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記憶への旅   作者: gOver
38/55

第38話 ほのかな香り

 手に触れると、マリエのほのかに甘い香りが漂ってきました。

「良い香りがするだろう? マリエの花は香水にしたりポプリにしたりするくらいだからね」

 私を背負ったロックさんは、マリエの木を見上げて言いました。

「本当に良い香り」

 私は手に触れた一つの花びらをそっと摘み取りました。

「ロックさん、重くなかったですか?」

 私はマリエの花びらを手にして、ロックさんの背からピョンと飛び降ります。ロックさんは細いから、少しだけ心配でした。

「こう見えても体は鍛えているんだよ。箒乗りの曲芸も体力がいるからね。まぁ、シュールほどではないけどな」

 ロックさんはそう言って笑います。シュールさんの筋肉質の逞しい体を思い出して、私もクスッと笑いました。

「そろそろお祭りに行かないとね。スーはユフィと練習するんだったね」

「はい、しっかり練習して私もお祭りの大道芸に参加したいです」

 みんなと一緒に大道芸が出来たら楽しいだろうと思います。特にロックさんと一緒に箒で空を飛びたい、マリエの花びらを両手の平の中に包み私はそう願いました。


 ロックさんと別れた後、私は箒乗りの練習をしに、町外れの広場に向かいました。私が着いた時にはユフィさんはもう来ていて、箒に乗って飛び回っていました。

「スー、遅かったわね。今日はみっちり練習するから覚悟しておいて」

 ユフィさんが空中から声をかけます。

「早く空を飛んでごらんなさい。今日の空も気持ち良いわよ」

 ユフィさんは笑いながら私に手を振りました。

「はい、お願いします」

 私は自分の箒に飛び乗ると、ユフィさんの元まで飛んでいきました。お祭り二日目の空も澄み渡り気持ちの良い風が吹いてきます。町の方からは打ち上げ花火の音が鳴り響き、お祭りの開始を告げていました。ロックさんや皆も気持ち良く空を飛んでいることでしょう。



 今回執筆させていただいた春野天使です。かなり順番が早く回ってきました。

 話は短くてあまり先に進んでません。まだまだ終わりは見えてきませんね。今後の展開が楽しみです。

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