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Das Testament  テスタメント  作者: Siberius
Das Testament Shion
25/60

追撃

ディックたちはペルセフォネに案内されて広間に出た。

ディックたち四人はそこで血相を変えたメロディアンと出くわした。

「ペルセフォネ! これはいったいどういうことだ!?」

「どういうことって?」

ペルセフォネは冷静に夫のそばに近づいた。

「どういう理由で小娘を引き渡した!?」

「そうね。あなたの浮気って理由はどうかしら?」

ペルセフォネはメロディアンのネクタイに手を伸ばし、きれいに整えた。

「浮気? 浮気だと? 何をバカな。あんなのが浮気に入るか! 遊びだ! ただの遊びだ! 何でもない!」

「遊び?」

ペルセフォネが目を細めた。

「じゃあ、これも遊びよ、楽しんで」

ペルセフォネはメロディアンの部下たちのあいだを通って去っていった。

メロディアンはそんなペルセフォネの姿をポカンと口を開けて見送った。

双方沈黙する。

やがてメロディアンはディックたちを見据えた。

「なるほど、楽しめそうだ」

「ここは俺が始末する」

ディックが言った。

「では俺たちは先に行くぞ! ミリエル、詩音!」

サリエルが二人を促した。

「ディック、気をつけて……」

サリエルたちは広間を奥へと走っていった。

「始末するだと? それはこちらのセリフだ!」

メロディアンが合図すると、部下たちはいっせいにマシンガンを発射した。

火花が飛び散る。

しかし、弾丸はディックに届かず、空中で静止した。

ディックは左手を出して、弾を止めていた。

次々と弾丸が静止する。

やがて弾切れとなった。

宙に浮いていた弾丸が地面に落下した。

「なるほど、少しはできるな」

ディックは左手の平を突き出して挑発した。

「殺せ」

メロディアンが命じた。

男たちはマシンガンを捨てた。

男たちはいっせいにディックを攻撃してきた。

男はディックに蹴りつけた。

それをディックはかわして蹴りを叩き込んだ。

別の男が広間に備え付けられていた槍でディックを攻撃した。

男は槍で斜めに斬りつけてきた。

ディックは槍を左手で押しのけ、右手で男の腹にパンチをぶちかました。

その男は吹っ飛んで倒れた。

ほかの男たちも、広間に備え付けられている武器を手に取った。

男たちは剣でディックに斬りつけた。

しかし、ディックは滑らかな動きで、それらをかわした。

ディックはニヤリと笑った。

男のうちの一人がヌンチャクを振り回してきた。

ディックはヌンチャクの攻撃をすべてかわし、男に蹴りつけた。

男は倒れこんだ。

ナイフを持った男がディックに斬りつけてきた。

ディックはナイフ裁きをすべてかわし、強烈なパンチをお見舞いした。

男はあおむけに倒れた。

そこに剣の男が現れた。

剣の男はディックに斬りつけてきた。

ディックはその剣を左手でつかんで止めた。

白刃取りである。

ディックは回転を加えた蹴りで男を吹き飛ばした。

ディックは広間の二階にジャンプした。

うまく手すりに着地する。

「さてと、そろそろ本気を出させてもらうぜ?」

ディックは右手に黒ワシのレイピアを呼びだした。

槍の男がジャンプして、ディックを突き刺そうとしてきた。

ディックは剣ではらい、槍をよけた。

斧を持った男が斧を振りかぶってきた。

ディックはレイピアを背に回して斧の一撃を受け止めた。

それから斧の男に鋭い蹴りを入れた。

斧の男はぶっ飛ばされた。

ディックは槍の男を剣の側面で打ちつけた。

槍の男は床に倒れた。

ディックは一階に着地した。

剣の男がジャンプして、剣を振りかぶってきた。

勢いよく剣が振るわれる。

ディックは剣でガードし、すぐに剣で打ちつけた。

剣の男は倒れた。

二階から槍の男が跳び下りてきた。

ディックは左側の階段に跳びのいてかわした。

斧の男が斧で薙ぎ払ってきた。

「おっと!」

ディックはかがんでその一撃をかわした。

それから鋭い蹴りを、男の腹に叩き込んだ。

ナイフの男がディックに斬りかかった。

ディックはナイフをさばき、剣で男を斬りつけた。

ナイフの男は倒れて階段から滑り落ちた。

ディックは斧の男に連続で攻撃した。

ディックは舞い、踊った。

「がはっ!?」

鋭い一閃が放たれた。

斧の男は倒れ込み、死亡した。

槍の男がディックに突き込んできた。

ディックはそれをかわし、男の腹に剣を突き入れた。

男は倒れ、一階に落下した。

ディックもいっしょに一階に跳び降りた。

それからディックは剣の男に攻撃した。

剣の男はディックに圧倒された。

ディックは男の剣を上に弾いた。

その隙に、ディックはレイピアを突き刺した。

男は絶命した。

メロディアンの手下は全滅した。

空中を舞っていた剣が落下した。

「どうした? こんなもんか?」

ディックがメロディアンに話しかけた。

「ちいっ!? まったく、女って奴は……」

メロディアンは不快感をあらわにした。

「いいか、よく覚え解け! ここから出られると思うな!」

メロディアンは広間一階のドアを開けて逃走した。

ディックはすぐにメロディアンを追った。

ディックはドアを開けた。

するとディックは誰もいない駅のプラットフォームに出た。

ディックが駅に入ると、入口のドアも消えてしまった。

「ちっ! 閉じ込められたか、亜空間に……」


一方、ミリエル、サリエル、詩音は――

三人は車の駐車場に出た。

「ちょうどいいわ! 一台拝借していきましょ!」

ミリエルはメロディアンの屋敷から脱出するのに、車を一台使わせてもらった。

ミリエルが運転席に、サリエルが助手席に、詩音が後部座席に、それぞれ座った。

「行くわよ!」

白の乗用車が出発した。

白い車は地下室から出ると、地上の車道に躍り出た。

追跡する車がなければいいと、ミリエルは思ったがそうないかなかった。

サイドミラーで確認すると白いワンボックスカー一台と、黒い車二台が追ってきた。

「さすがに、追跡なしってわけにはいかないわね!」

ミリエルは車のスピードを上げた。

追ってきた白い車は天井を開けた。

そこから、マシンガンを手にした白いスーツの男が現れた。

「詩音、伏せろ! 撃ってくるぞ!」

詩音はサリエルに言われたとおりにした。

白スーツの男はマシンガンを撃ってきた。

ミリエルたちの車に弾丸が当たる。

「まったく、うざったいわね!」

「高速道路だ! そこに逃げ込め!」

「高速道路? わかったわ!」

ミリエルたちの車は交差点を突っ切った。

その直後信号が赤に変わった。

しかし、白スーツの男二人の車も、黒スーツの男の車も、信号を無視して、交差点に突っ込んできた。

赤信号を無視しての交通である。

たちまち、道路を走る車のあいだで大混乱が起きた。

衝突したり、追突したりする車が相次いだ。

白スーツの男はそれを楽しそうに眺めていた。

途中、白スーツの男の前に、一台の車が乱入してきた。

白スーツの男はマシンガンの狙いを定めた。

その車はマシンガンで穴だらけにされ、吹っ飛んで宙を舞った。

ミリエルたちの車は高速道路に侵入した。

黒スーツの男たちの車も高速道路に入った。

黒い車はミリエルたちの隣に現れた。

黒スーツの男は懐から拳銃を出して、撃ってきた。

「今度は側面からか……邪魔だ。凍らせてやる」

左の席に座っていたサリエルが左手に氷の結晶を出し、黒い車のフロントガラスに向けて放った。

たちまち黒い車のガラスが凍り付いた。

黒スーツの男は急ブレーキを踏んで、車を止めた。

「よし、もう高速道路を降りろ。一般道路に戻れ」

「戻って大丈夫なの!?」

「後は俺一人でなんとかできる。ザドキエルの洋館でまた会おう」

サリエルはそう言うと、高スピードの車から跳び降りた。

サリエルは高速道路を降りていく、ミリエルたちの車を視線で見送った。

サリエルは刀を抜いた。

そこに白スーツの男たちの車がやって来た。

サリエルを確かめた男たちは。

「そのまま引き殺せ」

と言った。

サリエルの前から白いワンボックスカーが突っ込んできた。

サリエルを車で引き殺すつもりだ。

「…………」

サリエルは刀を構えた。

サリエルは刀を振り下ろした。

一閃!

白い車はサリエルによって一刀両断にされた。

左と右に車は割れた。

分断された車は壁に激突すると、爆破、炎上した。

サリエルは静かに刀をさやに戻した。

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