15 アトミスが帰って来ない
アトミスが寄宿舎を出て行った日から1週間以上が過ぎたが、アトミスが帰ってこない。
4人で毎日、同じように魔物を倒す日々を繰り返している。どんなに倒しても、魔物はウンザリするほど湧いてくる。
「アトミス、戻らないかもしれないな」
「もともと伯爵令嬢のお嬢様だし、縁談の話が出たのかもしれないぞ」
「俺たちとは、住む世界が違っていたんだからさ」
男性諸君は、もうアトミスは、戻らないと思い込んでいる。
リリーもそう感じていた。年齢は17歳と言っていた。お誕生日ケーキは見てないので、まだ17歳なのかもしれないが、きっと18歳になるのだろう。
女性の婚礼時期の一番多くは16歳だ。アトミスは婚約破棄をされて、魔物退治を始めたと言っていたが、次の婚約者が現れてもおかしくはない。実際、リリーも婚約破棄されたが、新しい出会いがあって、結婚を申し込まれている。
「なんだか疲れたな」
「休みを取らないか?」
「だらだら寝たい」
男性諸君は、気持ちがダレてきている。アトミスが引っ張ってきたパーティーが崩壊寸前だ。
「しばらく、お休みしますか?そうしたら、アトミスお姉様のおうちに伺いに行ってきますが・・・・・・」
「休もう」
男性諸君は息もぴったり合わせて同じ言葉を口にした。
「取り敢えず、今夜は頑張りましょう」
「今夜は頑張るぞ」
「明日は休みだ」
「何日休むんだ?」
「リリー何日だ?」
リーダーはアハトなのに、期日の決定まで委ねるなど・・・・・・。困ったリーダーだ。
アハトもワポルもフィジも思考停止しているのか、すべてリリーに任せている。
「私に聞かれてもわかりませんわ。何日くらいお休みをいただけるのですか?」
「実家に帰るといえば、1週間くらいなら・・・・・・」
「それなら1週間お休みをいただいて、私はアトミスお姉様のおうちにお邪魔してきますわ」
「頼むよ」
「リリーって逞しい」
「この間、毒を浴びたのに、怖がりもしないで戦える気力も尊敬しているんだ」
「・・・・・・あの、私は怖かったわ。でも休めないから、頑張ったのよ」
「頑張れる力がすごい」
男性諸君はリリーを褒め称える。
この三人を纏めてきたアトミスは、調教師に違いない。
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オマケです♪
次は4章に入ります。お楽しみに。




