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フレンズライフ  作者: おっとん
第1章中学1年生1学期編
7/14

第六話「楽しけりゃそれでいい」


『おーい、みんなー!』

『何だい?』

『はい』

『なになに?』

『何だ?我が同胞よ』

『あら、なんでしょう?』

『はい、なんでしょう、とは聞いてみたものの

 よくよく考えてみれば僕が呼ばれているという

 確証は無いわけでー』

『一緒に遊ぼうぜー!』

『『『...』』』

『『『いいよ!!』』』

『よっしゃあ!あははは、(・・と)あははは、、

 (・・きと)あははは、、、』


「あきと!!」

「うおぉ!」

「やっと起きた」

「え?俺そんな寝てたか?」

「あぁ寝てたよ、そりゃあもうめっちゃ幸せそうに

 笑いながらね!」

「え!?マジ?俺起きたらいっつも夢の内容

 忘れちゃう体質だから覚えてないんだけど、、」

「ま、そんなのはどうでもよくて、あんたは

 はよ行く準備しな!学校遅れるよ!」

「おいーっす」


・・・


「うーんっあぁ〜」


いやぁ、なんか今日はいい気分だなぁ、なんか

いい夢でも見たんかなぁ?

ま、そんなことは置いといて、今日はどこの

部活に行こうかなぁ?


「あ、あきとー!」


お、この声は...


「よー長門」

「はい、おはようございます!」

「って、あれ?そういえば今日しょうと遅いなぁ」

「確かに遅いですね」


どうしたんだろ、まさか、しょうと寝坊したのか?

いや、あいつは俺が知っている限り一度も寝坊を

したことがなかったはずだ、となるとますます

わかんないなぁ


「なんでだぁ?長門、わかるか?」

「そうですねぇ、寝坊はあの人らしくないので

 外すとして...」


おぉ、さすが長門だ、しっかりしょうとのことを見て

あいつが寝坊するようなやつではないと見抜いた

これなら答えに辿り着くんじゃ...


「ご、こめーん!遅れちゃったー!」


お、やっと来た


「実はぼk」

「ちょーっと待ったぁぁ!!」

「うおぉ!な、なに?」

「遅れた理由を考えるから答えはまだ言うな」

「え?あ、そう、じゃあ当たったら

 ジュース奢るね!」


よし、絶対に当てないと、ジュースが

かかってるんだからなあ!


「ちなみに長門も参加だけどいいよな?」

「あ、はい、わかりました」


よし、じゃあまず今考えられるのは

・ご飯がいつもより多かった

・今日は金曜日だが土曜日と間違えてめっちゃ

 寝るところだった

・何か学校でいるものがなくて探していた

・脱糞に時間がかかった

この4つくらいかな

じゃあ消去法で考えていくが、まず1つ目と4つ目は

やっぱりなしだな、だってさっき全力ダッシュで

こっちに来たからな、もしご飯がいつもより

多かったなら、腹が痛くて全力ダッシュできないし

脱糞に時間がかかったなら、ケツが痛くて

全力ダッシュできないはずだからな

となると残るのは

・今日は金曜日だが土曜日と間違えてめっちゃ

 寝るところだった

・何か学校でいるものがなくて探していた

この2つになるな

だが、恐らく2つ目はないだろう、なぜなら

俺らは同じ1年5組だから、明日なにがあるかとかは

全部共有されているわけだ、だからわかるが

今日はなんの変哲もない普通の授業の日だ

だかは何か特別なものがいるわけではない

そして、普通に教科書やノートなどがなかった

可能性についてだが、それも考えられない、なぜなら

しょうとはいつも次の日の教科書などを全て置き勉

するからだ、つまりしょうとには今日忘れるような

ものはなにもないのである!つまり答えは

・今日は金曜日だが土曜日と間違えてめっちゃ

 寝るところだった

だ!これはかなりの名推理じゃないのか?


「よし、俺は答えが出た、長門は?」

「俺も出ました」

「よーし、じゃあ俺から言うな」

「どうぞ」

「さぁ、あったるっかなぁ〜」

「しょうとが今日ここにくるのに遅れた理由、、

 それは!!」

「「それは!!」」


「今日は金曜日だけど土曜日と間違えてめっちゃ

 寝るところだったからだ!」


「おぉ〜」

「なるほどね」

「さぁどうだ!合っているよな!」

「ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ

 ジャカジャカ、ジャン!!」

「ごくっ」

「ブッブー!」

「ぬわぁんでだぁ!!」

「僕そもそも休みの日でも毎日朝7時に起きてるし

 それに今日金曜日じゃなくて木曜日だから」

「あ、あれ?そうだっけ??」

「ということで、ここでかやちゃんは脱落ね」

「そ、そんなぁ、俺のジュースがぁ...」

「じゃあ次そら!どうぞ!」


くぅ、まさか曜日を勘違いしていたのは俺だったとは

でもそうなら一体答えはなんなんだ?


「は、はい、えーしょうとさんが遅れた理由は、

 寝坊したから!」


、、え?おいおい長門、笑わせてくれるねぇ〜

おめぇさっき自分で寝坊はないって言ってたじゃん

一体どうしたっていうんだ?


「ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ

 ジャカジャカ、ジャン!!」

「ごくっ」


へっ、仮に長門が考えを変えたとしても寝坊なわk


「正解!よくわかったね!」

「ふぅ〜、よかった〜」

「...」


え?おいおいおいおいおい、こりゃあ一体本当に

どういうことだ?あ、あれ?おかしいなぁ

今寝坊って言って正解って言ってたような、、


「お、おい、本当に寝坊したってのが正解なのか?」

「え?うんそうだよ」

「それじゃあ、おかしいじゃんか、しょうと今まで

 一度も寝坊したことないじゃん、なんで

 寝坊が正解なんだ?」

「いや、だから、今まで一度も寝坊したことが

 なかったのに、今日初めて寝坊したから

 焦ってたんじゃないか」


・・・なるほどそういうことか!確かによくよく

考えてみれば、別にしょうとが寝坊するということは

全然あり得る話で、その日が本当にたまたま今日に

なっただけという可能性が少なからずも

あったわけだ、いやぁ、そんなことにも

気づけなかった俺は馬鹿だなぁ、でもじゃあ

長門はどうやってその答えに辿り着いたんだ?


「ちなみに長門はなんでそういう考えに

 なったんだ?お前言ってたじゃん、寝坊は

 しょうとらしくないって」

「いえ、確かにそれはそうなのですが

 なんかなんとなくそんなに難しいことではなく

 もっと単純なことなんじゃないかなと思ったので

 そうすると、ただ単に寝坊しただけというのが

 一番単純かなと思ったので」

「な、なるほど...」


す、すごい、裏の裏を見抜くとは、さすが長門だ

俺が見込んだだけはある


「ということで、そらには景品として、僕が

 1回ジュースを奢ってあげる券を贈呈します!」

「ありがたく頂戴します」

「ま、朝っぱらからいい感じに楽しめたな!」

「うん!」

「はい!」


よし、ってなんか忘れているような、、はっ!!


「って俺らずっと動いてねぇからこのままじゃ

 学校めっちゃ遅れんじゃん!!」

「「!?」」

「しまったー!推理に没頭しすぎたー!」

「さすがにこの時間はやばいね、全力で走ろう」

「はい!今日はいつもより15分も遅れています!!」

「うっわ!やっべぇじゃん!急げ!!」


ま、なんかこういうのもいいよな!

結局、人生楽しけりゃなんでもいいんだよ!


で、結局学校には間に合わず、10分遅れの大遅刻

になった、その結果、あの胸でか尚子にめっちゃ

怒られる結果となったのである

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