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ヤンデレ彼女×サイコパス彼氏≒異世界最強カップル  作者: 釧路太郎
次回予告 その三
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次回 スーパーヒーロー編

 巨大な地下空間で男たちは毎日のように己の技に磨きをかけていた。この世界でも男は基本的に魔法を使うことが出来ないのだが、魔法に近い技を使うことの出来るものが少数ではあるが存在していた。そんな希少な男たちが集まって己の技を磨いているのだ。

 彼らは基本的に体力がほとんどないのだ。それを補って余りあるほどの強力な技を使うことが出来るのだが、一人で戦うには心もとないというのも事実ではあった。

 一人では満足に戦うことが出来ない彼らでも、似たようなものが集まって力を合わせることが出来れば自分たちよりも強力な敵を相手に互角以上の勝負をすることも出来るのだ。しかし、ここ数か月の間は連戦連敗が続き、このままでは敵との戦いの中で命を落とすものが出てもおかしくはない状況ではあったのだった。


 特にリーダーや各自の役割を決めていたわけではないのだけれど、何度も繰り返し戦っていると自然と自分の役割と言うものがわかってくるのだ。正式なリーダーではないのかもしれないが、赤いオーラを敵にぶつける技を得意とするデンカが実質的にリーダーの役割を担っていたのだった。それについて文句をいうものはおらず、デンカを慕ってさらに仲間が増えるような状況になっているのだが、本人たちはそれに対して何かを思うようなことは無いように見えた。


「デンカさん。私達だけじゃこれから魔王軍と戦うには力不足なんじゃないですかね」

「そうなんだよな。僕もそうだとは感じていたんだけど、今から急に強くなるなんて無理な話だもんね。こうなったら、他の世界のヒーローを召喚して助けてもらうしかないかもな」

「そんな事って出来るんですか?」

「出来るかできないかで言えば、出来るとは思うんだけどその方法が全く分からないんだよ。誰か知っている人はいないか?」


 異世界からヒーローを召喚することが出来るというのは皆知っている事ではあったのだが、そのような事があったという伝説があるだけで実際にそれを行った者は誰もいないのだ。過去に現れたスーパーヒーローも伝説の中でしか存在していないので、デンカたちはその姿を見たことは無かったのだ。


「そう言えば、西の砂漠にある占い師ならどんなことでも調べてくれるって言うし、そこに行って相談してみるというのはどうでしょう?」

「西の砂漠はこの辺りでは見かけないような魔物もいるし、我々の戦力で無事にたどり着くことが出来るだろうか。それが心配なのだが」

「それはそうなんですけど、今のままでは魔王軍の攻勢に耐えるのみですし、多少の犠牲も切り札を手に入れるためなら仕方ないとは思いますが。私は皆さんの盾ですし、私一人の犠牲で済むのなら安いものだと思っています。でも、出来ることなら誰も犠牲にならない事が一番ですけどね」

「そうだな。誰一人かけることなく西の占い師のもとへと向かうぞ。かと言ってここを手薄にするわけにもいかないので、選抜した四人のヒーローで向かうことにする」


 僕が選んだ四人のヒーローはそれぞれ単独でも魔物と戦えるような者達ばかりだ。

 このヒーローたちと一緒なら無事にたどり着けるはずだ。

 盾であるマユはどんな攻撃にも耐えることが出来るし、斧であるアビドは大体のモノは破壊することが出来て、弓であるカイは敵を寄せ付けない攻撃が出来る。

 そして、僕は人をまとめることが得意だったりするのだ。


 伝説のスーパーヒーローの力を借りてでも魔王を倒すことがヒーローである我々の使命なのだ。

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