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裏道でこんにちは(part2)

 さて、次の揃える所に行こうかな。


 と思ってたんだけど、案の定ノズ達が祝勝会第2弾のお誘いをしてきやがった。


「カナメが居ねぇと盛り上がんねぇんだって。何たって今回の立役者だぜ?」

「兄貴の言う通りだ。おめぇさんの労いの酒じゃなきゃあ酒も進まねぇってもんだ」


 いや嘘言うなよ。吐くほど飲んでたろ。

 と口をついて出そうだった言葉を何とか飲み込む。


「ノズさんらは夕方からタダンさんたちと交代勤務なんでしょ?私が行っても、飲めないじゃないすか」

「ならお頭も誘おうぜ、それなら俺らも一緒だ」

「いや……」


 そういう問題じゃねーよ!


 やだよ、何が悲しくてヤーさんの飲み会に参加しなくちゃいけねんだよ。


「な?ちょっと顔出すだけでいいしよ?」

「…………」

「この先大森林入るまでの街の話とかも出来るぜ?」

「…………」


 こりゃ、行くっていうまで説得される流れだわ。


 断りの言葉は昨日使い果たしたし、次の街迄の魔物の傾向とか割と聞いときたいこともある。

 顔出して情報だけ聞いてパッと帰るって選択肢の方が吉だな。


「わかりました、それなら、ちょっと顔だけ出させてもらってから帰ります。明日こそ早めにこの街を出たいのであんまり長居できませんが、それで失礼がないんでしたら」

「おお!そうと決まれば早速酒場へ行こうぜ」

「あ、いや。他にも買い揃えたい物があるので、夕方くらいに行かせてもらいます」

「そうか、わかった。今日の酒場に集合な」

絶対(ぜって)ぇ来いよっ!」


 はいはい。

 何か果し合いに呼ばれてるような気分だ。


 別にオッサン2人は至って嬉しそうに喜んでくれてるわけだけど。巨神兵共に囲まれながら粛々と飲むいたいけな女子の構図を思い浮かべてみて欲しい。なかなかに周りの男どもが鬱陶しいだろう。


 で、ノズ達と別れてまず向かったのは、冒険者ギルド。

 換金しなければ要らぬ交渉をするハメになるからね。この街で信用出来るのはここしかない。これは過言でなく。


 チャリーン。


「ありがとうございます、闇鉱石100個で1,000,000prになります。こんなに闇鉱石集められるなんて、流石勇者様ですね!」

「いやぁ、まあ、たまたまっす」


 さて。懐が暖まった上に装備代立て替えてもらえて金に余裕ができた。


 なので、回復薬を買う。


「回復薬でしたらHP50回復で200pr、HP100回復で600pr、HP500回復で3100prになります。」

「…………」


 王都の爺さんが言ってたのは記憶が正しければHP100回復で500pr、HP500回復で2700prだったはずだ。冒険者ギルドで買うと若干市場よりも高くなるってのは有り得そうだな。


 回復薬は正直言って今のところ私はあんまり要らないけど、念のためHP500回復を3個程購入する。


 問題はダークだ。

 HP1って回復薬使う間もなく即死じゃね?


 HPの基礎値が上がるアイテム若しくはスキルってないのかなぁ。


 一応ダークに持たせておくためにHP50回復を10個ほど買っておいた。あと毒消しと麻痺直しの薬があった。各200pr程度なので、10個ほど購入しておく。マジでこの先どんな魔物出てくるか分からんし、備えとくに越したことはないよね。


 で、次に向かったのが昨日ふっかけてきたおばあちゃんのいる布屋さんだ。おばあちゃんは相変わらず布に埋もれながら呼び込みをするでもなく、座っていた。


「やっほー」

「また来たのかい。今度は何じゃ」

「そんなつっけんどんにしないでよ。今度はちゃんとお金持って買い物に来たんだからさ」


 言うて所持金15,000prのみで後は全て貯金してるけどね。


「何を買いに来たんじゃい」

「布屋さんなら布しかないでしょ?」

「ったく、どんな布がいいんじゃ?」


 軽い応酬のあと、私はダークを手招きする。


「実はさ、この子、ローブの下が裸んぼなんだよ。肌着みたいなのがあった方がいいと思ってね」

「……あんた奴隷買ったのかい」

「まあ、諸事情あって、不本意ながらね」


 おばあちゃんの私を見る目が痛い。

 普通に見てきてるだけなんだけどね。


 いやー、私が後ろめたいのだよ。これ、今更だけど壮太に会ったらドン引きされそうだなー。


「……ったく、うちは服屋じゃないんじゃ」

「うん、ここで布買ってから服屋さんに作ってもらおうと思ってね」

「そうかい。それなら好きなの選びな」

「ふっかけないでよ?」

「ふん!どうだかね」


 まあ、こんな態度の店で更に昨日ぼったくられたのに何で来たかと言うと、だ。


 知ってるババアに、予想の範囲内でぼったくられるのがいいか、知らないオッサンかババアにそれ以上ぼったくられる危険を犯すかの二択だったからだ。


 もちろん、知らないオッサンらも普通の街ならば善良な商売をしていて善良な請求をする可能性の方が高いだろう。でも、ここは世界一の犯罪都市らしいからね、ぼったくられるの前提だろう。


 こういう場合、私ならばアンパイな知ってるババアにぼったくられる店を選択するのである。


 という訳で、使う本人のダークに布を選んでもらおう。


 好きな布は何?ジェスチャーで通じるか分かんないけど……。


 ダークは眉間にシワを寄せながら、疑問符を暫く浮かべていたけど、手近にあった濃い緑色の布を手に取った。


 まあ、確かに瞳のオレンジと良く合いそうだ。


「うん、じゃあこれで。あとそこにかかってる巾着袋1つと昨日買った毛布みたいなマントもちょうだい」

「毛布みたいなマントっていうよりもマントみたいな毛布じゃがな」

「自分で言うんかいっ」


 はっ。

 思わず突っ込んでしまった。


「で?いくら?」

「そうさな、12,000prてところかの」

「高いよ。5,000prにして?」

「するわけないじゃろが。昨日はだいぶまけてやったんじゃからな」

「だから買いに来たのになー、高いなら別のとこ行こうかな」


 で、帰ろうとすると笛の音が聞こえた。


 あーあ、またオッサン出てきたし。もうオッサンは腹いっぱいですわ。


 昨日と同じ2人の亜人オッサンが出てくる。ダークは目をパチパチさせて状況をつかめていない感じ。


 まあ、言葉分からないと分かんないだろうな、この展開。


 ここまでの流れは把握済みだ。


「そんな臨戦態勢取らないでよ、交渉しよう?」

「ふん、奴隷を手に入れとるということはレーンボルトとの繋がりは終わったんじゃろ。ならば怖くないわい」


 オッサンのうちの1人に近づいて腕を触る。


 《鑑定に成功しました》


 名前:ドビュート

 種族:ドワーフ×ヒト

 LV:48

 称号:戦士

 加護:隷属の加護

 ユニークスキル:魔力操作LV1、変幻LV3

 スキル:殴打LV2、剣撃LV4、土魔法LV1、休息LV3

 HP:2111/2111

 スタミナ:1455/1455

 MP:1708/1708

 物理攻撃力:940+500

 物理防御力:1035+100

 魔法攻撃力:902+20

 魔法防御力:1008+100

 回避力:124

 テクニカルポイント:0


 ふーん。へー。ほー。

 一般ピープルの基準知らなかったけど……このオッサン、強いのかそうでないのか、判断に困る。


 私の苦手な土魔法使われたら確かにやばいかもしれないけど、それ以外は脅威になるのかな?まあ、スキルの剣撃はやばそうだから気をつけないとだね。


 さて。

 こっからは女優になりましょうかね。

今日はここまで。

※オッサンのステ修正

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