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まさかの会合

一昨日あたりのPV数が想定より多くて、「あ、期間空いたから読み直してくださったのかな」と予想してます。

ちゃんと更新していきたいと思います……(真顔)

「ふふふふ一つのあーいーをー♪手にぃ……♪」


 私は機嫌よく足元のゴブリンをひっくり返した。


 何してるかって?歌ってるんだよ。


「あー、何っにもねぇ……」


 かれこれ100体くらいをひっくり返しながらウロウロして回ってるんだけど、何も無い。スライムですらドロップしたのにさぁ、それって酷くない?


 イラつきを解消するためにも、歌わずにはいれないのである。


 というより、今更だけどゴブリンて人型だし罪悪感がね、あるわけよ。気を紛らわしてないと、ちょっとやるせないと言うか。


 そう言えば、このゴブリンの名前なんて言うんだよ。


 《ブラックゴブリンの死体:肉、骨に分解可能》


 やっぱりゴブリンなんだね。


 《ブラックゴブリン:魔物。大森林の最南端に生息するゴブリン。肌が黒く、集団行動をする性質がある。武器による物理攻撃と闇魔法を駆使する》


 あぁ、あの黒い塊って闇魔法か。確かに黒い塊で私に大ダメージってまんま魔法攻撃だし、闇っぽい。


 …………。

 …………うん。


 闇鉱石使えば良かった!!鞄にまだあるわっ!


 あー、もう、私のバカ。

 早く気づけっての!今回の絶体絶命のピンチはひとえにあの魔法攻撃だった訳だしな。


 くそ、攻略出来てたんじゃん!!


 怒った手前アレだけどさ、マジでダークが助けてくんなかったら無駄死にするとこだったんだよね。


「うん。過ぎたことはしょうがない。次から気をつけよう。とりあえず闇鉱石はダークにも持たせとこう」


 そう呟いて、やけに静かなダークのいた場所を振り返った。


「……こんなとこで、よく寝れるな」


 これは私の率直な感想である。ダークは相変わらず亀のような格好で毛布にくるまって寝てた。でも、すぐ隣にはゴブリンが2体ほど添い寝状態なわけだ。


 とりあえず衛生的じゃないし、ゴブリンの死体をどっかに集めようかな。


 20分後。


 パンパンッ


「ふぅ、こんなもんかな」


 私は血のついた手を叩いて満足感に浸った。


 目の前にはゴブリンの山が。ざっと数えたけど、238体いた。


「よく分からんが、この世界って魔物の出る量半端ないのな」


 集団行動が多いのか、はたまた運が悪いだけなのか、とにかく100体以上の魔物を一気に倒す機会が多い。


 私の運が悪いだけか?運が悪いだけなんだろうなー。

 思わず遠い目でブラックゴブリンの死骸を見つめた。


 まだ寝ているらしいダークの隣に座って、毛布からはみ出てるダーク用の巾着袋に闇鉱石5個と毒消し2個を入れておく……あ、お金も入れとかないと、もしもがあった時大変だよな。


 …………あれ、お金ってどのくらい渡しとけばいいのかな。お小遣いも欲しいだろうけど、何よりもしも(・・・)に備えるためのお金ってことだからそれなりの額が要るよね。


 確かに闇鉱石換金したらそれなりの額にはなるけどさ。


「何円くらい欲しいかなぁ」


 そんなことを呑気に呟きながら袋にお金を入れたところで、出入口のところから人の声がした。


「ーーー!?」

「ーー!!」


 洞窟だから反響して何を話してるのか分からない。


 とりあえずダークを抱えて、積み上げたゴブリンの陰に隠れた。


 顕れた人は全部で3人だった。


 成金の持ってそうな金ピカの剣を腰にさした細身の男と、腰の曲がった老人、胸の大きなボンキュッボンなお姉さんだ。


 何となくだけど、冒険者パーティってやつかな?と感じた。見た目が3人とも自信満々というか、強そうだし。身につけてる武器も防具もしっかりしてそうだ。


 間違っても私みたいな、なんちゃって冒険者ではないことは分かる。


 おっと。3人のうちの1人、男がこちら (正確にはゴブリンの山)を見てきた。


「これは……いったいどういう事だ?……何でイベントがすでに終了してるんだ」


 えっ?イベント?


「ダリアさんは、まだ誰にも依頼してないって言ってたのにね」


 男の問いかけに応えたのは女の声だ。


 うーむむ、ダリアって、最近見かけたなー。


「それにしても、こうもきっちりあのブラックゴブリンが片付けられてると背筋が凍るな」

「そうね。私たち、せっかく忍び足とか潜伏とかのスキル鍛えたのに……」

「そうだな、実際間違ってはなかった。こんな大量のゴブリンなんか相手にしてられない」

「それもそうよねぇ」


 うっ、それは暗に私が愚かだと言いたいのですか?ファイナルアンサー?


 ここまで男女が話していたけど、後からついてきている老人はまだ一言も話していない。


 一行は洞窟の奥の小穴の前までくると立ち止まった。


「……荒らされてないな」

「そうね、意外」


 あ。まだ小部屋見てなかった!!正直言うと結構臭いし入りたくなかったんだけどさ。

 こんなことなら見とけばよかったな。何か横取りされてる気分……。


「スタール、大丈夫そうか?」


 ここで男が初めて老人を振り返って尋ねた。


 んー?スタールってどっかで見たような……?


「そちらからは悪い気配は無いようです、ユウキ様」


 ユウキって……マジかー!まさかの勇者一行(笑)


 て、ゆーかあの男が物理攻撃無効の勇者かよ。思ったより若くないな。同いか、ちょっと歳上みたいだ。


「そちらからはってことは、別の方から悪い気配がするってことか?もっと早く言ってくれ。なんのための危機感知スキルだと思ってるんだよ」

「はぁ、すみません。なにぶんスキルもぼんやりとしか分からずでして」


 相変わらずこの勇者偉そうな口振りだな。老人は敬えよ。流石王様を前にごねただけのことはある。


 私なんかサラサラサラッと流されたんだぞ。


 あぁ、大人な態度って、損なのかも。1000prの絶望は過去というには最近過ぎる。こっちに来て随分と時間経った気がしてたけど、まだまだ5日目だからねぇ。


「何処が一番危険な気配なんだ?」

「はい、あのゴブリンの山の方でございます」


 ここでタイミング悪く、もぞもぞっと抱えてたダークが身じろぎした。何で今起きるかなぁっ。


「おい、今物音がしたぞ。気をつけろ」


 やっべ。


 あちらさんの警戒心がMaxに引き上げられた。

 ここで攻撃されてもたまらない。


「ダークは、ここに居て」


 困惑気味のダークに小声で指示を出して死体に隠れさせた。

 ついでに効くかどうかは分からんが、ダークに隠蔽スキルをかけておく。


「どうも、こんにちはー……」

「えっ人間?!」

「何でこんなところに」

「ぬ?!」


 私はとりあえず無抵抗の意思を表明するために両手を挙げながら3人の前に出た。


 因みに反応は皆一緒みたいで、驚いた顔をしている。ただ、警戒心は解いてくれてない。


 そらそうだわな、こんな洞窟でゴブリンの死体の陰から出てきた人間、警戒されないわけが無い。しかも私の服血まみれだし。手とか特に。


「あ、えっと予め言っておくと……敵とかじゃないです」


 うーん、我ながら言っててなんだけど、嘘っぽい。確かに逆の立場なら、ちょっと信用出来ないよねー。


 3人とも変わらず臨戦態勢だ。


 ここで正体隠して殺されちゃたまらないし、しょうがないなぁ。


「どうも、呪い無効の勇者です」


 とりあえず一番伝わりそうな自己紹介をしてみた。

やっと題名言わせることが出来たと、個人的にはちょっとした達成感があります。(全っ然話の半ばだけど)

でも主人公に勇者辞めさせてから言わせるという皮肉。カナメに絞め殺されそうです。

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