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猫耳と変態と義妹(予定)  (R15)

「策ちゃん、どうしよう?」

朝学校に行くために、京を迎えに来たのだが、何だか様子がおかしい。

京は、もじもじとしている。

「どうした。なんかあったのか?」

「あの。驚かないでね?」

京は普段はしていない猫耳がたニット帽をとると、

「朝起きたら、耳が四つになっちゃったの」

「ね、猫耳!!!」

そこには、黒くてモフモフの耳があった。

俺は思わずガッと握ってしまう。

「い、痛い!痛いよ〜。策ちゃん。なんだか敏感なところなの。だから、もっと優しく触って」

「ああ、すまん。ついな。これならいいか?」

サワサワなでなで。

「あう、そ、それなら、大丈夫かも。でも、あ、ん、そんなに優しくされたら・・・」

「触られると駄目なのか?だったらこれならいいのか?」

俺は猫耳に息を吹きかける。

「ひゃん、くすぐったいよ〜」

「じゃあ、こっちの耳ならいいのか?」

「あん、だめ。そっちもだめ〜。う、あぁ、噛んじゃだめだって〜」

「朝っぱらから何しとるか!!!」

俺は猫耳に夢中になりすぎて、側頭部に迫る危険に気づかなかった。

ドガアアアアァァァァァァァァ!!!

俺は砂煙をあげて、地面を転がり飛んでいった。

見事に晶の飛びげりがさく裂した。

「まったく、朝っぱらから家の前でさかるな。この変態が!それにお姉ちゃんも、お姉ちゃんだよ。あんな変態、相手にしたら駄目だよ。あんなの相手にしてたら腐っちゃうよ」

「晶ちゃん・・・で、でも、私策ちゃんのことが好きなんだもん。朝からでもいちゃいちゃしたいんだもん」

「ああ、駄目だ。お姉ちゃんまであの変態に毒されてるよ。もう関わらん方がいいかも」

「でもでも、私と策ちゃんが結婚したら、晶ちゃん、策ちゃんの義妹だよ」

「何?!義妹?!」

俺は火事場の萌え力を発揮し、晶のもとに音速で馳せ参じた。

「お兄ちゃん、って呼んでごらん」

俺は晶の手をとり、真摯に目を見つめ、訴えた。

晶は、震えていた。

そして手を振りほどき、俺を見つめる。

「私に触れるな!!このばい菌が!死にさらせ!ギャラクティカマグナム!!!」

「うおおおぉぉぉぉぉ!!!」

数多の光速の拳撃が、俺を射抜いた。

俺はどさりと地面に崩れ落ちた。

「・・・君は小宇宙を見たか?」

「策ちゃん、学校に遅れるよ〜」

「フン」


 

「で、何で生えてきたんだ。猫耳」

「私にも分からないの。朝起きて鏡見たら、いきなり生えてて私もすっごく驚いたんだよ」

昼休み、互いの机を合わせて仲良く昼食を食べていた。

「でも、耳だけなんだよな。シッポとかは生えてないんだろ?」

「シッポもあるよ」

「あ、あるのか!」

京はスカートの中に手を突っ込んで、もぞもぞする。

そして、耳と同じ毛色のシッポを取り出した。

「・・・触ってもいいか?」

「いいけど。耳とおんなじで敏感なところだから、そっとね」

「分かってる」

モギュモギュにぎにぎ。

「にゃん!・・・や、やっぱりだめ。気持ちいいけど、だめ」

「そうか、それは残念。じゃあ・・・」

ハムハム。

「あん。だめ、噛むのもだめ」

「貴様!公衆の面前で何しとるか!!」

予想通り晶が教室に乱入してきた。

そして、俺めがけてソバットキックをかます。

しかし、来ると分かっていれば避けることも容易い。

俺は強靭な腹筋と背筋により、晶のキックを体をそらして避けた。

しかし、良すぎる俺の動体視力は、あるものを見てしまう。

青と白のストライプ。

「し、しまパン!!」

俺はつい見とれてしまっていた。

悲しいかな、これは男の性だ。

本能だ。

神は言った。

『しまパンを見よ』っと。

気づけば晶のかかとが、鎌首もたげて俺の頭上にあった。

「しまった!」

「地獄に落ちろ!この腐れ外道が!!!」

グシャ。

「策ちゃん!」

京の悲痛な悲鳴が響く。

そして、ぐちゃぐちゃの俺に駆け寄る。

誰か俺にモザイクかけて。

「策ちゃん、私も妹と同じしまパンはいてるよ。見る?」

にっこりと見つめあう二人。

だが、俺に残された時間はなかった。

「最後に・・・京の・・・しまパンが・・・みた・・・かっ・・・た」

ガクッ。

「策ちゃん!」

その男の一生は、宇宙にしてみれば一瞬のきらめきだったのかもしれない。

しかし、誰よりも輝いていた。

そうは思わないだろうか。

儚い命だからこそ、人はかくも輝けるのだ。

「策ちゃん、五時間目移動教室だよ。そろそろ行かないと。寝てたら先行くよ〜」

「フン。そこで一生死んでろ」

栖坂月先生


もう手遅れだ、この作者!

すいません、興奮してしまいました。

これは酷い。実に酷い。大好きです。

特に、目の前にある猫耳を差し置いて確定していない義妹に走るところが素晴らしいです。変態というより病気ですね(笑)

ただ、オチの部分で片付けきれていないような印象があったのは少しだけ残念でした。猫耳&姉妹だけで満足してしまったんでしょうか。いっそ投げっ放しにするのなら、前半部分の小宇宙コスモを見た辺りで終わっていた方がスッキリしていたかもしれません。

いや、個人的には後半も面白かったですよ?

やっぱり尻尾は大事だと思いますし。

また来ます。それでは


ぴいすけ先生


猫耳萌えー!o(`▽´)oのぴいすけです。はじめましてです。


良いな〜策ちゃん。猫耳と尻尾が触れてー。羨ましい羨ましい!


でもどちらかと言うと、猫耳メイドさんの方がもっと萌え…(って、何言ってんだぴいすけは!?)。


ではでは、ぴいすけでしたー。

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