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記憶への旅   作者: gOver
41/55

第41話 箒に乗って

  次の日。

 私は朝からユフィさんの指導を受け、箒乗りの練習に集中しました。ユフィさんは、急にやる気の出てきた私に少し驚いたみたいです。お祭りも明日で終わり。最終日には、私も皆と箒乗りの大道芸に参加したかったのです。

 それと、昨夜からずっと気になっているレイラさんのことを、箒乗りの練習に集中して忘れてしまいたかったせいもあります。

 今日は一日中、ほとんど箒に乗って過ごしました。ユフィさんの方から、休憩しましょうと言われるまで、練習し続けました。そのせいか、自分でもビックリするくらい、箒乗りが上達したようです。箒に乗ったまま、グルグルと回転することも楽に出来るようになりました。

「スー、スゴイわね。完璧に技をマスターしたじゃない」

 夕方になり、ユフィさんは額の汗を拭きながら、私に言いました。いつの間にか、もう日が西の空に傾きかけています。空を飛んでいた私は、ユフィさんの後からスッと地面に着地しました。

「着地の仕方もいいわ。明日は皆と一緒に大道芸を披露出来そうね!」

 ユフィさんは笑顔で私に言います。ラウェスの祭で皆と大道芸が出来る! ロックさんと一緒に空が飛べる!

「ユフィさんのお陰です。ありがとうございました!」

 私も嬉しくなって、自然と笑顔になりました。

「あなたが頑張ったからよ。明日が楽しみだわ」

「明日も失敗しないよう頑張ります」

 私はユフィさんに別れを告げると、再び箒に乗って空に浮かびました。夕日で染まったオレンジ色の空がとても鮮やかです。

 明日が本当に楽しみです。……けれど。そのまま飛んで皆の元に帰ろうとしていた私は、ふと空中に止まりました。レイラさん達一座は、もうラウェスに到着したでしょうか? 今日の夕方にはホテルに到着すると、ヨアンさんは言ってました。

 私は箒の向きを変えて、空を飛び始めます。レイラさんに実際に会ってみたい。私の心は揺らめきます。地平線の向こうに沈みそうな夕日に向かい、私はスピードを上げてホテルへと向かいました。




今回執筆させていただいた春野天使です。

最近更新が遅くなりがちです…私もストーリーを思い出すのに苦労しました。(^^;)執筆者さんも減ってきてますが、完結まで頑張りましょう〜

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