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悪役令嬢になるのも面倒なので冒険に出かけます(仮)  作者: 綾月百花
6   王宮での暮らし
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10   婚約パーティー


 アトミスが行った婚約パーティーのようなパーティーが開かれて、リリーは父が作ってくれた白いドレスを身につけた。ビエントはお揃いのような白いタキシードを身につけている。

 来てくれたお客に挨拶をして歩く。アトミスが両親と来ていた。

「リリー、お久しぶりね。元気にしていたかしら」

「アトミスさんがいなくて、とても退屈で、実家に帰っていたの。実家まで20分で帰れるようになったの。それで家族を連れて来たのよ」

「まあ、リリーらしいわね。それで急に婚約パーティーが行われたのね」

「ええ。父も国で議員の委員長をしているから、そんなに休めないの」

「リリーのお父様は、すごいのね」

 リリーは微笑むことでそれ以上は言わなかった。

 父が委員長になったのは、リリーとアルミュール殿下との婚約破棄の謝罪のためだろう。

 兄も王宮に勤めているが、第二王子は幼く、学校に籍は置いているが、家で家庭教師が付いて勉学をしている方が多い。

「リリー、そろそろ次に行くよ」

「はい」

 リリーはアトミスに手を振る。

「シオン様はいらっしゃらないのかしら?」

「来ているはずだが、婚約者を一人にして困った奴だ」

 招かれたお客は、白銀の魔術師の姿を近くで見ようと、次から次へと声をかけてくる。



「父上、リリーはこの国の英雄のようですね」

「ああ、そこら中で白銀の魔術師と言われているようだ」

「あなた、リリーがお世話になったアトミスさんのお宅へお礼に行かないと・・・・・・」

「そうだった」

 アルテイスト伯爵家を案内してほしいと付き人に頼んで、リリーの家族はアトミスの両親に会いに行った。娘が世話になったと深くお礼を言った。

 同じ伯爵家ということもあり、話が盛り上がった。

 ハスタは、アトミス令嬢が一人でいることに、疑問を抱いた。婚約者がいるはずなのに、婚約者のシオン殿下は欠席しているのだろうか?

 黄金の美しい令嬢なのに、放っておかれて可哀想に思えた。

 ダンスタイムに令嬢にダンスを申し込んだが、令嬢に王家に婚約者がいるのと断られた。

「お客様だ、一曲踊って来なさい」と父親に言われて、ハスタはアトミスとダンスを踊った。

 リリーが言っていたシオン殿下とは、どんな方だろうと疑問に思った。


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