草原からおはようございます
おはようございます。
皆さんはテント無し野宿の経験はありますか?実は私はあります。
あれは夏も終わった9月の末、飲み会で飲み過ぎ、帰り道に何故か公園で寝てしまったのです。寝てる間に虫に噛まれ、露が降り、目が覚めた時の不快感はこれを超えるものはないと思ったものです。ま、あの時それ以上に強姦に合わなかったのが不幸中の幸いでしょうか。
さて、たった今、その不快感の番付を塗り替えています。
「ぎゃー!!」
目覚めると大量のスライムが身体に張り付いて、ジワジワと私のHPを削っていました。
生理的に受け付けないような赤色の、目も口もないドロドロとした塊が沢山いたのだ。私は断末魔のような叫び声を上げて飛び起きましたとも。
スライム1体の大きさは大体20~30cm程度だけど、それが100体はいるんですよねー。しかもコイツら、ネバネバの体液を出してやがる。石鹸のようなヌルヌル感が不快感を増加させる。その体液で私をとかそうとしてたのか?!
幸い寝る前に全回復してたから1000減って現在はHP1600だ。即死の危険は無さそう。
てことは、反・撃・ある・のみ!!
「この!この!」
私は速攻で『殴打LV2』を発動させ、片っ端からスライムを殴り続けた。でもかなり頑丈……というか、物理攻撃があんまり効いてない。
1体につき100発殴ってやっと倒せる程度。
あ、スキル同時発動出来るっぽい。
私は惜しむことなく『殴打LV1』も起動した。1体につき90発くらいに変わった。
「…………」
そこからは作業だ。黙々とスライムを連打して片付けていく。そして作業にも終わりがあった。あの群がっていたスライムを残らず撃破完了したらしい。
HPは意外と減らず、1500程度をキープしている。対してスタミナは超減ったな、残り100くらいだ。まあ、HPは薬草で満タンだったけどスタミナは薬草の恩恵なのか腹が満たされたからか分からんが寝る前には100程度しか回復出来てなかったからねぇ。仕方ないにしても流石に疲れた。
私は立ち上がって肩を回す。スライムに至っては1prすら落としやしない。
ま、いいんですけどね、別に。
どうせ金欠ですよ?今更なんとも思ってませんよ?
どうやらこの当たりの魔物は貧乏らしい。かわいそうなこってす。
代わりに何かよく分からんビー玉が3体に1個くらいの割合でドロップした。量がなかなか多いけど、カバンに全部突っ込んでおく。
《経験値が一定数を上回りました。LV8からLV10へアップします。ステータスが上書きされました》
《熟練度が一定数を上回りました。スキル『殴打LV3』が解放されました》
《熟練度が一定数を上回りました。スキル『味覚耐性LV2』が解放されました》
《熟練度が一定数を上回りました。スキル『連打LV1』を取得しました》
身体が少しだけ軽くなった。
名前:ウエノ カナメ
種族:ヒト
LV:10
称号:勇者見習い
加護:なし
ユニークスキル:鑑定LV3、呪い無効LV1
スキル:殴打LV3、不屈LV2、連打LV1、解体LV1、味覚耐性LV2
HP:1759/2850
スタミナ:722/3700
MP:16/16
物理攻撃力:2950
物理防御力:2800
魔法攻撃力:16
魔法防御力:16
回避力:370
テクニカルポイント:1000
今回はあんなに倒したのにレベルアップ率低いな、まあブラウンウルフに比べて1体1体が弱かったからね。そのおかげで助かったってのはあるけどさ。
《殴打LV3:スタミナ200を消費して、30分間殴打による攻撃力中up》
《味覚耐性LV2:味覚耐性LV1よりも味覚の刺激を緩和させる。味覚耐性LV1との併用不可》
《連打LV1:コンボスキル。併用されるスキルの発動中、対象は逃れられなくなる》
連打、よくわからんぞ。とりあえず殴打と一緒に使えってことか?そしてこれは記述されてないってことは、スタミナを使わないみたいだ。
次スライムに合った時にでも発動してみようかな?
きりが悪かったので短いです。
1時間後くらいに次話あげます。
※修正 空欄作りました