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自我持ちし異端な骸骨
とあるダンジョンの3階層でスケルトンは目を覚ました。
彼には先程起こった現象,自分が殺した青年のこと、その後頭に入ってきた数々の光景について何が起こったのか全く理解できていない状態であった。
しかし、そのような理解できないことはすぐに頭の中の片隅に押しやり、彼は自分に自我が生まれたことで敵に突っ込んでいがなくても良くなったことを喜んだ。そして自我を得たことで彼が元々与えられていたダンジョンの侵入者を排除する命令に従わなくて良くなり、さらにダンジョンとその外にも世界があることを知った。
「ナゼ私ガコノヨウニ物事ヲ考エラレルヨウニナッタノカハワカラナイガ、今ハトリアエズ自分デ生活シテイクコトヲ目標ニシヨウ。」
彼はそう言うとこのダンジョンから抜け出し外の世界を見てみようと思った。
彼が歩いているとコボルドという犬の頭に人間の子供の体を持つモンスターがいた。
コボルドは何かの肉を貪っている。
彼は自我を持って初めて出会うモンスターに、そして戦闘が始まるであろうことに初めて興奮という名の心の昂りを感じていた。