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悪役令嬢になるのも面倒なので冒険に出かけます(仮)  作者: 綾月百花
1   婚約者
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2   どうして子爵令嬢がいるの?

 

 プレゼントの受け渡しが終わったのか、第一王子アルミュールがパーティー会場に入ってきた。

 が、何とその傍らにはミーネ・カノニ・ヴァンヴァ子爵令嬢がいるではありませんか?ミーネはリリーと同年齢だ。

 13歳から入学できる王立学園で同じクラスだ。

 そのミーネが、あろうことかクラスメイトの婚約者であるアルミュール王子と腕を組んでいる。

 本来なら、アルミュール王子と腕を絡めて歩くのは、正式な婚約者であるリリーの役目のはずだ。

 食事を終えたリリーは、二人に近づく。

「アル、どうしてミーネなの?」

「ミーネが最後にプレゼントをくれたから、一緒に入ってきただけなのだ」

「アルって無神経ね。その場所は婚約者の場所なのよ」

 ミーネが慌てて王子との腕を解いた。

 リリーは恥知らずのミーネを睨んだ。

「殿下に誘われたので、すみません」

「・・・・・・あら、そう」

 リリーは、二人から離れていく。リリーが離れると、鳥頭なのか再びアルミュールはミーネと腕を組み直し、歩き始めた。

「不快だわ!」

 ザワザワとパーティー会場に風が流れた。

 窓がバタバタいっている。

 使用人は窓が空いていないか調べに走り回った。


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