第五話「体験入部『テニス』」
そして放課後
「よっしゃあ!やっと放課後だ!」
確か今日からもう体験入部始まっているはずだから
大丈夫だよな
「よし、2人とも!」
「ん?なんだい?」
「はい、なんでしょう?」
「最初どこの部活行く?」
「あ、そういえば決めてなかったね」
確か入る部活候補は『水泳』『テニス』『卓球』
『科学部』の4つだったよな
「あ、そういえば体験入部期間ってどのクラブも
1日は休みを取る仕組みになっていましたよね?」
「あぁ、確かにそうだったな、よし、貼ってる紙
見に行くか」
「はい!」
・・・
「今日は『卓球』がない日やったんか」
「そうみたいですね、ではとこに行きます?」
「うーん、そうだなぁ、なr」
「おーい、君たち!」
「「「!?」」」
「うん?どうしてそんなに驚いた顔を
しているんだい?」
あぁ、ビビった、今日一日中俺ら3人組のところには
誰も話しかけに来なかったから急に来られると
こっちはびっくりするんだよ、って、あ!こいつは!
「なぁ、お前火野悟だよな?」
「あぁ、そうだよ、僕は火野悟だ、君は?」
「俺は茅野秋人だ!よろしく!」
いやぁ、まさか向こうから話しかけてくれるとは
俺こいつとは友達になりたいと思ってたから
ちょうどいいぜ
「そっちの2人は?」
「あ、僕は田村翔人だよ!よろしく〜」
「どうも、僕は長門空です」
「うん!たぶん覚えた!次に会った時に忘れてたら
言ってくれ!」
いや、それは少しひどいと思うが、ってこいつ
一体何しに来たんだ?
「自己紹介はこれでいいとして、火野、お前は
俺らのところに用があってきたんだろ?」
「ん?あぁ、そうだった、君たち!一緒に
体験入部に行かないか?」
いいよ、と言いたいとこだが、2人はいいのかな?
ん?てかそんなことよりなんでわざわざ俺らの
ところに来たんだ?別に他にも一緒に行ける人が
いただろうに、まあ、いっか!
「あ、別に今日だけでいいから」
あ、なぁんだそれなら別にいいか
「俺は別にいいけど、2人もそれでいいのか?」
「うん!」
「大丈夫です」
「よーし、決まりだ、じゃあどこにする?」
「ちなみに君たちは行く場所を決めていたのか?」
「あぁ、『水泳』と『テニス』『卓球』『科学部』の
どれかにしようってなってたんだけど、今日は
『卓球』がないから『水泳』『テニス』『科学部』の
どれかに行こうと思ってる」
「そうか、この中だと僕が行きたいのは『水泳』と
『テニス』だね」
「よっし、じゃあどっちにするよ?」
「僕は『テニス』だな」
「じゃあ僕は『水泳』で〜」
「僕は『テニス』がいいです」
「で俺は『水泳』って言いたいとこだが
俺も『テニス』だ」
「よし、じゃあ決まったね!」
「よーし、行くぞー!」
最初はテニスか、どんなところだろ...
・・・
「やぁ!新入生たち!僕がテニス部の部長の
青木真春だ!よろしく!」
ほぉ、見た感じ性格は悪くなさそうだな
「じゃあ、とりあえずみんな名前だけでも
行ってもらおうか、じゃあ...」
「はい!僕からでいいですか!」
「おう、気合いが入ってていいな
よしじゃあ君からどうぞ」
「僕は火野悟です!よろしくお願いします!」
おぉ、意外と普通なんだな
「はい!じゃあ次の人ー」
お、次は俺の番だな!よし、絶対普通に、普通にだ
「あ、はい!えー俺の名前は茅野秋人です!
おねしゃす!」
よ、よし、たぶん普通に言えた、よな?
何も変なことは言ってないよな?
うん、たぶん大丈夫だろう
「OK!はい次!」
「はーい!僕の名前は田村翔人です!
よろしくです!」
うん、やっぱしょうとはいい自己紹介だ!
俺って、いい友達を持ったんだなぁ
「はい!次!」
「はい、僕の名前は長門空です!
よろしくお願いします!」
長門も普通だな!よかったー今回は誰も変な
自己紹介のやついなかっt
「フフ、フハハハハハ!ついにきたかこの時が!!」
ま、まさかこの声、そしてこの喋り方は!!!
「そう!我の出番がなぁ!!」
三上業、だが本名は、、
「我の名はダーク・カオス・ドラグーンだ!
ちなみに偽名は三上業である」
いやそこ絶対に逆だろ、あと偽名をこんな人前で
言っちゃあダメだろ、と言いたいがまさかカルマ
(業の読みは本当はゴウだけど)がテニス部に
体験入部に来るとはなぁ、てっきり帰宅部に
入るのかと思ってたんだが
「お、おうわかった、ダークなんとかグーンさんね」
ちょ部長!そこ大事なところだからしっかり
名前覚えといてあげて!
「よし!じゃあ自己紹介も終わったし今から
練習始めるぞ!!」
「「「よろしくお願いします!!」」」
(ま、せいぜいがんばるんだなぁ!)by業
さぁてどんな感じかなぁ
・・・
「よし今日はこれで終わりだ!もし楽しかったのなら
うちの『テニス』部に絶対に入ってきてくれよな!
じゃあまた」
「「「ありがとうございました!!」」」
(う、意外ときつかった)by業
へーまあそこまで悪くなかったなぁ、練習メニューも
そこまでキツくないし部長めっちゃ優しいし
「3人はどうだった?」
「そうだね、僕は結構よかったかな
かなりありだね」
「僕はちょっときつめだったなぁ〜」
「僕も右に同じです、、」
なるほど、俺と火野には普通だったが、しょうとと
長門には少しきつめだったか、あ!そういえば
カルマはどうしたんだろ?あ、いたいた
「おーいカルマー!」
「!?」
「ん?」
なんだあいつ、めっちゃビビってんじゃん
あ、そういえば俺らまだ話したことなかったんだった
「そ、そのカルマとは我のことか?」
ちょっと試しに乗ってみるか
「あぁ、そうだ、ダーク・カオス・ドラグーンよ
お前の偽名三上業の業をカルマと俺は読んだ
ただ、それだけだ、では要件を話そう」
「ほぉ、なるほど」
(わぁ!なんか話しかけられた!やったー!
しかもなんかかっこいいあだ名つけてくれたし!
さらにこの人も中二病だ!
もっとはなしたいなぁ〜)
よーし、滑り出しは悪くないな
「お前は今回の闇の会合についてどう捉える?」
さぁ、伝わるか?闇の会合は体験入部のことだが
(闇の会合?あぁ、体験入部のことかな?)
「なんだそんなことか、まあ我は魔法に特化
している故あまり芳しくはなかったな」
「そうか、お前の話を聞けてよかった」
こいつなら仲良くなれそうだ!
(やばい!超楽しい!この人ともっと話したい!)
「ま、これからもよろしく頼む」
ギュッ
「おーい、待たせちまったか?」
「全然大丈夫だよ!」
「うん!何も問題なし!」
「です」
「よーし、あ、火野はこれで一旦さいならか」
「うん!今日一日ありがとう!楽しかったよ」
「じゃあまた明日!」
「「バイバーイ!!」」
ふぅ、体験入部1日目終わりっと、いやぁかなり
成果あったなぁ、明日からが楽しみや〜
「よし!俺らも帰るか!」
「「うん!!」」