襲撃
突如、市役所に怪物たちが現れた。
市役所は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
怪物たちは役人たちを虐殺した。
市長はヴァンパイアによって殺された。
怪物は女の頭に鳥の体を持つハルピュイアや四つ足で歩き、背に角を生やしているものなどがいた。
市長が殺され、役所が破壊されたことで、梅園市の政治、行政機能は完全にマヒした。
「ちっ! 遅かったか!」
そこにディックとミリエルが現れた。
「まずはこいつらを片づけるぞ!」
「ラジャー!」
ディックとミリエルは怪物たちを掃討した。
三体のハルピュイアがディックに上空から、襲いかかってきた。
ディックは三体とも斬り捨てた。
ハルピュイアの死体が地面に落下した。
次に怪物たちは警察署に現れた。
警官たちは完全に不意を突かれた。
怪物は警官たちを殺し、建物を破壊した。
ディックとミリエルは市役所に出現した怪物をあらかた掃討した。
「!? これは!?」
「どうしたの、アニキ?」
ディックはまた別の場所で怪物が現れた気配を感じ取った。
「また別の場所に怪物が現れた!」
「また!?」
「おそらく警察署だ!」
「警察署!?」
「ここはあらかた片付いた! 次は警察署に向かうぞ!」
ディックは大ジャンプして、建物の屋根を跳んでいった。
ミリエルもディックの後に続いた。
「まったく、先を越されてばかりだ。気にいらない」
「あたしたち後から対処しているかしらね」
「政治、行政、警察とこれらを破壊して何をするつもりだ。奴らはいったい何を考えている……」
そうこうしているうちにディックとミリエルは警察署に到着した。
警察署はすでに瓦礫の山と化していた。
怪物たちが周囲を徘徊していた。
「遅かったか。ミリエル、怪物どもを駆逐するぞ!」
「了解!」
ディックの前から四つ足歩行の怪物が走って襲いかかってきた。
ディックは駆け出して、刀を横に振るい、怪物を斬り捨てた。
怪物は倒れて粒子と化して消えていった。
午後の小学校で悲鳴が上がった。
アシュタルテの軍勢が小学校を襲撃したのだ。
怪物たちは子供だろうと関係なく殺した。
「……数が多すぎる!」
サリエルは焦りを感じた。
いつも冷静な彼にしては珍しかった。
サリエルは怪物たちを次々と斬り捨てていく。
しかし、一人では限界があった。
怪物たちは校舎まで破壊しようとしていた。
サリエルは怪物たちが統制されていることに気づいた。
「誰かが怪物どもを統制している?」
サリエルの前にヴァンパイアが現れた。
「ほう、我らの邪魔をする者がいたとはな」
「おまえが怪物どもの指揮官か?」
「そうだ」
ヴァンパイアは浮遊していた。
サリエルはヴァンパイアに斬りつけた。
ヴァンパイアは長い爪でサリエルの刀を払いのけた。
ヴァンパイアは左右の長い爪で踊るように攻撃してきた。
ヴァンパイアの猛攻をサリエルは刀で防いだ。
ヴァンパイアは氷の魔法を放った。
氷の刃がサリエルを狙って突き刺そうとする。
サリエルは刀でそれらを砕いた。
サリエルはヴァンパイアに接近し、斬りかかった。
ヴァンパイアはサリエルに刀で突き刺された。
ヴァンパイアは倒れた。
サリエルは周囲の怪物たちの様子を観察した。
ヴァンパイアが死んで統制が解除された。
怪物たちはテレポートで消えていった。
「とりあえず、かたはついたな」
サリエルは刀をさやに収めた。
ディックとミリエルは洋館に戻っていた。
そこにサリエルが現れた。
「小学校も襲われた。俺が片をつけておいた」
「小学校まで狙われたの!?」
「まったく事後対処ばかりだ。おもしろくない」
ディックはカップに入ったコーヒーに口をつけた。
ドアがノックされた。
「入るわよ」
詩音の声がした。
「いいぞ」
詩音はドアを開けて部屋の中に入った。
「どうしたの? また何かあったの?」
「市役所と警察署、そして小学校が怪物に襲われた。とりあえず、なんとか掃討したところだ」
「空に突然城が現れたみたいだけど、あれは何?」
「怪物どものご主人様がいるところなんだろうな」
「なんか、みんな混乱しているみたい。起きている状況についていけないようね」
「これだけ常識外れのことばかり起こっているんだ。混乱するのも無理はない。詩音、おまえはここにいろ。家にいるより安全だ」
「ええ、わかったわ」
詩音はミリエルの隣に座った。
ディックは窓から外を見ていた。
ディックの表情がけわしくなった。
「怪物どもが町の全域に現れるようになった!」
「何ですって!?」
「はあ……もう私たちの手に負えないわね」
「梅園市全域が怪物どもの支配下に入ったわけか」
「どうするの?」
「さて、どうしたものかな……」
そこでサリエルが告げた。
「怪物どもは統制されている。指揮官を倒せば怪物どもは追い払える」
「なら、あの城に向かう必要があるな。敵のご主人様を倒す――これしか手はない」
ディックは天空に浮かぶ城に、わしのような目を向けた。




