第七話「体験入部『卓球』前編」
放課後になった
いやぁ、今日は朝からめっちゃ絞られたなぁ
たかが10分遅れただけなんだからそれぐらい
許してくれよな、全くよー
「なんだ茅野不満そうだな、ほら言ってみろよ
おねいさん怒らないから」
「いやw先生おねえさんっていうより
おばさんでしょw」
ゴンッッ
「痛ってえな!なんだよ事実じゃねえかよ
先生何歳だよ!」
「24歳だよ!」
「oh〜HAHAHAHA〜全然見えな〜い
先生老けすぎ〜ww」
「お前ちょっと来い」
「あ、嘘です嘘です許してくださいぃぃぃ!
ちょあああぁぁぁ〜」
・・・
いやぁ、酷い目にあったもんだ、なんだよ
事実を言っただけじゃん、なにが悪いんだよ、って
2人とも待ってくれてるかなぁ
「あ、帰ってきました」
「あ!おーいかやちゃーん!」
「ごめんごめん!ちょいと誘拐されてた!
すまんすまん」
よかったー、待ってくれてた
「本当に日常茶飯事なんですね」
「ねぇ、言った通りでしょ」
「ん?なんの話だ?」
「さぁ、なんでしょう?」
「?」
ちょいと気になるが、今はそれは置いといて
「ま、とりあえず今日はどこに行くよ」
「あと行ってないのは3つで『卓球』『水泳』
『科学部』だったはずです」
なるほどなぁ
「ちなみに今日やってないやつはどれかわかるか?」
「えっと、確か『科学部』がなかったよ」
「つまり今日は『卓球』と『水泳』の2択って
ことですね」
なるほどなるほど
「じゃあどっちにいく?」
「俺は『卓球』でお願いします」
「僕はやっぱり『水泳』だね」
「でも俺はやっぱり『卓球』だね」
すまないしょうとよ、我慢してくれ
「そんなぁ、なに?『水泳』ってそんなに
嫌われてるの?なんで2回も連続で
外されるんだよ〜」
「ま、決まっちまったもんは仕方ねぇ、今日は
『卓球』に行くぞー!」
「「お〜」」
・・・
というわけで今回は卓球部にきましたー
「えー、どうも、僕が部長の横山です、で、こっちが
副部長の中川だ」
「どうも、副部長の中川です、よろしく
お願いします」
「とりあえず、軽く名前だけでいいので、自己紹介
やってください」
前回に引き続きここでも自己紹介あんのか
変なことは言わない変なことは言わない!
「じゃあ君から......」
「はい、次君」
よし、次で最後か、どんなやつかな、って
あ!あれは!
「どうも、僕のことでよろしいですか?と、
目線的に僕ですね後も誰もいませんし
では僕の自己紹介を始めましょう僕の名前は
小野悠真ですよろしくお願しま...」
やっぱり小野だ!へー小野って卓球に興味あったんだ
少し意外かなぁ、って、やばいよやばいよ
小野話長すぎて部長たちが困ってんじゃん
「でも、よくよく考えてみればこの学校の校舎っt」
「まあまあまあまあ小野さんよー」
「なんでしょう、僕の話を遮るほど重要な話とは」
「そろそろ、お話やめよか、ほら部長さんたち
困惑してるだろ?」
「...わかりました」
ふぅ、あんまり抵抗されなくてよかったー
これでやっと体験入部が始まんなぁ
「よ、よし、では今から練習を始めます
お願いします」
「「「お願いします」」」
卓球部はどんなんだろう!
・・・
「じゃあ、まずは素振りから」
ほぉ、まずは素振りからか
「あ、茅野くん、その振り方じゃボールがラケットに
水平にあたっちゃうからラケットをもう少し
そうだなぁ、45度くらいにして振ろう」
「わかりました!」
へー、結構ちゃんと教えてくれるんだな、ふむふむ
「あ、あともう少し腰を下ろして」
「はい!」
と、他の奴らはどうかな?
「お、長門くん、振りいいね」
「あ、ありがとうございます」
へー、長門褒められてんじゃん、もしかして
卓球やったことあるんかな
「なー、長門、もしかして卓球やったことあんの?」
「あ、うん、お父さんと何回か」
「どうりで飲み込みが早いわけだ」
なるほど、長門は卓球大丈夫そうだな、で
しょうとはどうかな?
「こ、こうですか?」
「いや、もうちょい下に構えて」
「えーっと、こうですか?」
「いや、少し下にいき過ぎ」
「マジですか...」
おっと、あっちはかなり苦戦してそうだな、あ
そういえば小野はどうなんだろ?
「なるほど、こんな感じに振るのですね、しかし
よくよく考えてみれば結局実際やってみると
動きながらやるわけなのでその時体の体勢は
すぐに崩れるわけで結局この練習はあまり
意味がないと思ってしまうのですがやはり
基本的な体の動かし方は体に染みつけておかないと
いけないから素振りをするのですよね?」
「あ、う、うん、そ、そうだよ」
おいおい小野、あんまり先輩を困らせんじゃねぇぞ
ま、みんなそれぞれだな、ま、俺は普通ぐらいかなぁ
って、そんなことより
「じゃあ次は実際に打ってみようか」
「「「はい!!」」」
よっしゃあ、次の練習だ!頑張るぞ!