第三十四話 確かな未来への光
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史上最大の探索任務が終結した、アンドロマリウス連峰ルヴァロン山。悲しみの事後処理に追われる大導師府魔導士団は、その被害状況をあらかた把握しおえていた。
気脈の乱れの封印という、目的を達成した一団。
しかし3つに別れた100人からの魔導士のうち、生還できたのは――。
わずかに30人に、満たないという――。大導師府に大打撃を与える、痛ましい戦果となった。
大方はアイスゴーレムの猛攻の前に命を落したか、裏切り者ジュリアス・エルムスの手により奈落に落とされ転落死したものであった。
その死者70人以上の多くの亡骸は、発生した強烈な地揺れによって崩落した洞穴内に永遠に閉じ込められ、回収することさえままらなかった。
山の周囲にも捜索隊を派遣したが、内部に通ずる洞穴は全て完全崩落、塞がれてしまっており生還できなかったものは全て死亡を確定。
見習いはもちろん、許伝にも多数の犠牲者を出していた一団。
師範代ディトーと、魔導生物ブラウハルトの戦死という大きすぎる痛手をこうむり、彼らの遺体を残して一旦地上に出てきていた、ヘンリ=ドルマンとナユタ。
魔導士団への指示統率、被害状況の把握を行っていた二人の前に――。許伝フレア・イリーステスは傷だらけの生還者として現れた。
彼女の口から、裏切り者ジュリアスの掃討と――。許伝ダン・リーザストおよびラウニィー・グレイブルクの戦死という衝撃の悲報を聞いたヘンリ=ドルマンとナユタは、打ちひしがれた。
特に――ナユタの悲しみは、周囲の想像を絶した。
「そんな…………ダンと……ラ、ラウニィー……が……!
ラウニィー……!!」
ナユタは両膝を地について、頭をかきむしり絶叫した。
「ラウニィーいいいい!!!! いや、イヤあああああああ!!!!!
これからもあたしと……ずっと一緒に戦ってくれるって云ったのに!!! ウソよ、嘘だと云って、フレア!!!!
うう……あああああ……うああああああ……!!!!」
心の支えブラウハルトに続く、最大の親友の死に絶望し心の奥底からの慟哭を続けるナユタ。
それを前にし表面上は痛ましい表情を崩さないフレアは、しかし心の中で凄惨な嘲笑を浮かべ、悦に浸っていたのだった。
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癒える見通しもたたない悲しみを引きずり、帰国した魔導士団。
そして悲痛の戦果報告を受けた大導師アリストルは、愛弟子たちの死に心より涙した。
その後すぐ、ノスティラス皇国の全面支援も受け、盛大な合同葬は営まれた。
大陸の平和を守るため命をかけた魔導士たちに対し、皇国は英雄の勲章を授与した。ことに遺体を還すことができた最大の英雄ブラウハルトに対しては――。浅からぬ縁がある皇国元帥カールより手ずから彼の棺に、皇帝勲章が授与されたのだった。
その後長い喪に服すこととなった、大導師府。
一ヶ月が過ぎても、ランスロットを従え府内の廊下を歩むナユタの衣装は、上から下まで真っ黒なローブのままだった。
まるでかつての親友、ラウニィーの姿のように。
彼女はヘンリ=ドルマンより呼び出しを受け、彼の居室に向かうところだった。
悲しみのあまり全てのことが手につかず、やつれ果てた様相のナユタ。
ヘンリ=ドルマンもまた、最愛の従僕を失った悲しみがあるはずだが――。彼は気丈にも、アリストルを補佐し大導師府の事後処理と、府内の立て直しに奔走していたのだ。
ナユタが扉をノックし、入室した居室内もまた、今のヘンリ=ドルマンの多忙さを象徴するように散らかった状態だった。
ナユタにソファを勧めたヘンリ=ドルマンの表情はしかし、意外にもとてもにこやかだった。
ナユタは青い貌で大きなため息をつき、暗い暗い声で云った。
「やっぱり、凄いですね師兄は……。
あたしなんて……一ヶ月たった今でもなんにも考えられなくて……ときどき死ぬほど悲しくなって、部屋から出ることもろくにできやしない……。
あたし、実は真剣に、大導師府をやめようとさえ思っていて……。
用事で呼び出された席で、云うことじゃあないですけど……」
ヘンリ=ドルマンは、ナユタのその言葉を聞いてフッと笑みをもらした。
「アタシはただ、忙しすぎる状況に自分を置き、考えないようにしているだけよ。
でも優しく繊細な貴女が、同じようにできるとは思わない。悲しみ悩んで、故郷に帰りたいなんて思っているのはお見通しよ」
ヘンリ=ドルマンはそう云うと、懐から手のひら大の宝石箱を取り出し、テーブルの上に置いた。
「今日は、そんな貴女を元気付ける、最高の贈り物をしようと思って呼んだの。
それ、開けてみなさいな」
ナユタは云われて、訝しむ表情でおずおずと宝石箱を開けた。
開けたナユタの貌が、宝石箱内からの強い光に照らされ、輝く。
それを見て驚愕したナユタと、ランスロットの嘆息が交差した。
「これ――これはまさか、師兄――!」
「そんな――これは、これは『彼』の――!?」
意を得たようにほほえみ頷くヘンリ=ドルマンは、言葉を続けた。
「気がついたようね。そうよ、ランスロット。これは、魔導生物の角から切り出すことでしか生成できない――『原宝玉』。
すなわち、死んだブラウハルトの角から切り出させてもらった形見の品よ」
「――!!!」
ナユタはそれを聞いて驚愕の表情を浮かべたあと、目をうるませ愛おしそうに宝玉に手を触れた。
「ブラウハルト――! すごい、まるで彼がまだ、生きているみたい――。生命力に、満ちあふれてる――!」
「そうでしょう? アタシもブラウハルトと離れがたくて、何か形見を作りたいと思って――。あのひとにお詫びして角を切らせてもらったの。
そしてそこから“魔工匠 ”イセベルグに依頼し2つだけ、魔力を凝縮した原宝玉を生成してもらった。
一つが、それ。もう一つは、今アタシがしている髪留めにはめ込んだものよ」
云いながらヘンリ=ドルマンは自分の頭を指差した。そこで長い金髪を結わえている見事な意匠の髪留め。中央の輝く大きなイエローダイヤモンドは、凝縮された強大な魔力を放っている。
「原宝玉は、封入された魔導に応じてその性質を変え、各々の宝石に変化する。アタシは雷撃魔導を封じ込めたからイエローダイヤモンドになったけれど、貴女だったら爆炎魔導を封じ込めたルビーになるのかしらね。
いずれにしてもブラウハルトがアタシ達を見守り助け、魔力をサポートしてくれる最高の品になるわ。さあ、魔導を封じ込めなさい」
うながされたナユタは、原宝玉を見つめて意識を集中し――。
己の最大魔導、“魔炎煌烈弾”を針よりも細い束に収束し――。
原宝玉内に封じ込めた。
すると原宝玉は、内部で暴れるような小さな炎を内包し始め――。
赤々と燃えるような紅色の宝石、ルビーへと变化した。
その美しさ、生命力は――。ナユタが幼い日にダネインの雑踏で、エティエンヌとともに見てずっと憧れていた――。あのルビーのそれの何倍も強く輝いて見えた。
ランスロットはそれを見て興奮し、叫んだ。
「すごい――すごいや!!! なんて、きれいなんだ!!! なんて、力強いんだ。
ブラウハルト――! 君とまだ一緒に戦えるなんて、僕は幸せ者だ!」
「ナユタ。その原宝玉は、正式な魔工具の規格にそって作られている。
連峰からの帰り道、貴女は話してくれたわよね。あのアクセサリーに、ぴったりなんじゃないかしら?
貴女のもう一つの、大事な形見の品に――」
ヘンリ=ドルマンの言葉に、はっと貌を上げるナユタ。
その表情は見る見る輝き、彼女は懐から、肌身離さずもっている一つのアクセサリーを取り出した。
それは――。連峰ルヴァロン山の洞穴に赴く前、亡くなった親友ラウニィーがナユタに贈った魔工具のカチューシャだった。
ナユタは、興奮に手をぶるぶると震わせながら、カチューシャの中心にある宝玉用の孔にルビーをセットした。
ルビーの宝玉はたちまちカチューシャ全体に魔力を供給し、完全なる魔工具へと変化した。
ナユタはすぐに、カチューシャを自らの紅色の髪で覆われた頭頂部に装着する。
それは暖かな淡い光を放ち、ナユタに魔力を供給し続けた。
ナユタはこらえきれず、大粒の涙を流し、嗚咽をもらした。
「ううう……。ああ……とても、幸せ……!!
ブラウハルト、ラウニィー……!! あんた達の力が、思いが、あたしの中に流れてくる……。
こんな……こんな幸せなことって……! あたしはこれからもずっと、あんた達と一緒にいられるんだ……!! あたしこれから決して、『あんた達』を身体から離さないから……!
ありがとうございます……! 本当に感謝します、師兄……!」
その美しいナユタの姿に、目をうるませたヘンリ=ドルマンはゆっくりとかぶりを振った。
「礼はアタシでなく、ブラウハルトとラウニィーに云って頂戴。 きれいよ、本当によく似合ってるわ、ナユタ……! 大切にしてね、その子達を……! 貴女はまだまだ、戦うべきだわ。二人と一緒に。これからも大導師府の、大陸の力になって。それが貴女の、使命よ……!」
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それから、二年。
ナユタは故郷へ帰ることなく大導師府に留まり、魔導士としてより実力をつけ、多大な貢献をし続けた。
残念ながらフレアに実力を追い抜かれはしたが、ヘンリ=ドルマンを除く師範代全員の力を追い越し、師範代への就任も間近と云われていた。
そんなある折。ノルン統候メディチ・アントニー・テレスへの公務の使いを終え、帰還したナユタの視界にあったのは、恐慌状態に陥った大導師府の異様な姿だった。
顔面蒼白となって異常事態に慌てふためく魔導士たち。そのただならぬ様子を見たナユタは異常な胸騒ぎを感じ、誰かを捕まえて問いただすこともせずに真っ直ぐ、大導師の居室へと向かった。
すでに人が出払って、扉が開放されたままの異様な状態。大導師の離れにたどり着いたナユタは、もう走り出していた。
そして全力で、居室の扉を開けた。
そこに展開されていた衝撃の、光景。
まずは荒らされつくした室内に目を奪われた。そしてその先、大導師のベッドの脇に立ち尽くすヘンリ=ドルマンの背中。
さらにヘンリ=ドルマンの姿の向こうで、ベッドに全裸で横たわり、胸に深々と短剣を突き刺された、大導師アリストルの姿だった。
「お……師匠……。
お師匠……そんな……お師匠!!! お師匠っ!!!!」
ナユタは顔面蒼白でベッドにたどり着き、大導師の手を握った。
冷たかった。すでに事切れ、骸と成り果てていたのだった。
無残な死に様に相反してアリストルの貌は――。
恍惚とまでいえるほどの異常な至福感に満たされたままの状態、だった。
その遺体の状況からしても、性行為の末に殺害されたことは明らかだった。
涙を流し、ブルブルと身体を震わせるナユタの横で、ヘンリ=ドルマンが地の底から発されるかのような呪詛の言葉を吐き始めていた。
「フレア、よ――。ナユタ。
奴の、あの売女の、仕業よ――。
見てみなさい。お師匠が体内に隠し持っていたはずの、鍵が抉り出されている。“絶対破壊魔導”の魔導書保管庫の、鍵がね。
あの女が、お師匠を淫らに誘惑し、薄汚い身体で虜にし――奪ったのよ」
「――!!!!」
「奴はすでに番兵の“見習い”二名を殺害し、逃亡している。
貴女と、アタシの不在時を狙われたのよ。
師範代を追手として差し向けているけれど――。たぶんもう、追いつけるような場所にいるとは思えない。
最初から、これが目的だった。入門した、いやその前からね。
大導師府全員を欺き、“絶対破壊魔導”を入手する機会を伺っていたのよ!
卑劣な、裏切り者――!! 絶対に許さないわ!!! 殺してやる!!!! フレア・イリーステス!!!!!」
真実を知ったナユタは、衝撃のあまり表情を凍らせた。
そして――やがて立ち上ってくる激烈な、怒り、怨嗟。
信じていたのに。友として、仲間として。これまでずっと自分たちを欺き、騙していたのなら、仲間を手にかけたのも――きっとこれが最初ではないのだろう。
許せない。傍らのヘンリ=ドルマン以上に恐ろしい憎しみの黒い炎が、くまなく身体を駆け巡る。
そしてナユタは、人間のものとも思えない、血を吐くような叫びを天に向け上げていたのだった。
「フレア――!!! フレア!!!! フレアあああああああああーー!!!!!」
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そこは、ハルメニア大陸のいかなる場所と比べても、似ても似つかない異様極まる場所であった。
100mはあろうかという異形の巨大樹が乱立密集するジャングル。
およそ現世のものとは思えない恐ろしい絶叫、鳴き声が響き渡る、緑の地獄ともいうべき場所。
数千年にもわたり大陸他地域と隔絶され、独自の進化を遂げるにいたり、また独自の弱肉強食の環境が形成されるに至った生命の監獄ともいうべき場所。
大陸の最南端に位置し――。人々は全く知る由もないものの、影の支配者たる絶対組織サタナエルの「本拠」と呼ばれるアジトとされている覆い隠されたその場所の名は、「アトモフィス・クレーター」。
とはいえ、「本拠」として本当に機能している場所は、この地域の中でも1%にも満たない。
99%以上となるジャングルそのものを住処としている僅かな人間。それはサタナエルという組織の根幹をなす「一族」と呼ばれる特殊な人間の中でも女子、のみがそれに当たる。
いくつかのコミュニティに別れ、死と隣り合わせの過酷な環境で生きる彼女ら。
そんなコミュニティの一つに属すると思われる一人の少女が今、ジャングルの大木の間を縫って恐ろしいスピードで駆けていた。
身を低くして猛ダッシュするその姿は、人間の範疇に収まり切らないパワー、スピード、その他の身体能力をまざまざと感じさせた。
放つ闘気、殺気もまたしかり。
年の頃はおそらく16~17歳といったところか。「一族」という種の特徴である褐色の肌、黄金色の瞳、風になびき光り輝く白銀の頭髪を有している。
身長は165cmほどといったところ。均整のとれたスレンダーな中にも鋼のような密度を感じさせる筋肉を持つ肉体。一投足のたびにたわわに揺れる大きな乳房と引き締まった尻、大人びた表情は年齢からすると成熟しているように見える。
そして貌立ちは――。戦闘中ゆえに厳しくはあったが、息を呑むような美しさに満ちていた。
見れば100人が100人、男女を問わず動きを止め見惚れずにおれないような、王族の美姫でも滅多にお目にかかれないほどの美貌を有しているのだった。
彼女の動きや目線からして、 意識を側面や後方に集中し、現れようとしている存在に備えているのは明白であり――。現在間違いなく何らかの敵に追われている状況だ。
100mほどを全力疾走したところで――。耳をつんざくような怪鳥音が周囲に響き渡る。
少女は両眼をギラリと輝かせ、急停止、急反転した。
そして交差させた両手に、驚くべき変化が急激に現れた。
黒曜石のような結晶に覆い尽くされ、素手の2倍の長さを誇る幅広のダガーのような刃物形状をなしたのだ。
サタナエル一族が誇る最強武装、「結晶手」だった。
構えをとる少女に向けて、一体の怪物が矢のようなスピードと低空飛行で迫ってくる。
体長2mほどと小型の、翼を持つ細身のドラゴン。
ワイバーンの幼生、ラルヴワイバーンだ。
小型ではあっても、獲物を狙う凶暴性は親のワイバーンにまったく劣ることはない。
牙と爪をむき出しに、場合によっては鋭い刃となる翼を駆使して、人間のメスの獲物を食い尽くそうとする。
迫る敵に対し少女は集中力を高め、気合一閃、右手の結晶手を縦に振り抜いた。
「はあっ!!!! ――!!!」
見事な、斬撃だった。
ラルヴワイバーンは頭部から真っ二つに、鮮血を散らせて地に落ち、動かなくなった。
「はあっ、はあ……はあ……」
「――レエテ!!! 大丈夫!?」
額から脂汗を流して息を荒げる少女に、全速力で駆け寄ってくる大柄な女性。
――レエテと呼ばれた少女と同じ、サタナエル一族女子だった。年齢はおそらく20代前半。
一族の特徴に加え、少女に負けず劣らずの美貌と艶めかしい性の魅力を放つ肉体。それは見るものが見れば、見た目とはかけ離れた恐るべき闘気と身体能力を感じさせるものであり、超常の戦闘者であることは明白だった。
「はあ……はあ、マイエ。……そんな心配しなくて、大丈夫よ……。
私、もう一人で十分戦えるぐらい強くなったんだから。見てのとおりね」
少女レエテに呼びかけられた女性マイエは、心配を貼り付けた怒りの貌で駆け寄り、その両肩に手をおいた。
「それは認めるけど、ジャングルにはまだあなたじゃ太刀打ちできない怪物がいっぱいいる。サタナエルの悪魔どもだって、いつ現れるかわからない。いつも口を酸っぱくして云ってるのに。
ビューネイは仲々聞いてくれないけど、あなただけでも約束して。一人で突出しないって。私か、ドミノと必ず一緒にいるって」
「……うん、そこまで云うなら、わかった……。一人で無茶なことは、しないわ……」
「わかってくれればいい。さあ、家に帰りましょう? ちょうどターニアとアラネアが待ってる所だと思うから」
マイエの言葉に返事をしようとしたレエテは――。
突然、身体を矢で撃ち抜かれたかのように硬直し目を見開き、その視線を――「北西の方角」に、向けた。
そのまま食い入るように同じ方向を見つめ続けるレエテを、マイエは心配し声をかけた。
「どうしたの……レエテ? 気分でも悪いの? 大丈夫?」
「……ううん、大丈夫。何かよくわからないけど……すごく悲しい叫び声と、強い――『思い』、なのかな? そんなようなものが頭に入ってきて。たぶん、若い女の人の……?
それを聞いて何だか……他人のことに思えない、不思議な気持ちになって。
私に……たぶん今じゃ、なくても関係がある、すごく大きなことが起きたような……。
……ううん。きっと私、疲れてるんだ。気のせいだと思う。ごめんね、マイエ。
すぐ家に、帰りましょ? 私すごくお腹がすいたし……」
笑顔でそう云い、マイエと手をつないで家路に向かう少女――レエテ・サタナエル。
彼女は、まだ知らなかった。
数千kmの距離を超え、届いた感情の魔力の欠片に対し、運命のなせる同調をなし遂げた――。片割れと云って良い未来の相手のことを。
5年後、運命の出会いを果たし、終生の友となる魔導士の女性の存在を――。




