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青葉のおと  作者: 光瑠
7/12

クラスルーム

GW明けの学校は 先生も生徒も張り詰めた糸が解けてきた頃の、また振り出しに戻る。のコマに止まってしまったような感覚を覚えた。


あの日、階はあの後、あれを告げた後

時間が迫っていることに気づいたらしく

やば!バイトや、ごめん行くわ!


と、これまた颯爽と去って行き、とても爽やかとは言いがたい話を聞いた後の颯爽は、とても霧を晴らしてくれるような太陽ではなく、靄がかったような。

階の黒い吸い込まれそうな瞳の理が見えたようなそんな気がしていた。




五月病なんて言葉があるように、環境が変わり目まぐるしい慣れへの心労がある五月に。

うちの高校では宿泊校外学習があった。


行き先は北海道二泊三日。

秋音は女子16人男子20人の36人クラス

宿泊は女子4人4チーム。男子5人4チーム。

行動班は男女ペア9人1チームで、とのこと。



初日は旭川ラーメンを食べ旭川動物園

二日目は小樽ガラス細工の後自由行動の町探索

三日目は白い恋人パーク


なんて予定が黒板に書かれているクラスルーム。

ワイワイとみんなすぐに仲良い子たちで集まり班は決まって行きそうな雰囲気だった。


ど、、うしようか。

一応、休み時間に話せるようになった子はいる。2つ斜め前の席の琴美。こと大野琴美ちゃんである。

背は私よ少し高く160ちょいくらい、中学でバスケをしていて、この高校でもバスケ部に入っている。

入学式の次の日に、どこの中学なの?と聞いてくれた事をきっかけにお昼も一緒に食べるようになった。好きなバスケのプレーの話し、選手の話。そんなお昼が秋音はすごく好きだった。


ただ、この班決めとなると根のネガティブが発動し、私以外にも本当に人気者。である琴美を誘っていいものか。なんて思考が足を止まらせるのである。


自分の情けなさに、ため息さえ出ないゾーンに入りそうに筆箱を眺めていると。隣の階が話しかけてきた。


「おい、秋音!一緒に行動班回ろうや!

大野も一緒にどう?!俺らと楽しいやろ!」


と、ことかにも聞こえる声で誘い出し


「いいね!秋音一緒なら楽しいし!」


なんてわちゃわちゃとグループが決まっていったのである。琴美も意外と自分から誘ったりするのは苦手なタイプらしかった。


クラスルームが終わりみんなが、帰宅しようと立ち上がったとき、階にお礼を言った。


「階くん、今日誘ってくれてありがとう、、」


「ん?俺なんかしたっけ?」


なんて舌を出し変顔しながら、じゃあまた明日な!と帰って行った。


今日もバイトだろうか。

あの顔、きっと私がこっち誘うの迷ってるのわかって言ってくれたんだろうな。

なんでこんな私に優しくするんだろう。

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