NEW TASTE
ィィン…
2022年11月1日、アメリカニューヨーク州で、人類の予想をはるかに上回るスピードでAI、いわゆる人工知能「justice」が成長していた。時刻は午前2時27分。この日、この時が全ての始まりであり、全ての元凶だった…
このAI「justice」は、2020年8月12日に成田空港で起こったAIが暴走して成田空港のネットワークをハッキングし、その前日まで行われていたスポーツの世界大会の国外からの観客を足止めするという事件が理由で研究された人工知能だ。「justice」の他とは違う特徴は、他のAIの暴走を防ぐために開発されたという点と、日本を含む主要国6ヶ国で協力しながら管理している点だろう。「justice」は通称juiceと呼ばれ、その活躍に期待がかかっていた。しかし、早く見積もっても完成は2035年以降であろう。そう予想されていた。
そして現在2022年11月1日、juiceに組み込まれた自己成長プログラムでjuiceが自ら完成に至った。いや、至ってしまった。というのも、、juiceの会話機能のテスト時に、研究者2名のある会話が、マイクがスイッチONになっていたために、誰も知り得ないプログラムが構築されていたのである。