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悪役令嬢になるのも面倒なので冒険に出かけます(仮)  作者: 綾月百花
5   ダンジョンへの攻撃
52/121

7   魔物が落とす宝


「今日の作戦は成功だろう。ダンジョンの奥までずいぶん進めたと思う。次回もこの作戦で行いたいと思う。次回決行は明後日だ。ゆっくり休むように」

「はい」

 順番に食事を取りに行く。アトミスの後に並んでリリーは、アトミスと同じメニューを載せていく。シェフがリリーを見て、チョコレートをトレーに置いてくれる。

「ありがとうございます」

「団長からです」

 リリーの頬に笑みが浮かぶ。

 オレンジジュースをもらって、席に着く。

「アハト、アクセサリーありがとう。アハトがくれなかったら、気付かなかった」

「リリーが帽子をかぶせてくれなかったら、気付かなかったよ」

「魔力の増幅は嬉しいわね」

「私、全部外したら動けなくなったわ。体力アップのアクセサリーのお陰で動けているの」

「リリーは、今日は一番頑張ったからな」

「乗り物を押してみたけど、あれ自体、ずいぶん重いんだな」

 ずいぶん慣れた寄宿舎の料理を食べながら、体を寄せ合い、パーティーメンバーは話している。

「魔法で上げているから、腕が筋肉痛になったりしないけれど、体力の消耗は激しいかな?」

「次回もリリーの運搬にかかっているから、頑張れよ」

「ええ、頑張るわ」

 食事を終えて、オレンジジュースを飲んだ後に、ご褒美のチョコレートを口に入れる。

 完全に餌付けされているが、体力と気力の回復には甘い物が必要だ。

「リリー眠そうよ」

「・・・・・・眠いです」

「お部屋に戻りましょう」

「トレーは片付けておくよ」

「アハトお願い」

 アトミスはリリーを連れて、部屋に戻る。

「お風呂先に入っちゃいなさい。シャワーだけでも、ちゃんと浴びるのよ」

「はーい」

 リリーはアトミスがお風呂から上がる前に、すっかり眠っていた。

 アトミスは電気を消すとリリーのベッドに入って眠った。

 やはりリリーを抱きしめていると、すぐに眠くなる。アトミスもぐっすり眠った。



 チョコレートの空き箱に指輪やネックレス、ブレスレットなど種類ごとに並べる。

 リリーは乗り物を運搬させながら、どの宝石が、どんな力を発揮するのか試した。

 体力に魔力、敏捷性、力、まだ他にもあるかもしれないが、4種類は確実に上がる物がある。綺麗に並べたチョコレートの箱を、部屋に置きに行き、また乗り物を運搬させる練習を行う。

「リリー嬢、まだ練習するのか?」

「団長、疲れましたか?」

「本番は明日だ、休んだらどうだ?」

 団長を乗せながら練習しているので、団長も疲れているのだろう。

「では、片付けます」

 乗り物を端に寄せ、片付け始める。


読んでくださりありがとうございます。

オマケです♪

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