焦るとろくなこと無いもんだな
活動報告で更新しない詐欺してすみません。書き上がっちゃったのでアップしました。でもキリが悪かったので短いです。
空が白い。もう朝になる。
森の中だけあって、鳥のさえずりがあちこちで聞こえだした。
「ぐげぇぅけっ!ぐげぇぅけ!」
「おい。何か変なの混じってんぞ」
はっ、つい突っ込んでしまった。
実際めちゃくちゃ場違いな鳥?な声が割と近くで聞こえてきた。まあ、それとは別でキーキーと猿みたいな動物の声とかも聞こえだしている。元の世界じゃ、ただの動物って括りなんだけど……魔物だよね?
「この状態で戦闘はちょっと……遠慮したい……かな?」
何してるかって?
ぶっ倒れてんだよ。
何でかっていうと、ちょっとスタミナ配分ミスったんだわ。ただ走り続けるだけでも意外とスタミナって減っていたらしい。ま、ぶっ通しで数時間走り続けてたもんねぇ。元の世界じゃ考えらんないよ。その分スタミナが消費されていってたんだね。そういうの、早く言ってよぉ。
ダークのステータス画面しか目がいってなくて、気づいたらこのザマですよ。走り回ってる途中、魔物と遭遇して戦闘、みたいなことにならなかったのは幸いだろうけどさ。
いや、そっちの方がスタミナ切れに気づけてたか。どっちにしろ後の祭りなんですけどねー。
ダークのステータスはあれ以降大きな変動は見受けられない。ひとまず危機は回避してんのかな?と希望的観測を立ててみたりしている。
「くっそ、あとちょいなのに……」
そう、あとちょいなんだよな。
ここはダークを背負って通った覚えのある小道だ。
どのくらい動けないんかな?
ぶっ倒れたのはつい10分前くらいだけど、身体が指先すら動かせないくらいカチコチに固まってる。スタミナは0から既に3くらいまで回復してるんだけどね、身動き取れないままなんだよなー。
そう言えば、この状態にダークもなってたな。うん、これはキツイね。あの時は動けないのを良いことに適当に背負い上げてたけど、この状態で無造作に扱われると、ちょっとどころじゃなく怖いなー。ダークが最初凄く怖がってたのを思い出す。何回「触んないから、大丈夫だから」って言っても震えてたもんね。
うん。次からはもうちょい優しくしてあげよう。
……て、ダークが死んだら『次』はないんだよな。
心は変わらず焦ってるんだけど、身体が動く気配はない。
強制的にクールダウンさせられて、思考は少し落ち着いてきたかもしれない。
何かいい方法無いかなー。
スキル画面を開いて自分のスキルを眺めてみる。
名前:ウエノ カナメ
種族:ヒト
LV:18
称号:狂戦士
加護:なし
ユニークスキル:鑑定LV4、呪い無効LV1、挑発LV1、怠惰LV1、怒気LV2、威圧LV2
スキル:殴打LV5、不屈LV4、解体LV2、味覚耐性LV3、危機感知LV4、歌唱LV2、休息LV1、投擲LV1、運LV1、隠蔽LV1、搾取LV1、斬撃LV1、槍撃LV1、打撃LV1、連撃LV2
HP:3850/4123
スタミナ:3/6932
MP:5/16
物理攻撃力:18279+1500
物理防御力:2791+10
魔法攻撃力:16
魔法防御力:13+10
回避力:546
テクニカルポイント:1800
※ペナルティ発動中
因みにペナルティ発動中ってのがスタミナ切れ状態のことみたいだ。
あと、ここに来る途中何となく速度が上がりそうだったから肉体強化を使ってたからMPも結構減っちゃってるねー。結構急な斜面を上がるのに使ったらちょっと楽だったのに味を占めて何回か使ったし……ん?肉体強化かけてみたらよくね?
確かにMP0になるけどさ、身体動かなくなる程度だろうし。肉体強化の持続注文にダークのとこまで行けたらあとは何とかなるよな。気合いで。
ということで、一刻を争う気持ちは変わらずあるので肉体強化をかけた。
「おっ?!動く!!」
よっっしゃ!私の読みは当たったらしい。
すぐに立ち上がると洞窟まで駆けた。身体が若干重たいのはしゃーない。とにかく急ごう。
「ダーク!ダークどこ?!」
見覚えのある洞窟の入口に辿り着くとスライディングして入る。
いやー、この洞窟って2回入って2回ともスライディングしてるわー。普通こんなして入ると危険なんだろうけどさ?どっちも非常事態だったし、しょうがないよね?
てかそろそろ肉体強化の効果が切れる!
「ダー……」
私がダークの名前を再度呼ぼうとした時、肉体強化の発光が終わった。
……私の意識は、そこで消えた。
《MP:魔法使用時、体力増進時などで使える指数。0になると生命活動に支障を来す》
別視点入れた方がいいけど……ダークを早く書きたい。




