異世界に聖女として呼ばれた、俺男
それは1つの偶然から始まった。
放課後に野球部が練習中、プロ入り確実と言われてる我が校期待の星くんが特大ホームラン。ガラスがパリーンと割れて、驚いた先生が教材バサー。向かいから歩いていた生徒はビックリ飛び退き、アレレ俺の背中をドン。よろけた俺は階段を駆け下り、下にいた他校でも可愛いと噂の美少女を壁に向かってドン。
その結果……
「おおおおぉぉぉーー、聖女様」
「聖女様、聖女様っ」
足元が光ってた気がしたけど、気付いたら知らないところにいた。
声の聞こえた方に視線を送れば、お揃いの灰色ローブを身にまとうスキンヘッドな人たち数百人が、両膝を着いた状態で俺を見ながら拳を掲げて涙を流している。
いや、何これ怖い。
両手を突き出した、美少女を押した格好のまま固まってる俺に、白いローブに金色のブレスレットやアンクレットを身に着けた女性が近付いてきた。褐色の肌はエキゾチックで、ゆったりとした服装が余計にエロく見える。
「ようこそ御出で下さいました。聖女様」
「……せいじょ?」
俺の前で一礼した女性は、はっきりと俺の目を見てそう言った。
俺はごくごく普通の男子高校生。可愛らしい女の子みたいな見た目でもなければ、女装をしている訳でもない。筋骨まぁまぁな、どこからどう見ても男と分かる格好だし体格だぞ。
「というか、ここどこですか。説明をお願いしたいんですが」
まぁ、そんなことより学校にいたはずなのに、突然変な場所にいることの方が不思議なんだけどさ。
キョロキョロと辺りを見回してみれば、結構広い建物みたいだ。でも灯りがロウソクしかないので、かなり薄暗く遠くまでハッキリと見渡せない。それでもさっきまでいた学校の廊下でないことだけは分かる。
「先ずは突然のお喚び出し、申し訳ありません。ここはアンザラハという世界。戸惑っておられると思いますが……聖女様、どうか我々をお救い下さい」
傅いてそんなことを言い放つ美女と、それに呼応して何百の人達も頭を下げる。
いや、何これ怖い。
これってドッキリ? つーか、いろいろと突っ込みどころが多すぎて、何が何やら。
とりあえず――
「俺、男でしょ。どこからどう見ても」
なんか変な勘違い? から指摘することにした……んだけど、「ざわり」とこの空間に重苦しい空気が流れる。
まるで言ってはいけない一言を言ってしまったかのように。女の人は目を見開いて俺を見て、信者たちも焦った様子で隣の人達と言葉を交わす。
あ、もしかして地雷踏んじゃったかも。なんか狂信してるっぽいし、俺結構危なくないか?
「漢女様、漢女様、漢女様っ」
だが、どうやら異世界の人間は逞しかったようだ。再び拳を突き上げながら落涙している。
聖人にすれば解決っぽいんだけど、聖を外してまで女を残すのか。
「それに俺はただの一般人で特別な力とか持ってないから、魔王とか倒せって言われても無理ですよ」
「そのような危険なこと、漢女様にお頼みするはずありません。野蛮な行為は勇者にでも任せればよろしいのです」
魔王の存在否定しなかったぞ、この人。
まぁ、そんなことより、今の状況を考えると漫画みたいな異世界召喚って感じ?
ドッキリを期待してキョロキョロ怪しい場所を見回してみるけど、隠しカメラがありそうな場所は見当たらなかった。
薄暗いし見つけられなかっただけかもしれないけど。
「この度、漢女様をお呼びしましたのは他でもありません。私どもには古くからの言い伝えがあるのです」
「古い言い伝え?」
「はい、『聖女の御髪には御神の加護あり。干上がり不毛であった大地ですら甦るであろう』と……。昔から女性の髪の毛は力が宿ると言われてまして、それが聖なる女性ともなればそれはそれは凄まじいものであるというものです」
はぁ。よく分からんけど、聖女の髪の毛で作物不良とかをどうにかしてほしいってことか?
まぁ、食べ物が作れないのは大変……
そこまで考えてふと何かが引っかかり、俺は頭を傾げた。
「どうかなさいましたか?」
目の前の女性の肉付きがとても良いのだ。太っていたりぽっちゃりという体型ではないけど、脂肪の塊である両胸や張りがあるだろうお尻は立派なものである。肌も荒れてる様子はみられない。
なら他の人達はどうか、スキンヘッドの人達に視線を送る。痩せている人もいるけど、痩せこけてるわけじゃないし、中には丸々太った人もいる。
んー? 飢えてるって感じでもないし…………って、もしかして。じーっと信者の皆さんを見ていた俺は、1つの考えが脳裏に過ぎった。
ここがどんなところか知らないけど、現実世界でのスキンヘッドには結構な手間がかかるらしい。数日剃らないと、髭みたいにちょっと生えて汚らしく見えるのだとか。
それはこのファンタジー世界でも同じなのか、チラホラと後退した生え際が見えている人達。
不毛の大地?
「あれ、でもお姉さんは髪の毛……」
綺麗な黒髪ロングである。
艶やかな黒髪が耳を隠して下へと向かい、細い肩口を抜け豊満な胸の脇を通る。ゆったりした衣類の上からでも分かる引っ込んだお腹、可愛らしいヘソの辺りまで伸びてるだろうか。いや、後ろ髪はお尻くらいまであるか。
髪の多い女性が毛が薄くて悩むなんて――
「え、もしかして」
思わず下半身を凝視してしまい、グーで頭を殴られた。
「嫌ですわ、漢女様。わたくしは川に身を映し、ため息をこぼす父を想えばこそ、父を想えばこそで他意はございませんわ」
微笑みを浮かべてそう答える。目は笑ってない。
でも今ので確信が持てた。つまりこの人達は……薄毛をどうにかしたいってことかっ。
いやすっごく悩んでるとは思うけど、そんなので異世界召喚とかやらかすなよっ。
「えっと、事情はおそらく多分わかりました」
「おおおおおぉぉぉーーー」
「ではっ」
歓喜の声を上げ、表情も嬉しそうに頬を緩ませている。
俺の一言でそれを変えてしまうのは悪いと思うけど……でも、だからこそきちんと否定しなくちゃならない。
「俺、聖女じゃありません」
俺はこちらに呼ばれる直前に何が起こったのか説明しようとした。
しかし、それよりも早く両腕で胸を抱きかかえたお姉さんが悩ましげに眉を顰める。
「ですが、私たちの術は完璧だったはず。でなければ異形の生物が呼ばれるか、御身がそうなってしまうはず」
いや、だからそんな恐ろしいことをボソリと言わんでくれ。
こちらに聞こえるよう言ったつもりはないんだろうけど、俺の耳にまで届いた言葉は不安を駆り立て、ペタペタと腕や足を触って確認してしまう。当然顔や頭も触ったけど、特に変わったところはないようだ。
一先ず安心した俺は、こちらに呼ばれる直前、ある女性を突き飛ばしてしまったことを説明する。たぶんその子が聖女なのだろう、とも。
「もし、召喚にとてつもないお金や時間をかけていて、もうどうしようもないってなったらゴメンなさい」
「いえ召喚は別に……。下準備は終わっていますし、3分もあればまたできますので」
お手軽だった。お手軽クッキングかな。
そんなこんなで事情を説明し終えた後、お姉さんは壇上の隅で3人のご老人と集まって何やら相談中。時間はそれほど掛からなかった。
「分かりました。それでしたら御身には一度戻っていただき、再度召喚を行うということで如何でしょう」
「あ、はい。じゃあそれで……お手数かけてすみません」
お手軽万歳。簡単に呼べたり返せたりするから、変に話が拗れなかったんだろうな。
俺はお姉さんの言うとおり、最初からいた魔法陣の中央に佇む。
そしてお姉さんが両手を掲げながら呪文のようなものを呟くと、魔法陣が輝きだして室内だというのに風が舞う。
うん、向こうで話しても誰も信じないと思うけど、かなり貴重な体験だったな。
冒険とかいろいろしてないけど、こうして俺の不思議な体験は終わっ――
「ぐっ、うえっ」
突然何がっ!?
俺は腕に走る衝撃に思わず息を呑んだけど、目の前(本当に鼻先が触れるんじゃないかってぐらいの近距離)に、それはそれは可愛らしい顔が飛び込んできて更に驚いた。
このアイドル張りの可愛らしい顔立ちには見覚えが……って俺が突き飛ばした聖女(仮)さんじゃないかっ。
えっ、何、戻ってきたの。ってかあっち行った瞬間そのままに戻ってきたのかよ。
両腕の痛みは階段を駆け下りたまま壁に思いっきり着いた衝撃か。んで、俺と壁に挟まれるように女子。図らずとも壁ドンをしてしまったのか。
彼女も詳しい状況は理解できてないだろうけど、今の状況を理解して色白の頬が徐々に朱色へと染まっていく。
「きゃっ」
そして慌てて俺の腕下を潜って抜け出した。
その瞬間……
「ようこそ御出で下さいました。聖女さ……漢女様」
「漢女様っ、漢女様っ」
懐かしいどころか、数秒前までいた異世界に再度召喚されましたとさ。
「いや、それはおかしい。俺が戻ってから3分も経ってないですよ」
「? いえ、こちらではすでに3分は過ぎております」
なるほど、時間の流れ方が違うのかな。こんなことでお姉さんが嘘ついても仕方ないだろうし。
そんなことを考えているとお姉さんは嬉しそうにほほ笑む。
「これで御身が聖女様であるということが証明されましたね」
その言葉と共に部屋中のローブ姿の人たちが沸く。
……え? と一瞬疑問に思ったけど、確かに2度も召喚されたらそう思われても仕方ないだろう。
でも違う、違うんだっ。
俺はあちらの状況を簡単に説明した。
「なるほど……でしたら、こちらも空気の入れ替えのために少し間を空けましょうか」
「わざわざありがとうございます」
そんなわけで俺の2度目の異世界体験は、軽く言葉を交わしただけで終わったのであった。
うん、目の前壁。戻ってきたな。
さてこれからだけど……
「きゃっ」
と、直ぐ隣から悲鳴が聞こえてきた。
そちらに視線を送れば、俺の腕を潜って飛び退いた彼女がバランスを崩して、尻餅を着いたところだった。
「あ、大丈……」
咄嗟に手を差し出してしまいそうになり、慌てて止める。
一呼吸置く。足下や辺りを見回してみても特に何も起こらない。
よし、大丈夫かな。
俺は止めていた手を再び伸ばす。
「ごめん、大丈夫だった?」
ほんの一瞬だったからか、特に不審がられることもなく握り返された手を掴んで引き上げた。
トン
と、胸に軽い衝撃。
どうやら引っ張る力が強かったのか、彼女の立ち上がる勢いが強かったのか、小さな彼女の身体が俺の胸元にすっぽり納まってしまったようだ。
本当に小さいな。
俺の胸ぐらいまでしか身長がないから、顔をちょっと下に向ければ、そこには艶やかで柔らかそうな髪の毛。
あぁ、これこそ彼らが求めて止まないものか。いい匂い。
「あ、あわわわわ」
俺がそんな変態チックなことを考えてると知ってか知らずか、突然のことに彼女は身体を強張らせ、声を震わせている。
トントン
と、今度は衝撃ではなく、なにか硬いものが弾むような音が耳に届く。
どんどん力強く大きくなるその音に嫌な予感しかしないので、注意深く辺りに視線をさ迷わせれば、それは既に視界に入っていた。
俺が駆け下りてきた階段を弾む……野球の球、硬球。
「イタ、あの、いた」
弾むボールに合わせて顔を上下させていたら、彼女の頭に顎が当たってたようだ。ごめん……って、それどころじゃないっ。このままだと当たるじゃん。
「危なっ」
慌てて彼女と身体を入れ替えて庇う。……嫌な予感ってまさか――
「あ、漢女様、食事の支度は整ってますので食べていかれますか?」
「やり直しぃぃぃぃーーーー」
なに俺が来ること前提で話しかけてるんだ。異世界に呼ばれて第一声がそれだったら混乱に拍車がかかるぞ。
つーか、フロアの方もテーブルとか椅子を出して準備万端じゃん。さっきまでの暗さはどこにいったってくらい、ロウソク燃やして明るいし。
「もうお認めになられては?」
「いや、本当にね。違うのよ。向こうの世界でね、流れがね、ほら分かるでしょ?」
本当、どうしてこうなった。
意気消沈する俺を見兼ねてか、女性は空気を変えるように両手を合わせてポンと音を鳴らす。
「……分かりました。それでしたら漢女様にはこちらで2時間ほど食事などをしていただき、あちらでどれだけ時間が過ぎたかをご確認下さい。そして私たちは24時間後に再び召喚を行います」
なるほど、いつ呼ばれるのか分かってれば、巻き込まれる心配は少なくなるか。
ちなみに今回の召喚は1時間ほど間を置いたそうだ。時間は気にしなかったけど、向こうじゃ1分くらいか?
そんなことを考えているとお姉さんが指をパチリと鳴らす。
「ですが、それはそれこれはこれ」
すると男達が何やら持って壇上に上がってくる。
椅子に布、鏡に複数のハサミ……あ、散髪セットだ。
2時間なのは食事だけじゃなく、俺の髪も切って保管しておこうってことね。
俺は聖女じゃないって言ってるんだけど……でもまあ、真摯に対応してくれてるし、この人達が悪そうな人じゃないことは分かる。
それに下準備はしてあるといっても、魔法陣とかが日持ちしないのかもしれないし、皆さんの予定やら何やらがあって不安なのだろう。
なら俺が出す答えは1つだけ。
「あんまり短くなり過ぎないよう、お願いします」
あちらから戻ってきて1番最初に飛び込んできたのは、目を白黒させながら俺を覗き込む聖女(仮)さん。
彼女が空中で横になってる……? のは俺か。背中に当たる冷たい感覚は床で、天井を見上げてることから俺が廊下で仰向けに寝てるのか。そりゃ、横から覗き込めますわ。
「えっ、だい、だいじょう……えっ髪、えぇっ」
髪。そうだ、俺の髪はいまどうなってるんだ?
右手を頭に持っていく。
うん、短くなってるな、多分。視界に入る前髪とか触った感じはちょっとサッパリしたかなって程度だけど、今晩シャンプーする時にはっきり分かるんだろう。
まあ、そんなことより……
「俺、どれくらいこうしてた?」
救急車や病院など心配の声を掛けてくれるが、それを断って上体を起こしながら質問する。
どうやらボールは首と肩の中間、肩甲骨辺りに当たったみたいだ。そこが変に痛いけど、頭に当たらなくて良かった。
「えっ、と2分ちょっとかな」
やっぱり1時間で1分ぐらいか、なら24時間は24分。ちょっとってのがどれくらいか分からないし、時計で測ったわけでもないから、前後を多く見積もって20分~30分は欲しい。
それだけ彼女を1人にできて周囲が巻き込まれそうにない場所……っ。
「ごめん、20分くらい後で屋上前の踊り場に来て。1人で。大事な話があるから」
「えっ、ええぇぇ」
言いたいことだけ言って、その場から急いで離れる。
うちの学校は屋上に入れないから大丈夫だと思うけど……一応確認しておくか。
それと今は放課後で生徒が少ないけど、1回やり過ごしたあとで階段の下で通行止めしとかないと。それからそれから――
俺はいろいろと準備のために廊下を駆け巡るのだった。
そして全ての準備を終わらせると、階段が見える位置のトイレから様子を窺う。
おっ、彼女が上っていった。今は約束の1分前か。
待たせる時間もあって、長くなるだろうからと椅子やお菓子、それと手紙を用意しておいた。手紙には『先生に言われてちょっと保健室で診てもらうから遅れる』って書いてある。
勝手に呼び出して遅れるって最低じゃね?
それはともかく、トイレからこっそり抜け出した俺は廊下の左右を見る。生徒の姿は見当たらない。階段の下も同じ。
よし、あとはあちらさんが呼ぶのを待つだけ。
俺は彼女から見えないよう階段の途中で座って、ときどき上っては様子を覗き見ていた。
だけど何の変化もなく時間は過ぎる。さすがに待たせすぎかなとも思ったけど、彼女はお菓子を食べながら「大丈夫かな」と俺の心配をしてくれていた。
聖女かな? 聖女だわ。
……んっ!?
突然、椅子に座っていた彼女の髪が短くなった!?
何が起こるか分かっててもこれはビックリするわ。
俺は思わず立ち上がって彼女の側に駆け寄る。
「……あ」
彼女も直ぐ俺に気付きこちらへ視線を送ってくるが、驚きの展開だったんだろう。目の焦点が未だ定まらないまま、どこか呆然と俺を見ている。
肩より長かった黒髪が、肩に触れるか触れないかって長さに。15センチは切られたのかな。
あっ
ここで悪いことをしてしまった、と初めて気が付いた。
いきなり異世界に呼ばれて髪を寄越せと言われて、確かに彼らは悪い人じゃなさそうだったけど、それは何度も召喚されて「間違いだ」という俺に真摯に対応してくれたから。
それを初めて会う彼女が知るはずもなく、もしかしたら怖い思いをさせてしま――
「私、聖女だったみたいっ」
急に椅子から立ち上がり、目を輝かせて力強くそう言った。
興奮気味に鼻息荒くしている様子から、どうやら心配する必要はなかったみたいだ。
でも……俺は事情を知ってるからいいけど、何も知らなかったらドン引きか愛想笑いを浮かべることしか出来ないだろ、これ。
ふんすと鼻息荒く、何事かまくし立てている彼女にネタバラシ。
いやドッキリじゃなくて、俺も事情を知ってますってことなんだけどね。
「そうだったんだ。あ、じゃあ貴方の髪が突然短くなったのも」
「そうそう。こっちで見てると一瞬で消えるから、手品とか目の錯覚とか変な感じだよね」
興奮気味な彼女と異世界話で盛り上がり、今日はそのまま楽しく話しをしながら一緒に帰ることに。
なんかさ、一緒に冒険したわけじゃないんだけど、特別な体験をした者同士の連帯感みたいなのが生まれて親しく話せたわけよ。
それで意外というか彼女も漫画とか好きみたいで、魔法や食べ物のことなんか、向こうで見たもの全てを語りつくすには時間が足りず、なんか流れで明日も出かけて話をするという流れに……。
「えっ、いいの?」
「私から誘ってるのに? あ、でも異世界の話ってあんまり周りに聞かれちゃ不味いよね……そうだ、カラオケにしようよ。あそこなら個室だし歌も歌えるし」
こうして異世界召喚を切っ掛けに、俺は1人の女の子と仲良くなることが出来た。
楽しみだと笑う彼女の様子から、全く意識されてないことは分かるけど、それでも可愛い女の子と2人きりでカラオケに行けるってのは嬉しいですよ。
ほらだって、俺男ですから。