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悪役令嬢になるのも面倒なので冒険に出かけます(仮)  作者: 綾月百花
2   冒険に出ます
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1   冒険に出ます


 家で一番高価なドレスを選ぶと、やはり王家から届けられたドレスになる。一度身につけ、似合うか確かめる。繊細なレースをふんだん使われたドレスはやはり美しい。

 それを脱ぎ、ドレスカバーに入れると綺麗に畳み、鞄の一番下に入れた。それに似合う靴を一足。着替えのワンピースをお気に入りの順に2着入れて、下着や靴下、ハンカチやタオルを入れたら旅行バックはすぐにいっぱいになってしまった。持ってみると、けっこう重い。

 師匠は隣の国の王家の人のようだった。ドレスを一枚は持っていきたい。

 鞄を床に置き、鞄に集中すると、鞄が上に上がった。

「よし」

 試しに鞄に跨がってみる。

「あら、浮いているわ」

 一度鞄を降ろして、お小遣いを机から取り出して、斜めがけのポシェットに入れて、半分は鞄に入れる。一度ポシェットを下ろし、キッチンに走って行く。

「シェフ、バケットってどれくらいありますか?」

「焼けたばかりのが、5本あります」

「それもらっていいですか?」

「いいですよ。ハイキングですか?」

「うん、そう。天気もいいし、お友達と」

「では袋に入れましょう」

 シェフは布の袋に大きなバケットを5本入れてくれた。ついでにおやつのクッキーやジャムまで入れてくれた。水筒に紅茶を淹れてわたしてくれた。

「ありがとう」

「いいえ」

 リリーはキャンプ用の携帯コンロを倉庫から出して、オイルも持ち出すと部屋に戻った。

 バケット以外を別袋に入れて、鞄に押し込む。

「準備はできたわ」

 リリーは鞄に跨がり、気を高めると、鞄が上に浮かんでいく。

「さあ、出発よ」

 リリーは窓から飛び出していった。

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