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装備ゲット

 武器屋は防具も一緒くたに売っていた。

 パッと見ガラクタ置き場とか言わないでおこう。仮にもノズ達御用達なだけあって、店主もゴツイ。そしてスキンヘッドでフィントに似て……。

 んん?


「ひょっとしてフィントさんのお兄さんですか?」

「お、よく分かったな。あにぃ、コイツがカナメだよ!」

「おお!!おめぇさんが!弟の命を救ってくれたみてぇじゃねえか。ありがとな。俺はファントだ」

「いえ……カナメです。宜しくお願いします」


 別にこんなゴツイオッサンら救うためにこの世界来たわけじゃないんだけどなー。まあ感謝されるのは嬉しいけどさ。なんて心の中で呟きながら曖昧に返す。


「で?どんな武器がいいんだい」

「うーん……」


 考えてなかった。


 勝手な偏見だけど、ダークはエルフだし弓……かなぁ。でも物理攻撃力も魔法攻撃力も呪いのせいで1か3くらいだろ?待てよ、呪い?

 そっか!魔物に触ってもらって呪いかけたら楽勝じゃね?!


 だったら近接型武器のスキルを磨いてもらおうかな。そしたら戦闘でも使える。私的に有難いし、今後もしものことで私がいなくなってもダーク自身が生き残りやすい。一石二鳥?かな。


「ダガーみたいなのがいいです」

「「え?」」


 巨神兵から疑問の声が上がった。


 え、なになに、なんかあんの?


「カナメ、おめぇさんはどっちかってぇとメイスとかの方が合ってるんじゃねぇか?今の武器も棍棒だろ」

「ん?あぁ、私は武器は当面この棍棒で過ごすので要らないです。武器はあの子用なんで」


 確かに今のところ殴打スキルが育ってきてるけど、ゆくゆくは聖剣?を手に入れるし、今装備してる棍棒もなかなか質がいいからね。変えるつもりはない。


「いやー、そいつは猫に小判どころじゃねぇぞ?堕天者に何もたせたって戦闘にゃ使い物にならねぇし」

「まあ、最悪調理か解体に使うんでそのくらいのナイフがいいです」

「まー、お前さんがそう言うんなら……あにぃ、ダガー出してくんねぇか」

「あいよ」


 ファントが店のあちこちを拾い歩いて出されたのは7つの短剣やナイフだった。


 何がどう良いのか分かんないし、一つ一つ鑑定していく。


 《キラーナイフ:攻撃特化の短剣。戦闘時、使用する際に物理攻撃力+500の効果。ただし、物理防御力及び魔法防御力が小down。また、低確率でクリティカルが発動する》(5,000pr)


 《栄誉の短剣:シルフティア王国の建国祭時に作られた短剣。戦闘時、使用する際に物理攻撃力+200、魔法攻撃力+20の効果》(5,000pr)


 《ただの短剣:戦闘時、使用する際に物理攻撃力+20の効果》(5,000pr)


 《ダークダガー:呪い効果や闇魔法を吸収してできる闇鉱石を元に作られたダガー。戦闘時、使用する際に物理攻撃力+200、魔法攻撃力+50の効果。また、低確率で対象へランダムに呪いが発動する》(50,000pr)


 《冒険者のダガー:多機能要素を含んだ冒険者用のダガー。戦闘時、使用する際に物理攻撃力+500、物理防御力+500、魔法攻撃力+100、魔法防御力+100の効果。また、スキル『解体』の効率を小up》(50,000pr)


 《クリスタルダガー:魔力吸収率の高いクリスタル鉱石を元に作られたダガー。戦闘時、使用する際に物理攻撃力+1000、魔法攻撃力+500、魔法防御力+500の効果。また、中確率でクリティカルが発動する》(100,000pr)


 《王国騎士の短剣:シルフティア王国騎士の装備する短剣。戦闘時、使用する際に物理攻撃力+1500、魔法攻撃力+1000の効果。また、装備中に『聖騎士の加護』を受ければステータスが大up》(150,000pr)


 因みに後半に行けばいくほどお値段が高くなる。王国騎士の短剣買ってもいいけど、ダークって堕天者だから聖騎士の加護とか受けられるのか怪しいしな……。


 ダークダガーねぇ……もう呪いはお腹いっぱいです。


 まあ、多少予算オーバーしたって冒険者ギルドの貯金下ろせば買えるだろうけどさぁ。

 出来れば服も買いたいし武器は50,000prの範囲で収めたい。


 でもなー、クリスタルダガー、良いよなー。


 1時間ほど悩んだ結果。

『冒険者のダガー』を選択しましたとさ。


 だって、一番お得じゃん!私が取得してる『解体』スキルの底上げもあるし!


 接近戦させるなら攻撃力より防御力だもんな。

 防御力1のダークには防御力足せば足すだけいいはずだ。


 つーわけで、店にあった一番良い防具である『魔法戦士のローブ』も同時購入。


 これは即決だった。だって他の防具が微妙なのばっかだ。この街のオッサンらの性質上、物理防御力がちょっとある様なぶ厚めの革の鎧や帷子で済ませるらしくて、武器程充実してないらしい。もちろん、武器も物理攻撃力重視の品揃えみたいだけど。


 まあ、このローブも大昔に業者から押し付けられるように仕入れたきり、箱に入れてホコリを被っていたのを引っ張り出して来てもらったくらいだ。


 因みに性能は以下の通り。


 《魔法戦士のローブ:攻防のバランスを兼ねた魔法戦士のためのローブ。MP+500、物理攻撃力+1000、物理防御力+2500、魔法攻撃力+1500、魔法防御力+3000、回避力+500の効果。属性付与可能》(200,000pr)


 冷静に考えればかなり強いよね、この防具。私も欲しいくらい。


 ダークには少しでかそうだけど、どうせ今すでにシーツで照る照る坊主になってるし。それよりは動きやすいはずだ。


 2つ合わせて250,000pr。

 予想の範囲内だけど、結構いくねぇ。まあ、安全を金で買うしかないわけだからしょうがない。


 いよいよ会計をしようかと棚をのぞくと、笛が目に入った。

 楽器の笛じゃなくて、プールの監視員さんが持ってるような縦長の笛だ。棚の奥まってるところにあるからか、黒っぽい。


 ダークに持たせておいて、何かあった時のために鳴らしてもらうのもアリだな。


「ファントさん、あれ、あの笛は?」

「あ?こりゃ音が出ない笛だぜ?ずいぶんと前に俺が初めて倒した魔物が咥えててな。捨てるのも勿体なくて取ってるんだが……笛として機能しねぇ」

「へー」


 鳴らないなら要らないなぁ。

 そう思いつつもファントから笛を受け取った。


 ん?色が明るくなった?


 それまでくすんだ黄土色の笛だったけど、金色に変わった……気がする。


 鑑定してみる。


 《呪われた伝達笛:呪い発動中は機能しないが、呪い解除中は世界にいる伝達したい相手(会ったことのある者に限る)へ笛の音を届けることが可能》


 何だこの微妙に怖いネーミングの笛は。


 試しにダークを思い浮かべて笛を吹いてみる。


 ビクッ


 ダークがびっくりしたようにこっちを見た。

 店の中に入れたら店主の顔つきが厳しかったので扉近くで待機しててもらっていたんだけど。


 当然ながら笛の音は私やノズ達には聞こえなかった。


 なるほど。これは良いね。


「ファントさん、これ買います。見せかけだけかもしれないけど、防犯用として持ち歩きたいです」

「ん?あぁ、まあ良いけどそいつはタダでくれてやらぁ」

「わーい、ありがとうございます!」


 私は早速笛を首から下げた。


 で、精算だ。当然ながらまだ換金してないので闇鉱石で支払うつもりである。

 まあ、物々交換でも多分いけるだろう。さて、交渉頑張ろう。

 そう自分で励ましながら、財布もとい巾着袋を取り出しかけたところ、ノズに制止された。


「カナメ、欲しいのはそれで全部かい?」

「? はい。……あぁ、ノズさんにぶっかけられた私の靴新調しても良いですけど」

「ぐっ。おい、ファント、靴出せ」

「あいよ」

「え、え、冗談ですよ?!洗ったし今普通に使えてますから」


「しかし……カナメ、服は買った方がいいんじゃねえか?ボロボロだろ。この先の魔物と戦ってたら全裸になるぞ」


 おう、それは確かに。

 ビリビリだしな。

 全裸は流石に嫌だ。


 んじゃ、一番安い革の鎧にしよう。


 《ただの革の鎧:ただの動物の革で作られた鎧。装備中、物理防御力+30、魔法防御力+30の効果》(1500pr)


「おめぇな、良いのかよ。ブラウンウルフの革持ってたろ。あの革の服よりこの鎧の防御力低いぜ?」

「兄貴の言う通りだぜ?つうかあの革何処やったんだよ、なんならアレであにぃ(・・・)が防具作ってくれるぜ?」

「へー、オーダーメイド出来るんですね。まあ、全裸にさえならなければそれでいいですし。今回は時間もあんまり無いしこれでいいですよ」


 まあ魔法防御力が低いのは心残りだけどさ。

 私の場合いざって時は何とかなんだろ。気合で。


 で、改めまして精算。弟の命救ったからってので、3割引くらいにしてくれた。ファントさん太っ腹だな、額が額なだけにかなりの割引だ。


 財布から闇鉱石を取り出そうとした時、またノズが制止してきた。


「ファント、こいつぁ全部レーンボルトファミリーにつけといてくれ」

「あいよ、言うと思ったぜ。割引しがいのねぇ」

「え?!」


 私は話題についていけずにポカンとする。


「え、今立替といて後で高額請求してくるんすか?」

「馬鹿か、んなことしねーよ」


 馬鹿呼ばわりしてきたのはフィントだ。


「お前な、ここまで俺や俺の部下達が世話になっといて大したことしねぇなんて、俺の顔が潰れんだよ。もちろんお頭だって、お前の立場上明言は避けちゃいるがお前の後ろ盾を同意してんだからよ。このくらいはおごられとけ」

「……じゃあ、お願いします」


 コイツら、いい奴なんだな。

 そこまで義理に通さなくてもいいのに。


 まあ、後から高額請求してこないっていう誓約書は書かせておいた。だって怖いもん。


 で、買ったものをダークに装備させるため投げ渡した。手ずから受け取ろうとしないからしょうがない。私だってホントはこんな渡し方したくないんだよ?


 ダークは何を勘違いしたのか、最初無表情で受け取った物を運ぼうとする。ジェスチャーで装備する様に伝えると、恐ろしく理解しかねるといった表情を見せた。でも結局は大人しく私の指示に従った。


 買ってから気づいたけど、レベル制限があったりするんだろうか?そんな私のちょっとした不安は杞憂に終わる。問題なく装備することが出来た。ふぅ、危ない危ない。

名前:ウエノ カナメ

 種族:ヒト

 LV:13

 称号:勇者見習い

 加護:なし

 ユニークスキル:鑑定LV4、呪い無効LV1

 スキル:殴打LV4、不屈LV3、連打LV1、解体LV1、味覚耐性LV3、危機感知LV2、歌唱LV1

 HP:3198/3198

 スタミナ:4068/4468

 MP:17/17

 物理攻撃力:3462(+1500)

 物理防御力:3035(+40)

 魔法攻撃力:17

 魔法防御力:17(+40)

 回避力:393

 テクニカルポイント:1300

装備《ただの革の鎧》《覇者の棍棒》《呪われた伝達笛》


 名前:ダーク

 種族:堕天エルフ(ダークエルフ)

 LV:1

 称号:愚者の末路

 加護:最上級隷属の加護

 ユニークスキル:拒絶LVmax

 スキル:忍足LV2

 HP:1/1

 スタミナ:1/1

 MP:502/2(+500)

 物理攻撃力:2(+1500)

 物理防御力:1(+3000)

 魔法攻撃力:3(+1600)

 魔法防御力:1(+3100)

 回避力:1(+500)

 テクニカルポイント:0

 ※呪い状態

装備《冒険者のダガー》《魔法戦士のローブ》


※誤字とカナメのスキル訂正

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