで、浄霊を行い、ある程度の霊障は治まった。しかし翌日、その浄霊が元で周辺部の関係ある霊・・というかエネルギーが浄化を求めて逆に集まってくるという状態。
日おいて行われた2回目がすごかったらしい。
その日は、浄化する前にどうしても気になった周辺部をサーチした結果山側にある石碑を発見。この石碑が依り代となって山側から多くのエネルギーが流れ込み、それが、問題の家を包み込む状態。
まず、その石碑を浄化してある程度のエネルギーをブロックすることに成功。
次に問題の家の1階部分の浄化にかかる。各部屋を数時間かけて浄化する。周辺部分のエネルギーを一端自分の体に入れ、それを上に向かって上げていく。その状況はまるで、映画のゴーストバスターみたいな状態だったらしい。特に、玄関横の開かずの間になっていた部屋からは、泉のごとくエネルギーが吹き出し、自分の体の感覚がなくなりそうだったらしい。何とか全てを終えたところで、ラスボスが現れた。
なんとラスボスは、その家の住人の依頼者の体と同化して隠れていた。その中からラスボスを引っ張り出し、壮絶な戦いが始った。
うううう、だんだん幻魔大戦みたいになってきたなー。
上の力をもう一度充填し、浄化にかかる。その間、一緒に祈ってもらっていた人が、彼の横に菩薩ともう一人の神さまらしきものが見え、さらに彼の頭の上の竜神と上に向かって伸びる光の束を目撃する。(もちろん、その人は普通の人です)
この事件があったのは一昨日のことだが、昨日周辺のお年寄りに話を聞いたところ、その周辺は土地が軟弱で、過去に何度も土砂崩れがあり相当数の被害者が生き埋めになっている場所だったらしい。
彼自身もこれだけ強烈な体験をしたのは初めてのことで
「死ぬかとおもった」
と、言っていた。まあ、彼だけの話ならその信憑性も疑えるのだが、同席した数人がおなじビジョンや、感覚を体験している。おもしろいよね。
2007年03月25日
02:21
Stir
お話の続き
今日も偶然夕食を気功師さんと共にした。
しかしまあ、気功師がどうのこうのと書くと、訳の分からない世界に突入してしまうが、我々が認識している世界が世界そのものであるはずは無い。
言うなれば、我々が認識していると思い込んでいる世界自体がいかにあやふやな共同幻想の上に成り立っているのか自覚が必要なんだと思う。
人間の認識力は人間という体に縛られ、存在そのものを俯瞰で眺めることは基本的に不可能に近い。言うなれば、蟻に人間が理解できないであろうと同じように、人間がその上位のシステムを認識することは難しい。
それでもなお、人間はその上位のシステムを理解しようとする。そーゆーのがわかる状態をサーマディーと呼ぶんだっけ?で、それって、理論ではない。理論で推論してもそこには様々な障害が存在し、パラドックスを含んだパラダイム・シフトが起こり続ける。
結局、世の賢者が行うように、内観とそこにおける直感で物事を分析するほうが近道だったりするし、たまには間違って遠回りもするわけだ。この辺が面白いところでもある。
と、話は逸れたが、今日の話は気功師さんの話の続き。
彼自身は、現在IT関連の仕事をしている。言うなれば気功とは正反対のシステムを扱っていると言って良いだろう。そんな仕事をしながら、引き寄せられるがごとくスピリチュアルな世界へ突入している。
今日は、食事中に珈琲の味を変えてくれた。結構はっきり分かる。マイルドになってる。その変化がプラシーボ効果(思い込み)によって起こるのか本当に変化しているのか検証は出来なかったが、彼の話によると以前実験したときは、気を入れるとその液体のクラスターが細分化され味が変わると言っていた。
そーゆー化学実験を依頼されてやったらしい。
で、重要なのは、彼の力がプラシーボだろうとなかろうと、結果として人の体を直したり、場の雰囲気を変えることになるということだ。
私は昔体を壊していた時期があって、病院にいっても一向に良くならず東洋治療で直した経験がある。そのとき思ったのは
「手法は何でも良いので体が良くなればオッケー」
という事だった。結局信じるものは救われるということか?ま、それだけなら、それはそれでいいのだが、どうにも、それだけでは説明できないことが多すぎるなあ。
彼は、つい最近まで、自分の力を誰かと話すことが出来ず、ある意味悩んでいた。普通の人には起こらないいろんな出来事が自分には降りかかってくる。しかしそれを誰にも話すことが出来ないのだ。
去年くらいからやっと話の通じる人たちが現れ、ずいぶん楽になったと言っていたが、果たして去年急に現れたのか?きっとそうではない。ある一定の量的変化によって質的変化がおきる時期に来ているのかも知れない。
2007年03月28日
20:24
Stir
先日またその気功師さんとお話しする機会があった。
その時は、私がお手伝いしている音楽イベントの打ち上げの席にご招待した訳だが、その会場から出たところで、彼の気功がはじまった。
アーケードのど真ん中である。通りの中心部で、対象者に気功を施し、気によって倒したりしている・・・あはははは、よくテレビで見る気功で相手を倒すやつね。ちょっとやりすぎか?
まあ、夜の通りには酔っ払いも居て、別に誰も驚かない。しかし、客観的に見れば相当変だ。
そのあと、何人かで地下にある喫茶店へ入った。勿論そこでも気功が始まった。本人いわく
「いやあ、先日のバトルからエネルギーの噴出し方が尋常じゃなくて、出さないと逆にきついんですよ」
しかしまあ、場所は喫茶店である。しかも地下・・・。
いやああああ、飛んでくる、飛んでくる・・・。普段殆ど感じない私でさえ、眉間あたりがモニュモニュして、むずがゆい。それで彼を見ると、やはり気を出している。
どうも、地下の場合、何かがこもる感じがする。そいつが飛んでくるのだ。パートナーのゆみさんはその気に当てられて、ちょっとグロッキー気味。
途中で、終ってもらって、改めて処置することになった。明日、私の事務所を使っての再チャレンジ。さてどうなることやら、また、明日にでもレポートします。
2007年04月01日
17:29
Stir
気功師さんとの話の続き
先日の処置に関しては、基本的にお話できることはない。ま、色々プライバシーの問題もあるからね。
というか、正直に書けば処置は行われなかった。しかし、その際に友達を連れてきた女性の方の役割が明確になった。その人は、気功師さんと誰かを繋ぐ要石の役割を持つらしい。
その後で、色々気功師さんと話した内容から抜粋しておこう。
「存在イコール振動である」
我々は、素粒子から出来ているわけだが、素粒子の世界というのは、我々知っている通常の物理法則が通用しない世界だ。それぞれの粒子は振動を繰りかえし、固有の波長を持っている。
従って、存在そのものは振動とイコールであり、振動とは「波」である。
つまり物質は振動しないと存在できないのではないか?分子もブラウン運動を繰り返しているし、電子に至っては電子雲として、非常にわけの分からない存在である。
水晶等が特有の力を持つ理由の一つは結晶体であるが故、固有の共振作用が強く、それによるシンクロが我々に影響を及ぼすのではないか?
「現在のプロセスはどこへ向かうのか?」
これについては不明だが、何らかの受け入れ状況が確立しはじめていることは間違いないだろう。それはバランスの崩れた地球規模の自浄作用として起こっているのかも知れない。
ううううう。語っている内容がどんどん高度化してますな。でもまあ、明日の朝までビデオ編集完成させなくちゃいけませんし、洗濯もしないと溜まってるな。あ、外、雨降ってるじゃん。
2007年04月01日
17:51
Stir
結局、その気功師さんは、現在所属している会社から少しずつ離れて気功師としての道を歩むことを決断された。
彼の言葉から引用しよう。
「これまで私は、自分の力に対する戸惑いから、一時期精神的にも追い詰められ、鬱状態になってしまい、人前に出ることさえ出来ない時期がありました。その時期は本当に苦しく、誰にも話すことが出来ない孤独の中でのた打ち回っていたんですよ。でも、こうして徐々に話の通じる仲間が出来、それぞれの力をお互いに尊重しながら使うことが出来ることに、大変な感謝を感じます。私自身には何の力も無く、この「力」自体は天から授かったものとして認め、少しでも苦しんでいる人のためになれれば有難い事です。」
色々、話を聞いてみると今まで色んな事でだまされたり、利用されたりしてきてるようである。それは、気功師としてては無く、仕事における事や個人的なことでの出来事が多いらしい。
我々が生活をする上で、精神世界と現実世界その両面のバランスが重要だ。いくら力があっても、現実に食べていけなくては意味が無い。現世が修行の場だとすれば、その修行もきっちり勤め上げなくては、このように生まれてきた意味も無いのだろう。
2007年05月17日
17:17
気功師さんの話し(ヘルパー参上)001
またもや、気功師さんにおこった出来事です。
現在、気功師さんは、定期的にある場所で治療の仕事をしている。それは兼ねてから治療中のAさんと雑談していた時におこった。
「今、店の外に3体の霊体らしきものが感じられたんですけど、Aさん、何か感じませんか?」
「あ、そうでしょう?私も何か居るんじゃないかなと思っていたところなんですよ」
Aさんにはもちろん、これまで霊的な体験がある訳ではないが、気功師さんの治療を受け始めて、どうやら自分にもその力があるらしい事に気づき始めていた。
気功師さんも彼女にその力が備わっているらしい事に気づいていて、あえてその話題を振ってみたわけだ。
「Aさん、実はあなたには霊的なパワーを感じる力があるんじゃないかと思いますが、どうですか?」
「いや、私なんかそんな力はないですよ」
「でも、店の外に何か来ている事はわかったんですよね」
「はい、そーなんじゃないかなーと思っただけですけど」
ここで、気功師さんは実験してみる事にしたわけだ。
「では、ちょっと実験してみてもいいですか?」
「ええ、いいですよ」
「それでは、外に居る霊らしき存在を店の中に入れてみますね」
「え、大丈夫なんですか?」
「大丈夫です。悪意のある霊とは思えません。」
そういった瞬間、3体のうちの1体が店の中に入ってきた。彼ら二人が座っている向かいの席にその霊が座ったようだ。
「Aさん、心を集中してこの霊に語りかけてみてくれませんか」
「でも、どうすればいいんです?」
「目を閉じて、ただ念じればいいんですよ。まずは名前を聞いてみましょうか?」
Aさんは目を閉じ、念じ始めた。
2007年05月18日
02:44 気功師さんの話し(ヘルパー参上)002
「あ、なんか聞こえます」
「じゃあ、名前を聞いてみてください」
「はいやってみます」
しばらくの間があり、彼女はある名前を口にした。その名前に関しては、思い当たるふしが無い。
「なぜ、現れたか聞いてもらえますか?」
この時点から、Aさんは、すらすらと答え始めた。その内容を要約すると、
私は○○○○と言う老婆です。昨年病気で亡くなったが、孫の○○が、近くの○○小学校に通っています。その孫が今クラスの同級生にいじめられていて、それが心配で未だにこの世に留まっています。しかし、今日は気功師さんに浄霊していただき天に戻るために来ました。ついては、孫のことだけが気になりますので、よろしくお願いします。との事。
○のなかには具体的な名前が入るわけだが、ここでは書けない。もちろん後日実際にその学校でそれに当たる子供がいるのか確かめることになっている。
つまり、その霊は、その気功師さんのことを同じ霊界の住人から「あの人が成仏させてくれる」と聞いてやってきたのだというわけだ。他の2人も同じ目的らしい。
その老婆を浄霊し、天界に戻した後、続けて、他の二体もチャネリングをやることになった。Aさんのチャネリングはよどみなく続く。
一人はバイク事故で亡くなった女子大生。もう一人は老人。二体とも、邪気や悪念は薄い。先の老婆と同じように、天界に戻るためにやってきたという。この二人の浄霊が終了し、一息ついたところに、4番目のお客様がやってきた。
その人の名は「じゃくあん」さん。
2007年05月18日
15:31 気功師さんの話し(ヘルパー参上)003
彼らは寂庵(漢字の正式な表記は分からないけど一応こう書いておく)さんと話をすることにした。
「寂庵さんも上に昇りたいのですか?」
少し間があってAさんの口から意外な言葉が流れ出した。
「いえ、私は上に昇りたくてこちらに参ったのではありません。わたくしは、あなたのお手伝いの為に参りました。」
「お手伝いとは、どういうことでしょう?」
「わたくし自身は、この界隈の○○寺にて仕えておりましたが、年齢を重ね、命を失いました。そのときに上に昇ることも出来ましたが、霊界の彷徨える魂を感じるにつけ、ここに留まり、その皆さんのお手伝いをすることを決意しました。」
「それは、浮遊霊の為にこの世に残ったということですか?」
「その通りです。そのなかで、あなたの話を他の霊から聞きました。非常に大きな力で、浄霊の出来る人がいると。あなたの事は、霊界でも話題になっているのです。」
「霊界で、私のことが話題になっている?」
「そうです。私どもの様な霊的存在の場合、ある程度似通った波動を持つものは、シンクロして連絡を取ることが出来ます。その連絡網であなたのことを知ったのです。あなたのことを知っているのは私だけではございません。先の3人もそのニュースを聞いてやってきたのです。」
「霊界にもMIXIみたいなものがあるんですね」
「MIXIが何かは分かりませんが、霊同士話すことは出来ます。今日も先の3人以外あなたのことを頼って多くの霊がここに集まっていますよ。外をご覧ください。」
そういわれて、さっきまで、三体の霊がいた辺りを覗き込むと・・・三体どころかその後に列を作って何かのエネルギーが連なっている。
「わ、これ全部霊の皆さんですか?」
「そうでございます」
「一体何人いらっしゃるんですか?」
「人数は分かりかねますが、ここからADOの先まで並んでおります」
「ええええ、それはすごいな。もし出来たら正確な数字が知りたいんですが、数えていただけますか?」
「分かりました。行って参ります。」
瞬間、寂庵さんの気配が消え、すぐにまた現れた。
「数えてまいりました。72人です」
2007年05月18日
15:54 気功師さんの話し(ヘルパー参上)004
「72人かぁ、これ以上の人数を浄霊するのは、今日は無理ですね。困ったな」
何しろ、急にチャネリングの能力が芽生えたAさんにも負担が大きすぎる。困惑している気功師さんにAさんの口を借りて寂庵さんが語りだした。
「分かっております。私は、そのためにやって参りました。こうして集まっている霊の皆さんの整理は私が引き受けたいと思います。何しろ気功師さんには、今後、宇宙的なレベルでお役目が来るかもしれません。その日の為にも、私に出来る事はお手伝いしたいのです。」
「宇宙ですか?」
「はい。」
(うううう、だから、幻魔大戦じゃないってーのよ:Stir)
そうして寂庵さんは、順番待ちしている霊体と交渉して、次の浄霊まで待つように手配してくれた。
その結果、先ほどまで、よどんでいた空気も清浄化され、更には、その店にも寂庵さんの協力で、店内まで邪悪なものが入り込まないよう、結界を作り見張りをつけることになった・・・・(ど、どんな見張りなんだろ?)
2007年05月19日
01:04 気功師さんの話し(ヘルパー参上)005
それ以降、寂庵さんは、気功師さんのサポートを続けている。
先日、気功師さんと何人かが雑談しているところに出くわした。何気なく挨拶しながら空いていた椅子に腰掛けると気功師さんが言った。
「あ、浅川さんの座った椅子ちょうど寂庵さんが座ってますよ」
「え、あれ、すみません。僕、寂庵さんの体の中にはいっちゃったかな。やばいですね。これじゃセクハラですね」
「ははは、大丈夫ですよ。寂庵さん笑っています」
「そうなんですか?」
「はい、実は浅川さんもこれから戦っていく大事な仲間の一人だって寂庵さん言ってますよ。」
「はあ、そうっすか?いやいや、でも私には何の力もありませんから、何も出来ないですよ」
「いえいえ、浅川さんも力を持ってますよ」
昨日夜も、霧島からのお客様と気功師さん、ゆみさん、そして私の5人・・・この場合目に見えるのは4人だが・・・で食事に行った。
「寂庵さんこうしてみんなで食事できて楽しいと言ってます」
「いやあ、そうですか。じゃあ、寂庵さんにもお茶差し上げましょう」
お店の人にもう1椀湯のみを頂き、寂庵さんにもお供えした。
寂庵さんとAさんそして気功師さん。治療のたびに今はセットで協力している。実際にいくつかその治療が行われいろんなことがおきているのだが、その内容は書くことが出来ない。
2007年06月08日
14:39 気功師さんの話01
今回の内容に関しては、相当に問題ありだ。でも、出来るだけ、彼と話したことを客観的に書いてみよう。
先日久しぶりに気功師さんとお会いした。この数週間音沙汰がなかったのだ。
電話で彼が言った。
「いやあ、実はこの2週間ほど、戦っていたんですよ」
「え、何とですか?」
「以前から、今浅川さん達が居る町に集中的に邪悪なものが流れ込んできているって言ってましたが、その理由が分からなかったんですよ。それがこの2週間で分かりました。」
「そうなんですか、その理由教えてくださいよ。」
「ええ、お会いしてから話したいと思い電話しました。」
夕方会うことになった。
場所は、三笠うどん。私は「ざるそばとお寿司定食」ゆみさんは「ざるそば」、気功師さんは、「カツ丼定食」を頼んだ。
私は、ゆみさんに定食の茶碗蒸しを強奪されながらも、ゆっくりと気功師さんの方へ向かい、話を切り出した。
「今、何が起きてるんですか?」
「実は・・・・・ゲボッ」
カツ丼をのどに詰まらせながらも、彼の口から信じられないような話が始まった。
2007年06月08日
15:40 気功師さんの話02
「浅川さんフォトンベルトというのはご存知ですか?」
「はあ、2012年あたりに光子の密度の高い地域に銀河系が突入するって話ですよね」
「そうです。僕はその事知らなかったんですが、最近、気功だけでなくチャネリングも出来るようになって、神との通信の中で教えられたんです。」
「えっ?神と通信してるんですか?」
「はい。私の守護神は西洋系のレオンという天使を中心としたグループであることはお話しましたよね。」
「はい、聞いております。」
「その神々と、深い瞑想の中で繋がる事ができる様になったんですよ。」
「はあ」
「その神々と話をしている中で、2012年の事が出てきました。2012年を境にして、この現象界にも大きな変化が訪れるらしいんですよ。」
「ああ、確かに2012年のフォトンベルトに突入すると、電磁場の消滅の可能性とか、人間の遺伝子にも影響があるだろうなんて説があることは知っていますが、それが起きるんですか?」
「そうです。実はそのイベントは神によって前々からプログラムされていたことでもあって、一種の試験なんですよ。」
「試験?」
「いやあ、ですからこの2012年において神の子である我々の存在がより神に近くなれば新たな世界が生まれるんです。」
「新たな世界といいますと、現在の世界が一変するって事ですよね。」
「そうです。神の御心に沿った形で我々が成長すればそれに見合った世界に変化するということですね。」
少し、間をあけて、私は尋ねた。
「では、御心に反する世界になっていた場合はどうなるんですか?」
「リセットです」
・・・・・・・・
「リセットといいますと?」
「リセットするということは人間も含め地球そのものを一度リセットするということです。」
「では、我々はどうなりますか?」
「勿論存在できなくなります。」
2007年06月09日
00:04 気功師さんの話03
私は、頼んでいたそばがテーブルに来たので、「失礼して頂きながらでいいですか?」と言い、話を続けていただくことにした。地球の危機の話を聞きながらでも腹は減る。
「そこで、皆さんの居る町の件ですが、実はその2012年に関して、邪悪な存在である悪魔の連中が、神の国が出来ることを阻止するため、その手下を送り込み始めたんです。その標的に挙がったのがその町なんです。」
「えええ、でもこの町、何にも無いですよ。経済の中心でも、文化の中心でもないただのひなびた商店街に過ぎません。そんなところなのになぜ、標的とされるのですか?」
「実は、その標的というのは、町自体ではなく、あなた達なんです。」
「ええええええええ、それこそ僕自身なんて、単なるフリーターですよ。」
「いえいえ、実は浅川さんはまだ気づいていないと思いますが、あなたも光の戦士の一人なんですよ。」
「ぼ、僕がですか?僕は、戦うのは嫌いです。」
「はははは、でも、お役目に気づく日が来たら否応無く、やることになるんです。」
「あああ、いやああ、そうですかぁ、僕には何の力も無いですからね。」
私は、食べかけていたそばを持つ手をちょっと緩めて、気功師さんの顔を見た。
「浅川さん。実は2〜3日前、私の前にキリストが現れたんです。」
「はああ、すごいですね。」
「そこで、今この町に居る人たちがどんな魂を引き継ぐ存在であるかを教えてくれました。」
「浅川さん。あなたはキリスト十二使徒の一人マタイです。」
(ガビヨォーーン。俺ってマタイ?でもなあ、俺ってどっちかというと、東洋的な精神性のほうに惹かれてるんだけどなぁ?キリストは素晴らしいと思うけど、どうも聖書の中に書かれている内容には、完全に同意できないし、どちらかというと2元論的な世界観とは相反する価値観を持っているんだけどなあ)
「ま、マタイですかぁ?」
「そうですよ。あなたはすでに人間としてのカルマを消化している魂の清らかな人です。マタイの生まれ変わりであるあなたは、神の御技を記録する役目があるのです。」
2007年06月09日
00:20 気功師さんの話04
「そのほかの人たちも私の大切な仲間です。その仲間に気づきが訪れる前に先手を打つために、悪魔の連中は悪魔の種を皆さんの心の中に植えつけようとしているのです。」
「ええ、じゃあ、今日の夕方僕の中に居た悪魔も植えつけられたんですか?」
実は、夕方彼と会った時に、彼が突然言った。
「浅川さん、久しぶりです。あ、すみません。ちょっと離れていただいていいですか?」
「え、いいですけど、どうかなさいました?」
「いや、浅川さんどこかで拾ってきていますね?今日は誰と会いました?」
「拾ってきたって?何か居ますか?」
「ハイ、7体ほど入ってますよ。」
「7体?悪魔ですか?」
「ええ。ちょっとこちらを攻撃してきていますので、浄霊させてもらっていいですか?」
悪魔からの攻撃というのは、下腹辺りに効いてくるらしい。グググググっと押される感じがして、気分が悪くなるということだ。
「あ、構いませんが、どこから来たんでしょうね?確かに今日は2校で授業がありましたから人とは沢山接しましが・・?」
「そうでしょうね。その中に、居たんでしょうね。力の強い悪魔は、目力だけで、悪魔の種子を植えつけることが出来るんですよ。それにやられたんでしょう。それでは浄霊にかかります。」
そう言うと気功師さんは、「シュッツ、シュッツ」と息を吐きながら、九字を切るような手つきで私の周りを回り始めた。
「大丈夫ですかね。」
「ああ、6体は雑魚ですが、1体ボスキャラみたいなのが居ますね。こいつは結構強いです。少し時間がかかると思います。」
「すみませんね。お手数かけます。」
「いえいえ、浅川さんの為ですから・・わああ、でもしぶといな。光に闇は勝てない!光に闇は勝てない!光に闇は勝てない!・・・終わりました。」
「ありがとうございます。」
2007年06月09日
17:47 気功師さんの話05
地球存亡の危機のお話を聞きながらざるそばを平らげた私であったが、気功師さんもカツ丼定食を平らげ、ゆみさんもざるそばと、私の寿司の一部、そして私の茶碗蒸しを食べつくしていた。
夕食の残骸をお店の人に引いていただき、セルフサービスの珈琲を気功師さんと二人で取り行った。
少し濃い目に淹れた珈琲を目の前のテーブルに据えて、気功師さんの話は続いた。
「いやあ、僕自身もこんな事になるなんて数週間前までは思いもよらなかったんですよ。」
「そうでしょうねぇ、あまりに事の進展が急すぎるので、私も受け止め兼ねています。」
「当然だと思います。先日も友人宅に行ったら、鳩がしつこくマンションの窓際にやってくるんですよ。最初は、単なる鳩だと思ったんですが、霊視してみると、どうやら悪魔に乗っ取られて偵察に来ている鳩なんです。そこで、友人と話している間中、その鳩を箒で追い払いながら話す羽目になってしまって、えらい迷惑でしたよ。」
「そりゃ、大変でしたね。箒振り回しながらだと、ゆっくり話なんて出来ないですよね。」
「ほんと、悪魔と言うのは巧妙ですから、人間と比べて魂の小さな動物を操るなんて朝飯前です。」
「はあ、そうでしょうね。しかし、何も平和の象徴たる鳩に憑依しなくても、カラスの方が雰囲気はいいですよね。」
「いあやあ、だから巧妙なんですよ。鳩に対して人間はいいイメージ持っていますからそれを逆手にとって、スパイにするんですね。」
「そうかぁ、巧妙ですね。」
「兎に角、今私はキリスト様を始め、レオンやミカエルという天使、そして寂庵さんという生前尼さんだった軍団と共に居ます。今もこの町の為に、町全体に光を降ろす処置を講じて、汚染を進行させないように頑張っています。」
「有難うございます。」
「しかし、それでも魂まで食い込んでしまって悪魔化した人が数人居て、その人達は私の力をしても救うことは出来ません。」
「え、救えないんですか?」
「はい、その人達は救えないんです。」
「では、どうすればいいんですか?」
2007年06月09日
18:14 気功師さんの話06
珈琲のお代わりを注ぎに行って話は再開した。
「まず、結界を張らないといけません。そのためにパワーストーンを購入しましょう。1個500円程度ですから、そうたいした額にはなりません。」
「それって、どこに行けば買ええるのですか?」
「近くに知り合いのお店があります。まだ開いていますので、出来たら今から行きましょう。」
「はあ、でも今は手持ちのお金がないので銀行に行かないといけないですね。」
「解りました。それでは銀行に行ってから、そのお店に行きましょう。」
我々は、食事代を払い、気功師さんの車で、銀行に寄り、その店に向かった。表通りから少し入り組んだ路地の先に、蔦の絡まるパワースートーンを扱う店があった。気功師さんはその店の人と顔見知りだったらしく、親しげに会話を交わし、私たちのほうに振り向き言った。
「この石がいいですね。」
確かに1個で、430円だった。
「この石を、お店と事務所と自宅に配置したいので各4個、合計12個買ってください。さらに、ピンク水晶を3個買います。」
「あ、あ、あ、そうですか」
しめて6000円程度だ。財布の中からなけなしの1万円札を出して石を買うことにした。
2007年06月09日
23:21 気功師さんの話07
パワーストーンを購入した我々は事務所に戻ることにした。
「まずデルタに行きましょう。あそこの事務所も相当汚染が進んでいます。」
「そうですか?私は何も感じないんですよね。」
「普通の方には、感じられないかもしれませんが、私が見た限り、集中的に攻撃にあっていますよ。」
「分かりました。お願いします。」
我々は、事務所の四隅にパワーストーンを配置することにした。
「あ、働き始めましたね。ほら、この辺に気の壁が出来ているのがわかるでしょ?」
気功師さんは、そういうと、パントマイムのように空間の壁に当たる部分を撫で回し始めた。
「浅川さんも触ってみてください。多分分かるはずです。この辺りに暖かい物が感じられるでしょう?この面で垂直に壁があります。」
「ああ、そうですね。この辺ですかね。」
「そうです。この辺りです。浅川さん分かっているようですね。」
私自身は、気功師さんの触っている辺りの延長線となる面を手でまさぐっているに過ぎない。正直、何も感じない。
「この結界を作る事で、邪気は侵入できなくなります。ただ、エネルギーブロックは、結界を破って飛んできますので注意してください。」
「エネルギー・ブロックですか?」
「そうです。悪魔が発するエネルギー・ブロックは結界を破って体自体に作用します。エネルギーブロックの攻撃を受けると、気分が悪くなったり内臓に影響を及ぼし、体調が悪くなります。」
「それは困りますね。対処法は無いんですか?」
「現在のところ対処法は分からないんですよ。それにエネルギー・ブロックとは違うんですけど、以前たこ焼きの中に邪気を仕込まれて攻撃された経験もありますよ。」
「た、たこ焼きですか?」
「そうなんですよ。あれにはやられました。」
事務所の四隅にパワーストーンを設置終わり、その対角線の交わる部分にピンク水晶を置いた気功師さんは、これでオッケーですと小声で言うと、たこ焼き事件の事を話始めた。
2007年06月10日
00:06 気功師さんの話08
「私の友人でたこ焼き屋をやっているのが居るんですけど、彼も霊媒体質で、色んなものを拾ってくるんですよ。」
「その彼が、阿蘇にほら、何でしたっけホゲホゲ神社?なんか、お参りすると宝くじが当たるって所あるじゃないですか?」
「ああ、一度前を通った事ありますね。」
「その神社から、高杯を持ってきたらしいんです。何だか無人の販売所みたいな所があって、そこにおいてあったと彼は言うんですけど、どう見ても相当に古いもので、彼が払った1000円という金額で買えるものではないんですよね。どうやら、売り物ではないものを間違って持ってきた様に思います。そいつに仕掛けがあったんです。」
「何か潜んでいたんですか?」
「そうです。元々悪魔というのは、悪魔の種子となる波動を物質にこめることが出来るんですよ。それは、石や宝石、あるいはミサンガに至るまで、様々なものです。」
「物質の波動を調整して悪の波動に換えることによって災いをもたらします。特に身に着けるものは、少しずつ体の中に侵入して行き、そのの魂を蝕むんです。」
「怖いですね」
「そうなんですよ。それにやられた高杯だったんですね。それとも知らず彼は自宅に持ち帰ってしまった。それで、たこ焼きの中にその波動が転写されてしまったんです。」
「それ食べちゃんたんですか?」
「そうです。まさか私もたこ焼きの中に入っているとは思わず、一気にパクッといっちゃったんです。彼は、純粋にお土産として持ってきてくれた訳で、まさか自分の作ったものに、そんなものが入っているなんて想像だにしなかったんでしょうね。おかげで一緒に食べた3人ともひどい腹痛に襲われて、大変でした。」
「あああ、食中毒とは違うわけですよね・・・。」
「もちろん。そうです。そのとき食べた3人以外は影響なかったので、我々を狙ってやった事でしょう。多分、その神社は悪魔の創造物なんでしょうね。宝くじに当たるなんて現世利益を掲げて作られた神社ですから、いい訳がありません。」
気功師さんは、そういうと「シュッツ、シュッツ」と息を吐きながら、また邪気払いを始めた。どうも、結界を張っていても邪気がやってくるらしい。
2007年06月10日
00:49 気功師さんの話09
話が一段落したところで、缶コーヒーを買いに出た。6月初旬の夜の空気はひんやりとして、少し湿っぽい。
事務所に戻って、今度は少しこちらから質問してみようと思った。
「ところで、気功師さんの様に、気づきが始っている人は多いんですか?」
「いやあ、それが残念ながらまだその数は少ないようです。」
「どれくらい居るのかな?」
「私が聞いたところによると、日本の南の方は少なくて県下に6人だとということらしいです。」
「6人だと少ないですね。気功師さん仲間欲しいですよね。」
「そうなんですよ。こう毎日攻撃にさらされていると、一緒に戦える仲間が切実に欲しくなりますね。それで聞いてみたんですが、残念ながら他の5人も私以上の力を持った人はいないそうなんですよ。」
「そうですか?孤独な戦いになりますね。」
「ええそうです。」
少し寂しげな表情を浮かべ、気功師さんは続けた。
「今も県南部の方は、多くの悪魔によって汚染が広がっていますので、○○以南には私も近づけません。」
「あらぁあ、そうですか、南部のほうから汚染されているんですか?でも、なぜ南部なんでしょう?」
「いやあ、熊本にしても保守的な土地柄じゃないですか?だからその分気づきも遅れてしまうんですよ。私も命を懸けて毎日戦っているんですが、気づいてくれる人は少ないですからねぇ。」
「ちなみに○○以南のの汚染状況は何パーセント位なんですか?」
「そうですね。私が見たところ80パーセント以上は汚染されています。」
(熊本南部にお住みの方の為に書きますが、私はこの意見には全くもって反対し、お詫び申し上げます)
「それは大変ですね。しかし、その仲間とは会わないんですか?」
「はい、まだその時期ではないんでしょう。」
2007年06月10日
01:14 気功師さんの話10
もう少し質問してみることにした。
「ところで、さっき動物の魂は小さいと言いましたが、人間の魂は大きいのでしょうか?」
「そうです。人間は神の子ですから動物とは違います。人間はその努力によって神の世界に行くことが出来ます。私達は選ばれた魂なんですよ。そして、その結果を来るべき2012年に試されるということです。この町に浅川さん以外にもたくさんの清らかな魂を持った人が居ます。マリア様の生まれ変わりや、多くの天使の生まれ変わりの人が居るんです。その人たちが覚醒する前に悪魔に攻撃されるのを私は黙って見過ごすことは出来ません。私は、毎晩皆さんの為に祈っています。皆さんの心が一つになって悪魔を追い払える日が来ることを願ってやみません。浅川さんも早くその時期が来て私と一緒に神の道を歩めるようになるといいですね。」
まだまだ、気功師さんの話は続いたのだが、今回の話はこの辺で一度終わらせたい。
気功師さんは、邪気からの攻撃をかわしつつ帰っていった。私の事務所の四隅には、今もパワーストーンが配置され、結界が張られているらしい。
今後、私も神の戦士となって5年後には空を飛んでいるのかもしれない・・・・飛べたらいいな。
しかし、気功師さんと次に会ったときは、さらに私の本音をぶつけてみたいと思っている。どんな答えが戻ってくるか、それはまた次のお話でレポートしたい。