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記憶への旅   作者: gOver
43/55

第43話 私に真実を

(ここは……どこ?)

 夢を見ていたのです。

――知らない知らない、大きな大きな街でした。

 赤レンガ張りの道路。燦々と太陽が照り付けてはいるのに、傍を流れる澄んだ小川

が涼しさを醸し出していました。

 その丈夫そうな道路を、広く開けて人々がその周りに隙間なく詰め寄せています。

そしてその向こう、とても大きな城の方からその国の王様らしい一行がやってきまし

た。

 王様は、少し恰幅がよくて優しそうな瞳です。お妃様は、ちょっと強気そうな目を

していて、スラリとした美人です。そして、その二人の足元に小さな女の子と男の子

がいます。男の子は活発そうで、どちらかというとお母さん似。女の子は――誰か

に、似ている気がする……。どうして?

 人々が口々にその人々の名前を呼びます。「ジーザス国王!」、「フローラ女王

!」。

 やがて私は気付いてしまったのです。


――ここは、空の国・ニュアージュです。



 弾けるように、夢の泡が消えました。



*  *


 目を覚ましました。

 たった一瞬の出来事だったようですが、私には何十分もの間そこに横たわっていた

ような気がしてなりません。

「スー……?」

 ロックさん?

 体に力が入らず、目を僅かにあけることしか出来ませんでした。

(な、に……これ)

 そして倒れているらしい私の視界に入ったのは、人、人。それから、私の箒。どう

やら、先ほど私を襲ったはずの自転車乗りの人々でした。

(オレンジ色の、閃光が……)

 少し頭がはっきりしてきて、意識を失う前のことを思い出します。確かに、オレン

ジ色の閃光が見えました。

「スー!」

 ロックさんが駆け寄ってきました。

「大丈夫か?」

 抱き起こされても、私には何がなんだか分かりません。ただ、少し辺りを見渡した

ときに、リノさんの後姿が見えた気がしただけでした。


 また、です。

 


 Give me the true.













菫です☆短めな仕上げになってしまいました^^;;

久々の執筆参加でしたが、これからは完全復活で頑張りますので、これからもよろし

くお願いします!!


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