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いのちのおと ep4
あの後、どんな気持ちで階は帰っただろうか。
階に拳でもぶつけてやろうとしそうな勢いで暴れる母を、父が抑えていた。
「とりあえず今日は帰りなさい。君の気持ちはわかったから」
冷静に、だけど父は階の目は見てはいなかった。
「はい、、」
階がリビングを出て廊下を歩き、靴を履きパタン。とドアを閉め出ていった。
その瞬間
(ばちん!!)左頬に強烈な痛みを生じた
父にぶたれたのだと、思考が追いつくまでに5秒はたっただろう。
「お、お前は
まだ15歳のくせに何をしている!」
隣では膝を落とし、もう叫ぶ気力もない。と言った母が、へたりこんでいた。
何を今更
私が出してしまった瞬間、もうそれは抑えられそうになかった。
「何を今更、何を今更!!
今まで、二人が仲悪いのだって知ってる。
私がらどんな気持ちでここに座ってご飯していたと思う??
違う、そんなことじゃない
私の病気のこと、階は知ってる!
私に、生きてて良かったと思わせてくれたのは階しかいない!!」
きっとご近所さんには、いつもは静かすぎるくらい静かな我が家から聞こえる、絶叫の数々に。
驚いているに違いなかった。




