表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お地蔵さん

作者: 田中碧

あれはいつだったか……

私がまだ未成年だった頃、ひなびた国道に面したところにお地蔵さん小屋があった。

場所はその頃住んでいた家のちかく。

お参りするというよりは、通りがかったら軽くあいさつして、手を合わせる感じだった。

お地蔵さんの足もとには、いつも何かしらお供え物が置かれてあった。

日によっては、友だちと寄ったこともあった。

調べたら地蔵は【仏】さんの別の姿らしいので、なるほどそうなんだぁ、と妙に納得していた。


ある日の駄菓子屋さんの帰り、【雨】に降られてしまった。

ここからの記憶はあやふやなのだけれど、なぜか、狭い国道を渡ってお地蔵さんのいる小屋でしばらく佇んでしまった……。

今振り返っても何でそうしたのか分からない。

ただ、そこに居たかったのだろうと思う。


やがて雨は止み、私は家へ帰った。

その翌日には、私は記憶していないが、

田舎ののどかな畑ばかりの風景の上に【青空】が広がっていたはずだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ