表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

仲間

「……」

希雀「嫌だね。お前らに渡すか。」


あの人間達は、どうみてもアイツらだ。あのやつらだ。 そう思ったとたん、体が震え上がった。 希雀もきづいていただろう。震えていることを。


「……っ…」

希雀「……?」


怖い。とても、怖かった。もう、ダメだと思ってしまった。頭が真っ白になる。そして、奴等にされたことが頭から横切っていく。

あぁ、すごく嫌だった。


毎日された。時間ごとに変わっていく。


朝は暴言だ。まだ、ましだった。昼は、暴力をされた。ストレス解消なのだろう。

朝と昼は序の口だった。でも、深夜ぐらいには。奴等、三人が他の奴等に黙ってこっそにくる。


11歳の頃、初めてされてすごく嫌だった。


でも、毎日やるようになり、次第となれてきたのだろうか、感じなくなってしまった。あの頃からあいつらが大嫌いになった。


人間「…こいつがいないとオレ達のストレスがたまってしまうだろう!」

希雀「そんなの、知ったこっちゃねえよ!」


すると、奥の方からバスが通ってきた。そして、こっちに向かっていた。


希雀「よっしゃ!丁度いいときに来たぜ♪」

人間「な、何だ!?」


運転しているのは以下にも子供だった。


運転手「早よう!入れや!」


そして、ドアが開いた。希雀はパパパッと入っていった。


希雀「…はぁっ……はぁ……」

運転手「……ん?…こいつがあの狼少女って奴か?」


ボクを指差した。運転手の特徴が瞳が紫色で金髪。先が黒い。そして、ヘッドフォンをつけていた。口には棒つきキャンディ。


運転手「…よろしく!俺は幸崎 ((コウザキ)) 希月((キツキ))や!」


ヘッドフォンをずらし、手を出す。

ってコウザキとコウサキってとても似ている。


「…」


喋れないから行動で伝えようとする。

ペコッとお辞儀をして握手。


希月「…?」

「………」


喋れない自分が憎い。そう思った。伝えれないのってこんなに辛いんだ。


希雀「………希月…」

希月「どうした?」


多分、気をつかっているのだろう。あえて、わからないフリをしよう。ボクは何も知らないよ。知らないよ。この世界もこの自分も。ずっと、捕まってて、記憶もなくて声もでない。本当に、ボクなのかな?


「……」


どうせ、また捕まるんだ。そしたら、捕まってすむのかな?むしろ、殺してよ。


「…………」

希月「……」


あ、心配されてる。ダメダメ。ボクは元気だよ?大丈夫だから!

ニコッと笑う。あれ?ちゃんと笑ってるかな?本当、なんにも自分のこと分かってない。


希雀「…あ、そうそう、この子の名前は朱雀!記憶があまりなくて、喋れないからな…」


ペコッとお辞儀。これが人間とのご挨拶。


希月「…そうなのか?ま、よろしく」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ