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第二話



チャペルに向かう途中、修道院と隣接された孤児院の傍を通り、


「それにしても孤児院か。学園内にあるのは不思議だけど、あることはいいことだよな。」


さっきの会話からも分かるが、カサイは孤児院で子供たちの世話をしている人たちの仲間だ。なぜ学生なのに孤児院で働いているのかは分からないが、あの性格なので子供たちからは親しまれている。


「まぁ、なんか理由があるんだろうな。・・・いや、アイツのことだから理由なんて無い気がしてきた。気にしたら負けだな。」

「あら、マサタカ君。よく来てくれたわね。なに独り言を言っているの?」

「あれ、キモト先輩。いつのまにか、チャペルに着いていたんですね。」

「もう先輩では無いですよ。その顔は女性のことを考えていた顔ですね。まぁ、あなたに恋人が出来るところは想像出来ないから、友人のことでしょう。とりあえず、中へどうぞ。頼みたいことがあるのです。」

「分かりました、失礼します。あと、なかなか酷いことを言われた気がしますが気にしないでおきます。」

「ええ、それがいいでしょうね。」


この人はキモトさん。この学園のOGで学園史上で最も天才といわれている。カサイに勉強を教えているのもこの人だ。今は卒業してチャペルで働いている。なぜかシスター服を着ているのだけど、チャペルとは違う気がするが。


「うふふ、別に私は天才なんかではありませんよ。あと、このシスター服は本来は修道院で働いているからです。多くの方が誤解されておりますが、私はチャペルの従業員ではなく、孤児院がある修道院の修道女ですから。」

「あれ、声に出てました?」

「いいえ、マサタカ君は分かりやすいですからね。それで、頼み事ですが、机の修理をお願いしたいのです。何分お金がありませんので、買い替えることもできなくて。」

「はい、わかりました。その程度なら大丈夫ですよ。自分はこんなことしか出来ないんですから。」

「ありがとうございます。神の祝福がありますように。それと、自分を卑下してはいけませんよ。マサタカ君は心優しい人です。きっと、巡り巡って良いことが起きますよ。」

「そうですかね。まぁ、期待しないで巡ってくるのを待っていますよ。」

「まったく信じてませんね。まぁ、いいでしょう。巡ってきたときに信じて頂けるでしょうから。」


こうして、キモトさんに頼まれた机の修理をしていたら夕方になってしまった。ていうか、どんだけ机が壊れているんだよ。20個は直したぞ。


「キモトさん、机の修理終わりましたよ。」

「ありがとうございます、マサタカ君。お礼というわけではありませんが、夕食を食べていきませんか?孤児院の子供たちも喜ぶでしょうし。」

「いえいえ、そんなお構いなく。」


キュルルルル

断った直後に俺のお腹が音を立ててなってしまった。正直言うと結構お腹が空いていたのだ。


「あらあら、口ではそういってもお腹が素直になりましたね。では、孤児院に行きましょう。子供たちもお腹を空かしているでしょうし。」


俺はキモトさんと孤児院に向かいそこで夕食をご馳走になった。食後に子供たちと遊ぶという運動があったが・・・

そして、日が完全に暮れて、帰らなければいけない時間になった。


「それでは、夕食ご馳走様でした。そういえばキモトさんはどこに・・?」

「ああ、彼女は別の用事で少々出かけているよ。君のことはちゃんと伝えておくから心配しないでいい。それよりも子供たちと遊んでくれてありがとう。また、機会があれば来てくれ。」

「はい、それでは失礼します。」


孤児院の従業員に見送られて孤児院を出た。

そして、家に向かっている途中、公園の近くを通っているときだった。


キン カン ギン ギャリ


(なんの音だ?)


俺は、なにか硬いものがぶつかり合う音が聞こえ、公園に入っていった。そこで見たものは、長い赤い髪をした翼を生やして長い爪を振っている女性と、長い銀色の髪をした白いシスター服っぽいものを着て大きい十字架と杭を振り回している女性が争っている場面だった。


「痛っ。よくもやったわね。」

「そっちこそさっき脇腹を抉っていったじゃない。」


翼を生やした女性が爪を振るい、それを十字架で対抗している女性。


(なんだこれ?なんかの撮影か?)


そうやって俺が隠れて二人の戦いを見ていると、終わりが近づいているのが俺でも分かった。


「これで終わりよ!」

「そっちこそ、食らいなさい!」


爪と杭をそれぞれに突き出して、殺す気全開でお互いに迫っていた。俺は飛び出して、


「「えっ!!」」


グサッ


「ちょっと、なにしてんのよ!」

「マズイわ!どんどん血が出ていく。このままだと・・・」


そこで俺の意識は落ちて行った。


おはこんにちばんは。

想像以上に小説を書くのが難しいと感じている雫であります。

もともと、活字を読むのはゲームがメインだった存在なので、文章がゲーム風になっている気がして、納得がいく文章が書けません・・・

トップのなろう作家の方々はなんで毎日とか一週間に数話とか書けるんですかね、こっちは一週間で二千文字もいかないというのに。

エタル可能性がどんどん濃厚になってきていますが、不定期更新ですけど頑張って週一更新は続けてみたいと思います。

これからもよろしくお願いします。


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